「優しい人は黙って去る」は本当?優しい人が去る予兆3選!

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おにぎり

優しい人は黙って去るって、本当なん?

ぐれん

必ずしも真実では、ないねえ。

ネット上では、「優しい人は黙って去る」としばしば言われますが、ちょっとこの言葉には何か引っかかるものを感じる人もいるでしょう。なにせ、「優しくなくても黙って去る人はいるだろ、、」て思ってしまいますもんね。実際、私もこの言葉を聞いて真っ先にこれを思いましたよ。

そんな感じですので、「優しい人は黙って去る」は本当なのか、気になりますよね?結論から言うと、「優しい人は黙って去る」はかならずしも本当ではありません。その理由については、以下の通りです。

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由
ぐれん

黙って去る事は必ずしも優しさではないのが、一番の理由よね。

「優しい人は黙って去る」という言葉は、必ずしも真実ではありません。優しさの表現にはいろんなものがあり、それを受け取る方にも色んな解釈があります。そのため、黙って去るからと言って優しいわけではないですし、優しい人のすべてが黙って去るわけではありません。

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目次

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない4つの理由

おにぎり

「優しい人は黙って去る」は、本当なん?

ぐれん

いや、必ずしも本当ではないぞい。

まずは、「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由について、詳しく見ていきたいと思います。「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由は、以下の通りです。

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由

  • 理由①:優しさの表現は多様である
  • 理由②:相手や状況によって最適解が違う
  • 理由③:黙って去る事は必ずしも優しさではない
  • 理由④:コミュ力が低いだけの可能性もある
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

理由①:優しさの表現は多様である

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由の1つ目は、「優しさの表現は多様である」です。

「優しさ」と一口に言ってもその表現は、言葉で支える、身体的に寄り添う、境界を守る。問題解決を手伝う等と実に多種多様です。

おにぎり

確かに、いろんな表現の仕方があるね。

そのため、「黙って去る」だけが優しさの表現の形ではありません。かりに、「黙って去る」が唯一の優しさの形だとすれば、それは過度の一般化です。

優しさの表現は多様であるため「優しい人は黙って去る」は必ずしも本当ではない

理由②:相手や状況によって最適解が違う

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由の2つ目は、「相手や状況によって最適解が違う」です。

ある行動が優しさであるか否かは、以前の記事でも触れたように、最終的には「その行動を評価する観測者の主観」に依存します。つまり、優しさの受け取り手側の感性や置かれている状況などといったものが、問題になるんですね。

参考:優しさの正体とは?優しさを効果的に発揮するために必要な3つの大前提!

おにぎり

ふむ、確かに、受け取り手の評価次第なとこあるね。

相手が精神的に不安定で「説明より寄り添い」が必要な場合もあるでしょうし、中には法的・安全面で距離を取る方が相手のためになる場合もあるでしょう。特に後者の場合、本人としては一時的に「見捨てられた」と感じるかもしれませんが、かえってその方が良い場合もあるものです。

たとえば、恋人が自分と一緒にいる事で過度に依存的になり人間的に堕落していくのを見ていられないので、あえて縁を切ることによって真人間に戻そうとする、、、みたいな場合がそれに相当するかなと思います。

優しさの表現は多様であるため「優しい人は黙って去る」は必ずしも本当ではない

理由③:黙って去る事は必ずしも優しさではない

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由の3つ目は、「黙って去る事は必ずしも優しさではない」です。

先ほどの内容と重複するような見出しですが、「黙って去る」という行動の背後にある心理が必ずしも思いやりや配慮といった「いわゆる優しさベースのもの」」であるとは限りません。

おにぎり

確かに、面倒事を避けたいだけってのもあるだろうしね。

例えば、「何も説明しないで去る」という行動は責任逃れや事なかれ主義からの逃避行動である可能性もあります。実際、「説明しないで去る」という行動の背景には、衝突回避・自己防衛・面倒回避といった動機があることが実証研究で繰り返し確認されていますね。

