
老いは罪なん?



いや、「老いは罪」なんてただの感情論やね。
ルッキズムやエイジズムが進んできた昨今、「老いは罪だ」と老いてることを「人間の価値の喪失」としてとらえる人たちが、以前にもましてかなり増えきている印象があります。理論的妥当性はともかく、心情的には「老いると人間ブサイクになるもんなあ、、」と共感できる所はあるので、気持ちはわからんではないです。
そんな感じですから、本当に「老いは罪」なのか、気になりますよね?結論から言うと、老いはただの現象なので、老いそれ自体は罪でもなんでもありません。





罪は人為的なものなので、老いと同列には語れんのよね。
老いは人に能力の衰退をもたらし容姿をブサイクに汚しますから、非常に不愉快で殺してやりたいくらい憎いものだと思います。ええ、私もその気持ちはわかります。しかし、老いは自然現象である一方、罪は人為的なものです。この2つは性質が違うので、同じ土俵では語れません。
こうした思考にとらわれると、メンタルが高確率で病みます。それは他の人見ていても、自分でもそう感じます。そのため、できるだけ健全な精神状態を保ちたいのであれば、日ごろからきちんとメンタルケアを行うのがおすすめです。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策をきちんと行うのは、なかなか大変ですよね?
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「老いは罪」ではない理由





老いは罪なん?



いや、老いは罪ではないねん。
老化はすべての生物に共通する生物学的プロセスであり、それ自体に言いも悪いもありません。老化は、ただの自然現象です。
より具体的に言うと、Cell誌に掲載された研究によれば、老化は以下の9つの特徴によって進行するとされています。
老化を進行させる9つの特徴
No | 老化の特徴 | 概要 | 主な影響 | 具体例 |
---|---|---|---|---|
1 | ゲノム不安定性 | DNA損傷や突然変異が蓄積 | 細胞機能低下、癌・神経変性リスク増加 | 放射線や化学物質によるDNA損傷 |
2 | テロメア短縮 | 分裂ごとにテロメアが短縮 | 細胞老化、アポトーシス、組織再生能力低下 | 高齢者の白血球テロメア短縮 |
3 | エピジェネティック変化 | DNAメチル化やヒストン修飾の異常 | 遺伝子発現異常、細胞恒常性低下 | 加齢によるクロマチン構造変化 |
4 | プロテインホームの崩壊 | タンパク質合成・折りたたみ・分解の不全 | 異常タンパク質蓄積、神経変性リスク増 | アルツハイマー病のアミロイド蓄積 |
5 | ミトコンドリア機能不全 | エネルギー産生低下、ROS増加 | 酸化ストレス、細胞エネルギー不足 | 老化細胞でのATP減少 |
6 | 細胞老化 | 損傷細胞が増殖停止し炎症因子を分泌 | 組織炎症、機能低下 | SASP(老化関連分泌表現型)の増加 |
7 | 幹細胞の枯渇 | 幹細胞数・機能低下 | 組織再生能力低下、老化進行 | 骨髄や筋幹細胞の機能低下 |
8 | 細胞間コミュニケーションの変化 | 老化細胞による異常シグナル伝達 | 慢性炎症、組織機能低下 | 炎症性サイトカイン増加 |
9 | 栄養感知経路の異常 | インスリン/IGF-1、mTOR、AMPKなどの異常 | 代謝異常、寿命短縮 | 高栄養状態や肥満でのシグナル異常 |
一方で、「罪」という概念は、以下のそれぞれに対して悪影響を与えるor反する行為であり、人為的に生み出されたものであり、自然現象である老いとは全く別の次元にあるものといえます。
- 社会の統制や他者の安全(一般的な文脈)
- 神や高次の道徳規範(宗教的・倫理的な文脈)
- 国家や社会のルール(法律的な文脈)
まあ、もうお分かりの通り、「老いは罪」とは、「老いに対する強烈な怨嗟やいかんともしがたいやるせなさを吐露した呪詛の言葉」ということになります。老いに対するどこにもやり場のない怒りや、無力感を言いあらわした深い絶望をたたえた言葉でもありますね。
こののような言葉が生まれる背景には色々なものが想定されますが、やはり、最近の若さを過剰に礼賛するメディアや社会の影響、深刻化する高齢化問題などは無視できないでしょう。現状、年々ルッキズムが進行していますが、エイジズムもそれと歩調を合わせるように進行しています。



