ポジティブすぎる人はなぜ怖い？ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な3つの理由！

世の中には一定数、「なぜそんなにいつもすこぶるポジティブなんだ？」と圧倒されるようなポジティブ人間がいます。こうした人たちは、基本場を明るくしてくれるので、尊い存在です。しかし、同時に「なんか一緒にいて疲れるし怖いまである」と思われてしまうこともしばしばだったりします。

そんな感じですから、ポジティブすぎる人になぜ怖いと感じるのか、気になりますよね？結論から言うと、ポジティブすぎる人が怖い感じる理由としては、以下の通りです。

ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な理由

ポジティブすぎる人を怖いと感じる人にとって、一番の脅威は彼らが無自覚にネガティブ感情を否定しがちな事でしょう。彼らの多くは、ネガティブな事を口にしようものなら、「そんな事心配しなくていい！」等と一蹴しがちです。人によっては、自分の感性全体を否定されたように感じるかもしれません(特に内向型)。

こうしたポジティブすぎる人と、諸事情で一緒にいざるを得ない内向型の人はメンタルケアをしっかりしないと病むリスクがあります。そのため、日ごろのメンタルケアを徹底するのが得策です。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策をきちんと行うのは、なかなか大変ですよね？

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ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な3つの理由

まず、なぜポジティブすぎる人が怖い理由について、詳しく見ていきたいと思います。ポジティブすぎる人が、怖い理由は、以下の通りです。

ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な理由

理由①:ネガティブ感情を否定しがち

ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な理由としては、まず「ネガティブ感情を否定しがちであること」があげられるでしょう。

ポジティブすぎる人は、えてして他人のネガティブ感情を否定しがちです(無視を含む)。しかも、本人としてはそうした行動を無自覚に行っている事も、非常に多いので罪悪感を持っていない事がほとんどです。

ただ、普通の人はポジティブすぎる人とは違って、大体なにがしかの不安は常に持っているのでこうした人たちといると、「なんか自分を否定されている気がする、、」といったモヤモヤを持つでしょう。感情の共有（情緒的共感）は対人関係の基盤とされますから、過剰にポジティブだと問題が起こります。

ちなみに、以下の研究では、否定的感情の共有が社会的絆を強化し、共感の欠如が孤立感を高めるとされており、ネガティブ感情は一概に否定すべきものではないことがうかがえます。

参考:The need to belong: Desire for interpersonal attachments as a fundamental human motivation.

たとえば、悲しみを訴える人に「そんなこと気にしないで、前向きに！」などと返すポジティブすぎる人もしばしばいるものですが、こんな事されたらたまったもんではないという方もいいと多いんじゃないかと思いますね。特に、内向型の人や心配性の方からしたら、自分の人格を否定されている気にもなるかもしれません。

あまりにもポジティブすぎると、無自覚に傷つけてきそうに感じるので、怖いと思う人がいるのも自然だと思います。

理由②:ポジティブ圧が怖い

ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な理由としては、「ポジティブ圧が怖い」もあげられるでしょう。

ポジティブすぎる人は、常に前向きであることを周囲に強いる「ポジティブ圧」を生み出します。これは、ネガティブ感情を表現することへの罪悪感や自己否定感を引き起こすので、通常の人にとっては心理的負担となるでしょう。

ちなみに、以下の研究では、過度なポジティブ感情の強制がストレスや抑うつ症状を増加させることが示されているので、ポジティブ圧の存在は多くの人にとってかなりの脅威となりえます。

参考:Culture shapes whether the pursuit of happiness predicts higher or lower well-being.

