中身を見てほしい？中身を見てほしいといいがちな人に多い3つの心理傾向！

世の中には「中身を見てほしい」とことさらに言う人がいます。確かに、人間において最終的に大事なのは中身、つまり人間性であるのは間違いありません。ただ、中身は外見よりわかりにくいので、ことさら他人にそれを望むのもちょっと酷な感じがしてしまいます。

そんな感じでなので、中身を見てほしいとことさらに言う人がなぜそういうのかについて、気になりますよね？結論から言うと、中身を見てほしいといいがちな人に多い心理傾向は、以下の通りです。

中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向

「中身を見てほしい」という発言の裏にあるのは、結局「自分に対する自信のなさ」です。ようは、自分が自分の内面を信じてあげられないから、他人に認めてほしいとか言い出しているといえます。誰にでもある程度はある心理ですが、この気持ちの度合いは精神的不安定さの良い指標となるでしょう。

そのため、中身を見てほしいという気持ちが強まっている時ほど、日々のメンタルケアは必須です。メンタルケアを徹底しつつ、自分の自信をつけるための取り組みを行っていくのが重要といえます。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策をきちんと行うのは、なかなか大変ですよね？

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中身を見てほしいと言いがちな人に多い3つの心理傾向

まずは、中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向について、見ていきたいと思います。中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向は、以下の通りです。

中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向

心理傾向①:自己効力感が低い

中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向の1つは、「自己効力感が低い」です。

「中身を見てほしい」と強く願う人は、自己効力感、つまり「自分の能力や行動が望む結果に繋がると信じる力」が低い傾向があると考えられます。

参考:Detection of a deficit in visual discrimination of pattern following lesions of anterior cortex: Role of type of motivation.

というのも、自己効力感が低い人は、自分の内面（性格やスキル）が他人に認められにくいと感じるからこそ(特に外見や社会的成功といった目に見える評価基準に自信がない時は)、自分の内面を他人に受け入れてほしいと願いがちだから。

実際、自己効力感が低い人は、他者からの承認に依存する傾向があります。またこれとは別に、恋愛で「見た目で判断される」と感じる人は、自分の価値観や優しさが伝わらないことへの苛立ちから「中身を見てほしい」と訴えることが多いともいわれてもいますね。

参考:Relationship of core self-evaluations traits—self-esteem, generalized self-efficacy, locus of control, and emotional stability—with job satisfaction and job performance: A meta-analysis.

いずれにせよ、「自分の内面が受け入れてもらえる気がしない」という低い自己効力感は、内面を他人に受け入れてもらおうとする強い動機になりえます。

心理傾向②:内向的

中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向の2つは、「内向的」です。

内向的な人は、自分の内面（思考や感情）に深い価値を見出し、それを他人に理解してほしいと願う傾向があります。

参考:Personality trait structure as a human universal.

しかし、現代社会では外向性が好まれる傾向がありますから（例: 社交的な人がリーダーとして評価される）、内向的な人は一層「中身を見てほしい」と感じやすいといえるでしょう。

また、外向的な人と内向的な人では会話スタイルが結構違うので、中々深い話に発展せずお互いに理解が深まらない、、ということもありますね。

そのため、現代において内向的な人は、先ほどふれたような「中々自分の内面をわかってもらえない」といった状態に慢性的に陥りやすくなってしまう傾向にあります。

心理傾向③:承認欲求が強い

中身を見てほしいと言いがちな人に多い心理傾向の3つは、「承認欲求が強い」です。

「中身を見てほしい」と感じる人は、もはやここまでの流れから自明ではありますが、他者からの承認を強く求める傾向があります。ちなみに、この傾向は特に自己評価が他者依存的な人に強いですね。

参考:The nature and function of self-esteem: Sociometer theory.