確かに、一部の人の高齢者に対する憎悪や殺意はすごいよなあ。
実際、現代ルッキズムでは「若い見た目」が大前提であり、これは本能的にも妥当ですから、ルッキズムはエイジズムのいとこのようなものといえます。ルッキズムが進行すれば、エイジズムも協調するのは自然の流れです。実際、ルッキズム過激派の友人知人などの中には、「老人は汚物だ」と言ってはばからない人もいます。
ここで本人に「現状いずれ自分も老いるのだが?」と問い返せば、「だから老いる前に死ぬべきなんだ。せめて人間として死にたい」等と返してくることもしばしば。あたかも、老人は人間ではない不浄な何かの様な言い草です。ここまでいかずとも、老いに対するヘイトは、確実に社会をむしばんでいるとの印象があります。
「老いは罪」と考えやすい人に多い4つの特徴





「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴は?



せやね、以下の4つかのお。
つぎは、「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴について、見ていきたいと思います。「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴は、以下の通りです。
「老いは罪」と考えやすい人に多い4つの特徴
- 特徴①:老いによる機能低下を強く意識すぎる
- 特徴②:先天的に優位に立てる要素をもっている
- 特徴③:成長こそ人間の価値の本質と思っている
- 特徴④:老いに対するバイアスを内面化している



それぞれ、詳しく見ていこう!
特徴①:老いによる機能低下を強く意識すぎる


「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴として、まずは「老いによる機能低下を強く意識すぎる」ということがあげられるでしょう。
老いが進行すれば、皮膚をはじめとしたありとあらゆる臓器がどんどんと劣化し機能低下・機能不全を起こしていきます。そのため、否が応でもこうした忌々しい機能低下を思い知らされるわけですが、それらに対して過剰に意識を向ける人は進行する老いに対する無力感や徒労感を痛感しても当然です。



まあ、意識するのは、しょうがない気もするけどねえ。
さらに言うと、こうした老いに対する過剰な意識が孤立感や心理的苦痛を引き起こすとされていますから、本当に悪循環といわざるを得ません。
また、WHOは老化への否定的な態度が健康悪化を招くと報告しているので、機能低下が気になるのは避けられないとしても、あまり過剰に意識するのは考えものではありますね。
特徴②:先天的に優位に立てる要素をもっている


「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴として、「先天的に優位に立てる要素をもっている」ということもあげられるでしょう。
前述のように、老いは全身の機能や能力の低下を引き起こしますが、これは先天的な才能に恵まれそこにアイデンティティーを見出していた、ないしそれらを使った他者に優越してきた人からしたら一大事です。それこそ、脳裏に「老い=死」といった構図が、完成することは十分あり得ます。



ああ、なるほど、ありえるわ。
例えば、一番わかりやすいものが容姿でしょうか。男女ともに容姿は25歳あたりを境に徐々に劣化してきますが(女性の方がホルモンの関係などもあって男性以上に劣化速度が早い)、容姿で他者に優越していた感覚の強い人は、ここらへんから一気に自信を喪失していきます。
なお、私は結構前友人から、「老いるのが辛すぎてアラサーで自殺した友達がいる」という話を真偽不明ですが聞いたことがあります。そう滅多にいないレベルの美人だった様ですが、老いていく未来にいたたまれなくなり命を絶ったそうです。ルッキズムが加速する現代、同じような人が出てきてもおかしくない気がしています。
特徴③:成長こそ人間の価値の本質と思っている


「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴として、「成長こそ人間の価値の本質と思っている」ということもあげられるでしょう。
「成長=価値」という信念が強い人は、老化による停滞を「罪」と感じるものです。冒頭で私も「老いは罪」という考えに共感できるといいましたが、私の場合はまさに何がしかの形で成長することこそが価値であると考えているタイプ。私には、衰退や停滞につながる老いは死と同列に感じられてしまいます。



まあ、わかる気はするな。わかる気は。
もっというと、「今何を頑張ったとしても、いずれ衰えていってしまうのであれば、どうして頑張って何かを達成する必要などあるのか?」といった、かなり後ろ向きな考えに取りつかれ、「なんかどうせ衰えるなら意味ないしどこか頑張り切ったと思えるタイミングで自殺でもした方がいいのでは?」とか思った事もありました。
まあ、今考えれば実に破綻した考えですが、、。とはいえ、後述するように老いがそう遠くない時期に治療可能になるとの目途が立ったため、こうした考えは大分薄まって元気になってきましたよね。私と同じ様に成長することやそれを実感することこそが生きている意味だと、感じる方には朗報かと思います。老いは時期に解決するので、死ぬ必要は全くないです。
特徴④:老いに対するバイアスを内面化している