インキャ自認の人たちがしばしば「インスタグラムはキラキラしすぎていて居心地が悪い」等というのも、こうしたポジティブ圧を感じてのことだと思います。さらにいうと、一見キラキラして見せているインスタなどの投稿者たちも実際は「無理やりポジティブ圧に乗せられてポジティブそうにしている」こともままあるものです。

なので、インスタグラムなどの一見キラキラしてポジティブすぎるように見える投稿者たちも実はネガティブ感情を抑圧されて病んでいる、、、という可能性があります。なんだか、ある意味で自分で自分の首を絞めているようで、困った話ですよね。

理由③:不自然で不気味

ポジティブすぎる人が怖いのは当たり前な理由としては、「不自然で不気味であること」もあげられるでしょう。

過度なポジティブさは、現実離れした楽観主義としてネガティブにとらえられることがあります。実際、「なんでこんな危機的な状況にあって、そこまで楽観的でいられるんだ！？」等と感じられる人がたまにいますが、頼りになるよりもむしろ「怖い」と思うこともしばしばです。

ようは、過剰にポジティブな人方は「どう考えて普通じゃない」といった異常性を感じるわけですよね。人によっては、「薬でもキメているからこんなに異常にハイテンションでポジティブなのでは？」なんて思うこともあるのではないでしょうか？

ちなみに、以下の研究では、非現実的な楽観主義が他者に対する信頼感を下げる場合があると報告されていますね。特に、危機的状況で不適切な楽観を示す人は、予測不能な行動を取るリスクとして怖がられるとか。

参考:Evidence for the efficacy of the MORI technique: Viewers do not notice or implicitly remember details from the alternate movie version

まあ、楽観的過ぎるのも考えものということですねえ。

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する4つの対策

つぎは、ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策について、見たいきたいと思います。ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策は、以下の通りです。

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策

対策①:境界線を設定する

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策の1つ目は、「境界線を設定する」です。

過度なポジティブさに圧倒されそうなときは、感情的な距離を保つことが重要になります。境界を設定することにより、自分の感情を行き過ぎたポジティブさから守ることが可能になりますから。

境界の設定とは自分と他人との間に「ここから先は入ってこないで」「ここから先は私の責任」「ここは相手の領域」という線引きをすること

事実、以下の研究では、明確な境界設定が対人ストレスの軽減に有効とされていますね。

参考:Achievement is not class-neutral: Working together benefits people from working-class contexts.

たとえば、「今は前向きなアドバイスより、話を聞いてほしい」と伝え、相手の意図を尊重しつつ自分のニーズを明確にするのがいいでしょう。

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和したいなら境界線を設定しよう

対策②:心理を分析する

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策の2つ目は、「心理を分析する」です。

先ほど言ったように、ポジティブすぎる人は常識的に考えて何を考えているのかよくわからないので、怖いと感じても当たり前といえます。このような恐怖心は、「こちらが相手側の心理について未知であること」と大きくかかわっているので、相手心理への理解がすすめば恐怖心はいくぶん和らぐでしょう。

そのため、仮説検証レベルでも構いませんので、相手の行動を冷静に観察するなどして「この人は本当は～といった事を考えているのでは？」等と推測する癖をつけるといいかと思います。

なお、このような仮説検証は、後述するように、「直接会話して本音を聞く」のと合わせると、効果倍増です。

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和したいなら心理を分析しよう

対策③:会話して理解を深める

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策の3つ目は、「会話して理解を深める」です。

前述のように、ポジティブすぎる人はおよそ常人の感覚ではあまり理解できないので、勝手に外から憶測でその心理をあれこれ考えていてもらちが明かないところがあります。特に、これは内向的な人や生来心配性な人からしたら、なおのことです。

事実、以下の研究では、率直な対話が対人関係の誤解を減らし、信頼を高めるとされています。

参考:Positive—More than unbiased—Self-perceptions increase subjective authenticity.

このように、「根本的に気質が違っているせいでよくわからない相手」を理解しようとする場合、「まず一度じっくりと対話すること」が不可欠です。ポジティブすぎる人ととも対話すれば、相手の意図を理解し、相互理解を深めるきっかけがつかめます。

ポジティブすぎる人と会話する際は、「相手の話をじっくりと聞く姿勢」を保ちつつ、本音を引き出していくといいでしょう。なお、相手の本音を引き出すには、傾聴スキルの使用が有効です。傾聴スキルについて、詳しく知りたい方は、以下の記事を見てみて下さいね。

参考:聞き上手になりたい？聞き上手になりたい人が傾聴スキルを身に着けるべき３つの理由！

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和したいなら会話して理解を深めよう

対策④:マインドフルネス瞑想を実践する

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和する対策の4つ目は、「マインドフルネス瞑想を実践する」です。