たとえば、ゴースティング(連絡を断つ・フェードアウト)の研究でも、相手を傷つけるのを避けたいという自己美化的説明だけでなく、面倒を避けるために選ぶ戦略であると報告があるようです。

黙って去る事は必ずしも優しさではないため「優しい人は黙って去る」は必ずしも本当ではない

理由④:コミュ力が低いだけの可能性もある

「優しい人は黙って去る」が必ずしも本当ではない理由の4つ目は、「コミュ力が低いだけの可能性もある」です。

自分の感情や考えといってモノを整理して相手に伝えることが得手でない人の中には、「言葉でうまく説明できないから黙って去る」という選択を行う人が結構いる印象があります。

おにぎり

ああ、確かに説明するって結構大変な作業よね。

もっというと、「自分が言葉を尽くしても経験上かえって誤解が増えて事態がややこしくなるので、黙って去った方が総合的には誤解もヘイトも少なくて済む」という消極的な理由から、黙って去ろうとする人もいたりしますね。

多くの場合、彼らに足りないのは「感情の言語化」と「配慮しつつ自分の意見を伝えるアサーションスキル」なので、この2つを強化する必要があります。黙って去ることはなくとも、この2つを鍛えたい方は、以下の記事をそれぞれ参考にしてみるとよいかと思いますよ。

参考

アサーショントレーニング

不安は自分で作り出している?今すぐ解放される3つの簡単な方法!

コミュ力が低いだけの可能性もあるため「優しい人は黙って去る」は必ずしも本当ではない

「優しい人は黙って去る」が広まった5つの理由

おにぎり

なぜ「優しい人は黙って去る」は、広まったんやろ?

ぐれん

それには、以下の理由があると思うで。

前述の通り、「優しい人は黙って去る」は必ずしも本当とは限りません。しかし、ネットではこの言説を支持する人が結構いるように感じます。何とも不思議な感じがしますよね。

そこで、つぎは、「優しい人は黙って去る」が広まった理由について、見ていきたいと思います。「優しい人は黙って去る」が広まった理由は、以下の通り。

「優しい人は黙って去る」が広まった理由

  • 理由①:失われた関係を美化したいときに役立つ
  • 理由②:日本文化にある沈黙の美学と相性がよい
  • 理由③:優しさ=自己犠牲という誤解が根強い
  • 理由④:説明して去る人は悪者にされやすい
  • 理由⑤:説明下手な人間には都合がいい
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

理由①:失われた関係を美化したいときに役立つ

「優しい人は黙って去る」が広まった理由として、まず「失われた関係を美化したいときに役立つ」というものが考えらえます。

人はつらい別れを自尊心や、現実的説明を損なわずに処理したいものです。たとえば、恋人との関係が気が付いたら切れていた、、、みたいな経験をされた方はそれなりにいると思います。こうした場合、何かしら理由を付けて、「私のために優しさで身を引いてくれたんだ」と思った方が自分が傷つかずに済みますよね。

おにぎり

まあ、たしかに、、いわれてみれば、、。

実際、こうしたつらい状況において、「去った相手=自分を気遣う優しい人」と意味づけると、心理的負担が軽くなるものです。

参考:Quick But Not Painless: Differential Effects of Relationship Dissolution Trajectory on Self-Concept Clarity and Psychological Distress

こうした事から、「優しい人は黙って去る」という言葉は、自己正当化に都合がいいツールであるともいえるんですね。そのため、この言葉の内容の真偽はともかく、広く指示されるようになったと考えられます。

理由②:日本文化にある沈黙の美学と相性がよい

「優しい人は黙って去る」が広まった理由として、「日本文化にある沈黙の美学と相性がよい」というものも考えらえます。

日本には未だに沈黙や遠慮、去り際の潔さなどといったものが、肯定的に評価される文化的土壌があります。よくトーマスカーライルの名言「沈黙は金」がもてはやされることから考えても、これは妥当でしょう。