「老いは罪」と考えやすい人に多い特徴として、「老いに対するバイアスを内面化している」ということもあげられるでしょう。
前述したように、社会的な「若さ至上主義」を内面化し、老化を否定的に捉える人は多いですし、その数や傾倒度合いはますます加速しているといえます。



まあねえ、、。
実際、高齢化も問題のせいもあるのか、最近は高齢者に対するヘイトがSNSでは頻繁に飛び交っており、「老いは唾棄すべきもの」とか「見下される恥じるべき要素」として激しく糾弾されることも少なくありません。最近、某学者が「高齢者は集団自決すべき」といって物議をかもしていましたが、あれもそのような傾向の表れといえそうです。
現状、一部の人たちは「老いは悪である」ととらえ、高齢者に対して非常に厳しい目を向けているように感じます。とてもではないですが、健全なあり方とは程遠い状態となっています。とはいえ、今更どうにもできそうにはありませんが、、、まあ、老化治療の決定打が少しでも早く出てくるのを待つしかないでしょう。
「老いは罪」と思ってしまう人に伝えたい3つのこと





やっぱ、「老いは罪」と思ってしまうなあ、、。



ふむ、そんな君に言いたいことがあるねん!
「老いは罪ではない」といったところで、感情的に「嫌なものは嫌」ですから、「老いなんてゴミみたいなものだろ!そんなものを受け入れろというのか!」と腹が立つでしょう。なので、老いを受け入れようなんて、野暮なことは言いません。
ただ、そんな老いに対して強い憎しみをもっている方たちに、以下の3つは伝えたいと思います。
「老いは罪」と思ってしまう人に伝えたい3つのこと
- 老いが治療可能になるのは時間の問題
- 老いはある程度努力で遅らせることができる
- 自分軸を確立すれば心は老いに負けない



それぞれ、詳しく見ていこう!
①:老いが治療可能になるのは時間の問題


「老いは罪」と思ってしまう人に伝えたい事の1つ目は、「老いが治療可能になるのは時間の問題」ということです。
最近のAIの発展やAIの医療分野への投入によって、老化は確実に治療可能になりつつあります。特に、最近不老化の決定打として注目される技術が、山中因子やその流れをくむ因子による細胞リプログラミング技術です。現状、この技術により、人の細胞の年齢が逆転される現象が観察されていますから、かなり期待できます。
ちなみに、つい最近、OpenAIがRetro Biosciencesと共同開発した生物領域に特化したモデル」のGPT-4b microを活用し、リプログラミングの誘導率と遺伝子修復率がそれぞれ従来の最大50倍ほど(30~50%程度と推定)、条件依存ながら従来の4倍ほど(40~80%)と、とんでもない因子(RetroSOX)が発見されています。
この発見によって、今、「単独でほぼ完全に細胞を誘導し遺伝子ダメージを修復する完全因子」の存在がかなり現実味を帯びてきています。また2025年前半にGPT-4b microによって、このような因子となりうる異論上の候補(現状数百程度らしい)は全て出そろったので、あとは候補内から検証し見つけるだけとなっています。
2024年前半に候補は数万、2024年前末に数千、2025年前半に数百と順調に変化しているそう
今後は、AIがますます進化していきますし、候補が少なくなればなっただけどんどん検証作業は加速していくので、早ければ2025年以内にも完全因子とそれに類する成果は出てくることもあり得るでしょう。、また遅くとも、来年の前半頃には検証作業は完了するとおもいます



、、、不老の世界がいよいよくるってこと?
そこから、臨床実験に入るわけですが、最近の世界情勢(高齢最高権力者の不老願望、高齢化問題、移民問題など)考慮すると、臨床期間の大幅な緩和は十分あり得ると思うので、臨床入りして3年程度で実装される未来もあり得ると思います。遅くとも、5年後には何らかの大きな動きはあるんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、老いが治療可能になる時代は、すぐそこなのです。死なないでその時まで生き延びれば、もう老いの恐怖に苦しむことはないですね。
老いが治療可能になるのは時間の問題
②:老いはある程度努力で遅らせることができる


「老いは罪」と思ってしまう人に伝えたい事の2つ目は、「老いはある程度努力で遅らせることができる」ということです。
現状、老いることはまだ避けられませんが、それでも老いをある程度、遅らせる事は可能であることはわかっています。そのため、前述の完全因子が見つかり社会実装されるまでの間、努めて老化を遅らせるような生活を送ることが最善です。