マインドフルネス瞑想は、ネガティブ感情などからくるストレスを軽減するのに非常に有効な手段であり、その習慣化によってネガティブ感情に惑わされて自分の人生に集中できない、、といった事態を回避することができるようになります。

なお、マインドフルネス瞑想の実践手順については、以下の通りです。

マインドフルネス瞑想の実践手順

参考:不安は自分で作り出している？今すぐ解放される３つの簡単な方法！

ポジティブすぎる人への怖い思いを緩和したいならマインドフルネス瞑想を実践しよう

怖いと思われやすいポジティブすぎる人の特徴

つぎは、怖いと思われやすいポジティブすぎる人の特徴について、考えていきたいと思います。怖いと思われやすいポジティブすぎる人の特徴は、以下の通りです。

怖いと思われやすいポジティブすぎる人の特徴

特徴①:ポジティブ過ぎてスキがない

怖いと思われやすいポジティブすぎる人の特徴の1つ目は「ポジティブ過ぎてスキがない」です。

いくらポジティブすぎる人といっても、長いこと付き合いがあれれば、それなりにネガティブになっている所を目撃することはあるもの。さらに言えば、自分の本音を一瞬漏らして、不安を共有してほしそうにすることも少しくらいはあるでしょう。

しかし、3年も4年も、さらに長く6年以上もの間付き合いがあるのに、たったの一度たりともネガティブさを抱いていそうな感じがなく常に全力で前向き、、という場合、そのポジティブさは戦略的に作られているものである可能性があります。さらに言えば、あなたは相手から気を許されていない可能性も高そうです。

あくまでも個人的にですが、こうした人たちは良くも悪くも油断ならない人物が多い印象があるので、警戒はした方がいいと思います。単に自分のポリシーなのかもしれませんが、やはり腹に一物ありそうな感じがして、怖いですよね。

特徴②:過剰にエネルッシュで圧がすごい

怖いと思われやすいポジティブすぎる人の特徴の2つ目は「過剰にエネルッシュで圧がすごい」です。

ポジティブすぎる人は、前述のように、もう一緒にいると「ポジティブでいないといけないのか、、？」といった気持にさせてくるので、常人からすると結構な圧力を感じます。もっとも、勝手に自分だけで気分良くなって静かにしているだけなら、問題ないんでしょうけどもね。

例えば、ポジティブであっても「こちらが話しかけたらいつも反応が明るい」とか「いつもニコニコしている」とかそれだけなら、ムードメーカーであり基本的には益しかありません。しかし、常にハイテンションで周囲を巻き込む行動(例: 疲れている人に「一緒に楽しもう！」と強要するなど）は、かなり害悪です。

こうした人は「なんなん、この人？疲れているんだからやめてほしんだが？てか、怖い」等と思われても仕方ありません。実際、以下の研究では、過剰なエネルギーが他者にストレスを与える場合があることが報告されていますね。

参考:Acetaminophen reduces social pain: behavioral and neural evidence

ポジティブなのはいい事ですが、多少こうした人には「ちょっとは相手の感情に配慮してエネルギーを放出してくれ」といった気分になってしまいますね。

本当に怖いポジティブすぎる人の3つの特徴

つぎは、本当に怖いポジティブすぎる人、つまり「関わる際に実害が考えられるので警戒した方がいいポジティブすぎる人」の特徴について、詳しく見ていきたいと思います。

本当に怖いポジティブすぎる人の特徴は、以下の通りです。

本当に怖いポジティブすぎる人の特徴

特徴①:戦略としてポジティブに徹している

本当に怖いポジティブすぎる人の特徴として、まずは「戦略としてポジティブに徹している」があげられるでしょう。

ポジティブさを人心掌握や人間関係コントロールのための手段として割り切って、それに徹している人はかなり危険です。よく見れば、職業人として矜持を感じしているがために、自分の機嫌を自分でとっているだけの可能性もありますが、、、そうはいってもかなり闇の深さを感じてしまう所はあるでしょう。

特に、これはサイコパシー傾向の強い人の場合は、良心がなく良くも悪くも感情の機微に疎いのでストレス耐性が非常に強いので、十分あり得る傾向です。特に、高知能のサイコパスは、人の歓心を得るためにポジティブでカリスマ性のある人物を演じていることが少なくありません。