このタイプの人は、外見やステータスで評価されることに抵抗感を持っており、「本当の自分」を理解してほしいと願っていることもしばしばです。たとえば、恋愛で「見た目より性格を見てほしい」と訴える人は、深い承認を得たいがために内面を強調していると解釈できるかもしれません。

ちなみに、実際、この現代のルッキズム加速の渦中にあって、容姿ばかりが評価される風潮に嫌気がさしていて、人間性を認めてほしいというフラストレーションを募らせている突出したイケメン・美人もままいますよね。

中身を見てほしいがかなり困難な2つの理由

中身を見てほしいという気持ちはは現実に考えて、かなりハードなものです。そもそも人の内面を見抜くなんて、誰にとっても難しい事ですしね。そこで、ここでは中身を見てほしいがかなり困難な理由について、具体的に見ていこうかと思います。

中身を見てほしいがかなり困難な理由は、以下の通りです。

中身を見てほしいがかなり困難な理由

理由①: 第一印象の影響力が大きい

中身を見てほしいがかなり困難な理由の1つは、「第一印象の影響力が大きい」です。

人は出会って数秒で相手の印象を形成し、その印象が長期的な評価に影響を与えることがしられています。これはハロー効果と呼ばれる認知バイアスであり、外見や話し方などの表面的な特徴が、内面の評価にも影響を及ぼすものです。

事実、以下の研究によると、魅力的な外見の人は能力や性格も高く評価されやすい傾向があるとされます。こうした傾向は、人に備わる先天的な特性なので、中々理性でどうこうするのは困難です。

参考:What is beautiful is good.

逆に、見た目の悪い人に関しては、第一印象のせいで「見た目がゴミ出し性格もロクでもなさそうだ」等と不当なレッテルを貼られるリスクがあり、内面評価においてはかなり不利な状況に立たされるでしょう。

理由②:社会的ステレオタイプと先入観の存在

中身を見てほしいがかなり困難な理由の2つは、「社会的ステレオタイプと先入観の存在」です。

社会には外見や職業、性別に基づくステレオタイプが存在しており、これも内面の評価を妨げる要素となります。例えば、「内向的な人はリーダーシップがない」、「派手な人は軽薄」など、見た目や行動から内面を決めつけられてしまう場合がそれに相当するでしょう。

参考:Controlling other people: The impact of power on stereotyping.

こうしたこともあって、内向的な性格や独自の価値観を持つ人は、自分の「中身」を理解される前に誤解されることが多い傾向にあります。自分の人となりをきちんとその場で適切に伝えられれば、いいのですが、まあそんなことが簡単に出来たら苦労はしませんよね。

特に恋愛や就活では、ステレオタイプに基づく「望ましい人物像」（例: 明るく社交的、見た目が整っている）が求められがちで、内面的な魅力が後回しになる傾向があります。

参考:What is beautiful is good, but…: A meta-analytic review of research on the physical attractiveness stereotype.

中身を見てほしいなら押さえるべき4つの前提

つぎは、中身を見てほしいなら押さえるべき前提について、見ていきたいと思います。中身を見てほしいなら押さえるべき前提は、以下の通りです。

中身を見てほしいなら押さえるべき4つの前提

前提①:自己理解を深める

中身を見てほしいなら押さえるべき前提の1つは、「自己理解を深める」です。

自分の内面を伝えるには、まず自分が何を大切にしているか、どんな価値観や強みを持つかを明確にする必要があります。自己概念の明確化は、自信を持って自己表現する基盤ですからね。

参考:Self-concept clarity: Measurement, personality correlates, and cultural boundaries.

自己概念を明確にしたいなら、まずは「自分が人生において大事にしたいもの」が何であるかを突き止める事から始めましょう。

自分の大事にしたいものは、「自分の人生にどうあってほしいか」を深く考える事でも見えてきたりしますが、より確実に突き止めたい方は、以下の記事を見てみるといいと思います。

参考:自分軸の作り方とは？自分軸を作る事によって得られる５つのメリット！

中身を見てほしいなら自己理解を深める必要がある

前提②:外見と内面のバランスを取る

中身を見てほしいなら押さえるべき前提の2つは、「外見と内面のバランスを取る」です。

先ほどふれたハロー効果があるので、ある程度相手に好感を与えるような容姿をしていないと、そこから印象を挽回することは困難になります。これは恋愛でいえば、「一定未満の容姿だと内面など見られない」という話ですね。

実際、心理学では、「外見の魅力は内面の評価へのゲートウェイ」とされます。ただ、逆を言えば、外見や第一印象を整えることができれば、内面を好意的にとらえてもらえる可能性が高まります。