おにぎり

たしかに、あまり説明するのは潔しとされないね。

つまり、日本には沈黙が尊重・調和・非対立の手段として機能する文化的背景があるため、黙って去ることは肯定的に評価されやすいというわけです。まあ、色々な有名人のやらかしを見ていると、「言わぬが花」というのは確かにあるなあ、、、と少し思ったりもしますが、、ねえ、、。

参考:Speech is Silver, Silence is Golden:The Cultural Importance of Silence in
Japan

理由③:優しさ=自己犠牲という誤解が根強い

「優しい人は黙って去る」が広まった理由として、「優しさ=自己犠牲という誤解が根強い」というものも考えらえます。

日本は長らく自己犠牲を美化する風潮があったように思います。先ほどふれた「沈黙を良しとする価値観」もそうですが、あえて自己犠牲をして「黙って身を引く」といった状況にも肯定的な文化的土壌があるような感じはありますよね。

おにぎり

確かに、黙って身を引くって美化されがちかもしれん。

実際、集団調和を重んじる文化では「自分を抑えて他者を優先すること」が美徳として学習されるケースがあるとされます。

こうした文化的土壌では、「黙る=優しい」という解釈がなされやすいでしょうから、「優しい人ほど黙って去る」という言葉が広く支持されるのも無理はないでしょう。

理由④:説明して去る人は悪者にされやすい

「優しい人は黙って去る」が広まった理由として、「説明して去る人は悪者にされやすい」というものも考えらえます。

別れを説明する行為は相手に直接的なネガティブ感情を与えるため、受け手からしたら心理的苦痛が強く感じられるものです。本当は、相手の良くない点を指摘することも愛情や友情に基づく、有意義な行為ですが、対立を生むこともしばしばですよね。

おにぎり

わかる、、、そうなんよね、喧嘩になったりするんだよね。

そうしたこともあって、「説明する人=冷たい」、「黙って去る人=傷つけない(優しい)」というバイアスが形成されやすくなってしまうのです。

参考:Quick But Not Painless: Differential Effects of Relationship Dissolution Trajectory on Self-Concept Clarity and Psychological Distress

もっとも、以前の記事でふれたように「お前のためを思って」という枕詞を付けて、ずばずば言ってくる人は大体地雷だったりしますけどね。

参考:「お前のためを思って」はモラハラ?「お前のためを思って」と言われた時の3つの対処法!

理由⑤:説明下手な人間には都合がいい

「優しい人は黙って去る」が広まった理由として、「説明下手な人間には都合がいい」というものも考えらえます。

先ほどふれたように、黙って去る人の中には事なかれ主義やコミュ力の低さのために、説明しないで去る人が結構います。こうした人たちからしたら、「優しい人は黙って去る」という言葉が広く支持されることは実に都合がいいんですよね。自分の拙さを、合理化するのに非常に都合がいいですから。

おにぎり

せやな、コミュ力不足が優しさに変換されるなら、都合いいよな。

特に最近は、デジタルコミュニケーションの普及により「接触を断つ」ことが物理的にも心理的にも容易になり、面倒回避“摩擦を起こしたくないといった動機で黙る戦略が一般化している気もします。実際、人間関係リセットが癖になっている方も、結構見かけますしね。

「優しい人は黙って去る」という言葉が広く支持される背景には、こうした事情もあるのかもしれませんね。

優しい人が黙って去る予兆3選

おにぎり

優しい人が黙って去る予兆3選

ぐれん

つぎは、優しい人が黙って去る予兆について、見ていきたいと思います。なお、以下の予兆は「必ず去ること」を意味するものではありませんが、当てはまるものが多くなるほどフェードアウトする確率が上がるでしょう。

優しい人が黙って去る予兆

  • 予兆①:少しずつ反応が冷たくなる
  • 予兆②:プライベートに立ち入らせなくなる
  • 予兆③:要求もお願いも言わなくなる
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