そのため、例えば、職場に「どんな逆境にも恐れ知らずで立ち向かい弱音もはかず常にポジティブな上司・先輩」等という人がいた場合は、「ちょっとこいつは大丈夫か？」等と疑った方がいいんじゃないかと思います。こうした人が、邪悪な性格要素を複数兼ね備えている事は案外珍しくないですからね、、、。

参考:性格が悪い人の特徴とは？性格が悪い人を見抜く３つのポイント！

特徴②:他人にポジティブさを押し付ける

本当に怖いポジティブすぎる人の特徴として、「戦略としてポジティブに徹している」もあげられるでしょう。

前述のように、ポジティブさポジティブさを他人に強いて支配的に接してくる人は、非常に有害です。例えば、 「ネガティブだと気が空気が悪くなるだろ！ポジティブでいなきゃダメだ」などと押しつけてくる人は、その他最たる例でしょう。

実際、コントロール志向が他者の自律性を損ない、恐怖感を誘発することはよく知られていますし、こうした押しつけが間四苦支配的な人とは、そもそもポジティブであるかを問わず関わらないのが最善です。

参考:Self-determination theory and the facilitation of intrinsic motivation, social development, and well-being.

特徴③:リスク管理意識が皆無

本当に怖いポジティブすぎる人の特徴として、「リスク管理意識が皆無」もあげられるでしょう。

ポジティブな事はいい事ですが、それが行き過ぎてリスク管理がガバガバすぎたり、重大な危機が迫っていても「どうにかなるさ」といつまでも無策でいるような人は付き合うにしても注意が必要です。特に、仕事で関わる場合、下手をすると自分の方にも損害を及ぼされますからね。

実際、以下の研究では、非現実的な楽観主義がリスクの過小評価につながるとされていますので、あまりにポジティブすぎてリスク管理がずさんな人とは、気を付けて関わらないと本人のリスク管理不足によるトラブルに巻き込まれてしまう必要がありますね。

参考:Effects of a brief mindfulness meditation intervention on student stress and heart rate variability.

ポジティブすぎる人が怖いと思う時にもちがちな疑問

最後に、 ポジティブすぎる人が怖いと思う時にもちがちな疑問について、回答していきたいと思います。

疑問①:ポジティブすぎる人は悪意がない？

ポジティブすぎる人は多くの場合、悪意はありません。しかし、無自覚に他者を傷つける可能性はあります。対話を通じて相手の意図を確認するだけでも、誤解を減らせるでしょう。

疑問②:ポジティブすぎる人が多い環境でどうやって自分を守る？

ポジティブすぎる人と関わらざるを得ない場合は、前述のようなマインドフルネス瞑想の実践などを通して、感情の安定性を高めつつ、アサーションによって自己主張を適切に行っていけるようにするといいかと思います。アサーションについては、以下の記事を見てみて下さいね。

参考:アサーション　身に着ける

疑問③:自分もポジティブすぎると思われているか心配

自分もポジティブすぎて他の人から、困惑されていないか心配になる場合は、信頼できる人から実際にフィードバックをもらうのが一番効果的です。

自己認識が向上すれば、対人関係が改善してでしょう。

参考:Flawed Self-Assessment: Implications for Health, Education, and the Workplace

ポジティブすぎる人が怖いのは結構当たり前！しかしポジティブすぎる人は大体悪意はない！

ポジティブすぎる人が怖いのは、多くの人にとって結構当たり前です。なにせ彼らの多くは、無自覚に他人のネガティブ感情を否定するようなムーブを取ってきますからね。特に、不安を感じやすく慎重な内向型の人と、こうしたポジティブすぎる人との相性は、最悪も最悪です。

こうしたポジティブすぎる人と諸事情合って、一緒にいないといけないという場合(例:職場の上司や先輩がポジティブすぎる等)、日ごろからメンタル管理をしっかり行っていかないとかなりの確率で病むリスクがあります。特に、内向型の方からしたら、こうした人たちは天敵といっても言い過ぎではありませんね。

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