確かに、老いの進行度合いは人による気がするよね。
一番老化の指標としてわかりやすいのは容姿ですが、特に整形などせずとも、若年期の容貌をかなりの精度で維持し続けている方としては、写真家のチュアンドタン氏や漫画家の荒木飛呂彦氏があげられます。
また、整形しているかは不明ですが、ジャレッド・レト氏や内田有紀氏も老けないという点では注目に値します。彼らを見ていると、現状であっても、まだまだ老化を抑え原型を保つことが可能であると確信することができますね。
そのため、現状でも、見た目に関しては老いを悲観して死ぬみたいな話は、あまり言いださなくていいのかもしれません。なお、老化を遅らせるためには、生活習慣の改善が不可欠です。老化をできるだけ遅らせて、不老化が可能になる時代まで生き延びたい方は、以下の記事を見てみて下さいね。
老いはある程度努力で遅らせることができる
③:自分軸を確立すれば心は老いに負けない


「老いは罪」と思ってしまう人に伝えたい事の3つ目は、「自分軸を確立すれば心は老いに負けない」ということです。
先ほど見たように、老いにネガティブな気持ちを持ってしまうのは仕方がない事ですが、あまりにもその気持ちに浸りすぎるとストレスでどんどん老けていくし、人生の意味すらも失って自我が崩壊してしまいます。



まあねえ、、、しんどいよねえ。
そんな時であっても、自分で人生の意味や自己肯定感をあげるためのシステムを持っておけば、老いによるストレスにも対抗していくことができます。そのシステム構築のためにまず大事なのは、「自分の大事にしたいものを見つけること」です。
大事にしたいものはあなたが人生を歩んでいく方向性を指し占める方位磁針として機能し、その方向に沿って行動することで自己肯定感と人生への満足度を高めていくことができます。人生で大事にしたいものを見つけたい方は、以下の記事を見てみて下さいね。
自分軸を確立すれば心は老いに負けない
「老いは罪」と思う時に感じがちな疑問





まだ、気になることがあるんよね。



ふむ、最後に疑問にこたえていこうかのお。
最後に、「老いは罪」と思う時に感じがちな疑問に対して、回答していきたいと思います。
疑問①:老化は本当に避けられない?


老化は自然現象であり、「今はまだ根本的な治療は不可能」です。ただ老化の速度やその影響は個人差が大きい非常に大きいとされています。
ちなみに、アメリカ国立老化研究所(NIA)によれば、老化の多くの側面(例: 筋力低下)は生活習慣や早期介入で予防可能だとされています。そのため、老化治療が時期に社会実装されるまで、できるだけ老化を遅延させて健康に生きるのが大事でしょう。老化を遅らせるための方法については、以下の記事を見てみて下さいね。
疑問②:老化と精神疾患の関係は?


老化はうつや不安のリスクを高めるとされますが、アメリカ国立老化研究所のデータでは、精神疾患は適切な介入(例: カウンセリング、運動)で予防可能で、幸福感の高い高齢者も多いといいます。
参考
「老いは罪」はただの思い込み!老いが治療可能になるのは時間の問題だから何とかその時まで生き延びよう!


「老いは罪」とは、ある種の思い込みや老いに対する伴う様々な変化に対する憎しみなどに基づく感情論に基づく考えでしかありません。心情的には、個人的にかなり共感できるものではありますが、あまり内面化すると生きること自体がストレスになるので危険な考えではあります。
前述のように、いまやAiの医療分野への投入により、老化を根本解決する技術の確立は時間の問題なので、あなたはその日まで少しでも老化を遅らせながら生き延びるのが正解です。ストレスは老化を進めるので、日々のメンタルケアを徹底して少しでもストレスフリーな状況を作っていきましょう。



過大なストレスはブサイク化と能力低下の元凶だから、注意よ!
ただ、自分だけで日々メンタルケアを効率的かつ適切に行うのは、中々難しいですよね?メンタルケアを手軽かつ効果的に行いたい人には、認知行動療法ベースのメンタルケアアプリAwarefyがおすすめです。Awarefyなら手軽に効果的なメンタルケアができます。
また、Awarefyを使えば月額1,200円で手軽に効果的なメンタルケア(マインドフルネスを含む)が始められるので、経済面も安心です。さあ、メンタルケアアプリのAwarefyを使って、老いの恐怖に惑わされず人生を豊かにしていくための下地を整えていきましょう!
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