予兆①:少しずつ反応が冷たくなる

優しい人が黙って去る予兆の1つ目は、「少しずつ反応が冷たくなる」です。

優しいが黙って去る前には、段々と反応が冷たくそっけなくなっていきます。具体的には返信速度の鈍化、会話の内容が事務的になる、声のトーンや非言語の温度感が減るといった感じですね。

おにぎり

段々よそよそしくなる、みたいなのもそうかもしれんね。

たとえば、優しい人と一口に言っても色んな人がいますが、「何かと細やかに気遣いをしてくれる配慮の人」といった方が、段々と口数が減り声のトーンが無機質で会話内容が当たり障りなくなってきてから、少ししてから音信不通になった、、、なんて話は聞きましたね。

予兆②:プライベートに立ち入らせなくなる

優しい人が黙って去る予兆の2つ目は、「プライベートに立ち入らせなくなる」です。

人は基本的に信用している相手にしか、自分のプライベートのない表を話したがらないものです。そのため、どれだけプライベートな内容を共有してくれているかは、関係の深化を測るの指標の1つとなります。

おにぎり

たしかに、プライベートな内容は仲良くないと話したくないわな。

そのため、以前よりもプライベートな内容の開示が減少しているとすれば、段々と疎遠になっている証拠かもしれません。具体的には、たとえば家族・友人・仕事などの私人領域への共有が減る、SNSの共有が減る、日常の報告が消える、、といった場合ですね。

なお、以下の研究では相互の自己開示量と関係満足度は相関しており、開示が減ることは愛着・満足度低下の先行指標になりうるとされています。そのため、自己開示が顕著に減ってきていると感じた場合は、警戒した方がいいかもしれませんね。

参考:Effects of self- and partner’s online disclosure on relationship intimacy and satisfaction

予兆③:要求もお願いも言わなくなる

優しい人が黙って去る予兆の3つ目は、「要求もお願いも言わなくなる」です。

基本的に要求やお願いといった行動は、相手に対して期待をしているから行われるものといえます。そのため、小さな頼みごとをしなくなる、助けを求めない、不満を指摘しないといった消極的な行動が増えてきたら、あなたは「もう期待されていない」のかもしれません。

おにぎり

たしかに、答えてくれそうにない人には頼まないわな。

期待しても期待通りの反応等がちゃんと返ってこないとなれば、人は期待すること自体をやめてしまいますから。投資になぞらえて考えるなら、もうリターンが期待できないから損きりしようと思っているといえるでしょう。

人間のもつ心理的・経済的リソースは誰しも有限ですから、仕方がない事といえます。

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策9ステップ

おにぎり

黙って去る癖をなおしたいんやけど、どうしたらいい?

ぐれん

ふむ、それなら以下の対策をやってみてくれい!

当記事をお読みの方の中には、「黙って去る癖をなおしたい」と思っている方もいるかと思います。そこで、ここでは黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策について、詳しく見ていきましょう。

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策は、以下の9ステップになります。

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策9ステップ

STEP
黙って去る理由を理解する
STEP
最小限だけ説明する練習をする
STEP
「即答しない」という選択肢を持つ
STEP
境界線を言語化する練習をする
STEP
不快を小出しにする
STEP
感情表現の練習 をする
STEP
違和感の段階で話すようにする
STEP
話し合いの終了ラインを決める
STEP
どうしても苦手ならテンプレを用意する
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

ステップ①:黙って去る理由を理解する

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のファーストステップは、「黙って去る理由を理解する」です。

黙って去る癖がある方は、「なぜいつも自分は黙って去ってしまうのか」について、一度深く理解を深めてみるのがおすすめですね。

おにぎり

ふむ、なるほど。

実際、「黙って去るのはなぜか?」と内省を深めてみると、行動の背後にある心理が優しさなどではなく、「面倒事にかかわりたくない」とか「うまく説明できる気がしない」といったネガティブなものであることが少なくありません。

こうした心理がある事自体は、人ならだれでもありえる事なので、悪い事ではありません。むしろ、自己理解が深まったのは喜ばしい事です。理解すればこそ、対処のしようがありますからね。一番ヤバいのは、合理化などで見て見ぬふりをし続ける事です。