参考:Maxims or myths of beauty? A meta-analytic and theoretical review

そのため、中身を見てほしいのであれば、外見の改善も徹底して行っていく必要があります。ファッション(メイク含む）、髪型、スキンケア(紫外線対策、保湿など。男性は髭脱毛必須）など、包括的に対策していきましょう。

なお、必要があれば、整形をするのも悪くはないと思います。もっとも、あくまで個人的には、整形するにしても二重埋没くらいにとどめておいた方がいいと感じますね。やはり、後遺症や失敗のリスクを考えると、そうおいそれと整形なんてすすめられませんから。

参考:ルッキズムエグイ現代をチー牛をどう生きる？脱チー牛のためにまずすべき３つのこと！

中身を見てほしいなら外見と内面のバランスを取ろう

前提③:相手の視点に立ち自己開示する

中身を見てほしいなら押さえるべき前提の3つは、「相手の視点に立ち自己開示する」です。

自分の相手に内面を伝えるには、適切なタイミングと方法で自己開示することが重要となります。そのため、むやみやたらに自己開示すればいいというわけではありません。事実、関係が深まるにつれて徐々に深い自己開示を行うことで、相手の理解が得られますから。

参考:Social penetration: The development of interpersonal relationships.

たとえば、以前の記事でも言及したように、初対面でいきなり深い価値観を話すのではなく、軽い話題から始めて徐々に内面を共有する方が効果的です。

参考:初対面で重い話をするのはあり？初対面で重い話をしない方がいい３つの理由！

さらにいうと、人の話をしっかりと聞くスキルである傾聴を身に着けると、相手の立場に立ち適切な見計らって自己開示できる可能性が高まります。傾聴について、詳しく知りたい方は以下の記事を見てみて下さいね。

参考:聞き上手になりたい？聞き上手になりたい人が傾聴スキルを身に着けるべき３つの理由！

中身を見てほしいなら相手の視点に立ち自己開示しよう

中身を見てほしいと思う時に持ちがちな疑問

最後に、中身を見てほしいと思う時に持ちがちな疑問について、回答していこうと思います。

疑問①:どうすれば短時間で内面をアピールできる？

短時間で内面を伝えるには、ストーリーテリング、つまり「伝えたい情報やコンセプトにした物語やエピソードを語る技法」を活用するといいでしょう。

実際、具体的な物語は抽象的な説明より記憶に残り、共感を誘うとされていますからね。

参考:Knowledge and memory: The real story.

疑問②:外見に自信がない場合どうすればいい？

外見の自信がなくても、信頼感を演出することで内面を伝えやすくなるものです。信頼感の演出にあたっては、非言語コミュニケーション（姿勢、アイコンタクト、声のトーン）が重要です。

参考:Nonverbal communication.

特に、声の影響は無視できませんので、一度発声方法や活舌などを根本的に見直すのがおすすめです。発声方法等の見直し手については、以下の記事が参考になるかもしれません。

参考:声が汚いといわれたらどうする？声が汚い状態を改善する３つの方法！

疑問③:内面を理解してくれる人がいないと感じるのはなぜ？

この感覚は、社会的孤立感に関連しているかもしれません。実際、孤立感は自分の価値観が他者と共有しにくいときに強まるとされますから。

参考:Perceived social isolation and cognition

たとえば、価値観が合うコミュニティ（例: 趣味のサークル、オンライン掲示板）に参加して、徐々に関係を築くとこの孤立感はや和具かと思います。

中身を見てほしいなら気持ちが強いのは結局自分に自信がないから！そして外見は中身の一番外側だと心得よう！

中身を見てほしいなら気持ちが強い人は、およそ自分自身の内面を自分自身が受け入れることができていません。自分で自分を受け入れることができていないからこそ、他人に認めてもらって自信を付けようとしているわけです。またこの気持ちは、精神的に不安定な時ほど強まるので、精神的安定性の指標とも言えます。

ですから、中身を見てほしい気持ちが強すぎるような気がする方は、まずは自身のメンタルケアを徹底する様にしてみるのが最善です。日々メンタルケアをきちんと行う習慣を身に着けた上で、自身を付けるためのアプローチをとると効率的に自信をつけていくことができます。

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