ステップ②:最小限だけ説明する練習をする

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のセカンドトステップは、「黙って去る理由を理解する」です。

黙って去る人の中には、結構な割合で「説明することが得手でないから黙って去る」という方がいる印象です。そのため、まずは説明する練習をしてみるといいでしょう。

おにぎり

まあ、何も言わないよりはましか。

ただ、説明するといっても、長文で完璧に説明する必要はないので、事前に短い「今は距離を置きたい」等の文例を用意しておけばひとまずはそれでいいでしょう。

ステップ③:「即答しない」という選択肢を持つ

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のサードステップは、「「即答しない」という選択肢を持つ」です。

ある程度、事前に回答集のようなものが出来上がって、説明ができるようになってきたら、今度はあえて即答しないという選択肢をとれるようにしていくといいでしょう。

おにぎり

ん?なんで?

というのも、ある程度、説明ができるようになってくると、今度は反射的に使い慣れている説明文句を乱用するようになってくるリスクがあるからです。最初の説明しづらいという峠を越えたら、つぎは「その場にふさわしい文句は何か?」をじっくり考えて、返す練習に映るというわけです。

衝動的な返答を抑制したいのであれば、マインドフルネス瞑想の習慣化によってメタ認知を鍛えるのが効果的ですね。衝動性対策をしておきたいからは、以下の記事を参考にしてみて下さいね。

参考:不安は自分で作り出している?今すぐ解放される3つの簡単な方法!

ステップ④:境界線を言語化する練習をする

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のフォースステップは、「境界線を言語化する練習をする」です。

境界線、つまり「ここから先は対処できない」というラインを、しっかりと自分で理解しそれを言語化する練習をしておきましょう。そうすれば、人とのかかわりでストレスが溜まって、爆発するリスクがかなり減りますね。

おにぎり

確かに、納得かもしれん。

ちなみに境界線を示す際、言い方が悪いと関係が悪化してしまいますので、配慮しつつ伝えるスキルが必須となります。実際、アサーティブネス(自己表現)訓練は自己評価や不安低下に効果があることが実験的に示されています。

そのため、アサーションスキルを、身に着けるのも非常に重要ですね。

参考:Assertiveness Training: A Forgotten Evidence-Based Treatment

アサーションについて、詳しく知りたい方は以下の記事を見てみて下さいね。

参考:アサーショントレーニング


ステップ⑤:不快を小出しにする

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のフィフスステップは、「不快を小出しにする」です。

先ほども触れましたが、ストレスがたまりすぎると爆発して関係が破綻しかねないので、日頃からストレスをためすぎないように行動していく必要がありますね。

おにぎり

ふみ、たしかに、ストレスためすぎはダメやな。

実際、非常に気が回り配慮をする方が日頃から不快な事があっても、「言ったら悪いかな、、」等と我慢しすぎた結果、ある日突然、糸がぷつんと切れたように一気に人間嫌いになった、、なんて方もいましたね。

小さい不満をその都度伝える習慣をつけた方が、人間関係を維持しやすくなりますよ。

ステップ⑥:感情表現の練習 をする

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のスィクスステップは、「感情表現の練習 をする」です。

不快を小出しにできるようになってきたら、つぎは「自分の感情を表現する練習」をすると、より一層関係を維持しやすくなっていきます。

おにぎり

ふむふむ。

例えば、自分の感情を紙に書き出してみましょう。紙に感情を実際に書き出すと、感情が整理されて、感情表現が容易になっていきますね。これを習慣化すれば、メンタルも安定するので一石二鳥です。

参考:Effects of Expressive Writing on Psychological and Physical Health: The Moderating Role of Emotional Expressivity

ステップ⑦:違和感の段階で話すようにする

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のセブンスステップは、「違和感の段階で話すようにする」です。

先ほどに「不快を小出しにする」と多少重複しますが、「違和感がある、、」と思ったらそれをきちんと表明するようにした方が関係が長続きするでしょう。

おにぎり

ふむ、気を付けるか。

違和感を放置すると慣れや無関心に変わってしまいますから、早期に簡単に共有する習慣が重要といえます。実際、初期の変化を見逃さないことは重要だといわれていますね。

参考:Differentiating Declining Commitment and Breakup Using Commitment to Wed

ステップ⑧:話し合いの終了ラインを決める

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のエイトスステップは、「話し合いの終了ラインを決める」です。

説明する際に心理的負担を感じてしまうのは、「どこまで説明したらいいんだろ、、」と話し合いの着地点や終了ラインがはっきりしていないからであったりもします。

おにぎり

確かに、終わりが見えんからなあ、、きついよね。

そこで、例えば「10分だけ話す」とか「テーマは一つだけ」などと事前に終了ラインを決めると、長時間の消耗(逃避の主要因)を避けらることができますね。

ステップ⑨:どうしても苦手ならテンプレを用意する

黙って去る癖をなおしたい人がとるべき対策のラストステップは、「どうしても苦手ならテンプレを用意する」です。

先ほどの内容と重複しますが、ここまでのステップを踏んでもなお「説明するのは無理だ、、、苦手だ、、」と感じるのであれば、前述以上に徹底的にテンプレ的な会話パターンを用意しておきましょう。

おにぎり

まあ、、そうね、、パターン化を徹底するしかないか、、。

ちょっとやそっとの会話のパターン化ではさすがにどうにもなりませんが、「状況、相手の性格」の2つの視点からテンプレートを沢山作成して分類しておくと、問題なく説明できるようになるかと思います。

「優しい人は黙って去る」のが本当か気になる時によくある疑問

おにぎり

まだ、気になる事があるんよなあ。

ぐれん

ふむ、最後に疑問にこたて行こうかの。

最後に、「優しい人は黙って去る」のが本当か気になる時によくある疑問について、こたて行きたいと思います。

疑問①:黙って去った相手にどう連絡すればいい?

黙って去った相手に対しては、責めず・詮索せず短く安定したトーンで連絡するのがいいとおもいます。

疑問②:黙って去る人を説得して話してもらうには?

黙って去る人を説得しようとすること自体、かなり難しいと思います。なにせ、人を変えることがかなり困難ですからね。

まずは「安全」「非攻撃的」「相手の選択を尊重する」姿勢を示すのが、いいでしょう。

疑問③:自分が黙って去る傾向にあるかチェックしたい

黙って去る傾向があるかを知りたい場合、以下の項目を確認してみるといいでしょう。もし、2つ以上あてはまる場合は、気を付けた方がいいかもしれません。

  1. 問題になる前に「自分から」距離を置くことが多い
  2. 感情を言葉にするのが苦手で「書く方が楽」だと感じる
  3. 衝突を避けるために相手を怒らせない選択を優先する

「優しい人は黙って去る」は必ずしも本当ではない!黙って去りがちな人は理由を一度考えてみよう!

「優しい人は黙って去る」は、必ずしも本当ではありません。優しさは人によって表現の仕方が違うし、それを受け取る側の感性によっても評価が左右される実に不確かな概念です。それに、優しい人=黙って去る人ではありませんから、この言葉は何かいいこと言っている風なものの一例といえるでしょう。

ただ、この言葉は過去の失われた関係を美化したり、説明下手な人間には都合がいい事等から広く支持されて、ここまで知名度を得たのだと思います。いずれにせよ、黙って去る癖がある方は、「なぜ自分は黙って去るのか」について一度理科を深めた方がいいでしょう。

ぐれん

いちいち説明するべきとかでなく、理解する事が大事なんよ。

ちなみに、公式ラインでは「もっと自分を理解したい」、「人との関わりをうまく築きたい」、そんなあなたのために不定期で心理学的ヒントを発信しています。ただ今LINE登録者限定で、心の軸を取り戻すための限定記事や表ではあまり言えない実践知ベースの限定記事のパスワードをプレゼント中です。

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