声と顔は比例する？イケメン・美人がイケボ・カワボとは限らない２つの理由！

ネットでは「顔がいい人は声もいい」とか「顔が悪い奴は声も悪い」みたいに、声の善し悪しと顔の善し悪しは比例するといった意見が見られます。確かに、そうした事例もそこそこあるように感じますが、かといって例外も普通にある気がするので、中々判断は難しいものです。

そんな感じですから、声と顔は比例するのか、気になってしまいますよね？結論からいうと、声と顔は比例は必ずしも比例しません。声と顔が比例しない理由は、おもに以下の通りです。

顔がイケメン・美人でも声がそれに比例しイケボ・カワボになるとは限らない理由

顔と声は別々の要因で成立するので、比例しません。そのため、声の質自体はそこまで大きく変えられませんが、話し方や発声、活舌なども合わせて見直せば、人からの印象は劇的に良くなるのは間違いありません。特に、発声方法は対人魅力における影響力が大きいため、真っ先に見直すべきです。

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顔がイケメン・美人でも声がそれに比例しイケボ・カワボになるとは限らない3つの理由

「顔と声の善し悪しは比例するのでは？」という意見が、ネット上には散見されますが、結論から言うと、顔の善し悪しと声の善し悪しは、かならずしも比例しません。

顔がイケメン・美人でも声がそれに比例しイケボ・カワボになるとは限らない理由は、以下の通りです。

顔がイケメン・美人でも声がそれに比例しイケボ・カワボになるとは限らない理由

理由①:声の魅力は骨格より感情表現に依存する

顔がイケメン・美人でも声がそれに比例しイケボ・カワボになるとは限らない理由の1つ目は、「声の魅力は骨格より感情表現に依存する」です。

顔の魅力は骨格や対称性に左右されますが、声の魅力は感情表現や話し方の影響が大きいものです。ちなみに、あの有名なメラビアンの法則では、コミュニケーションの印象は視覚情報（顔や表情）が55%、聴覚情報（声のトーンや話し方）が38%、言葉の内容が7%を占めるとされます。

参考:Nonverbal communication.

この情報に基づけば、イケメンや美人であっても、単調な話し方や感情の乏しい声では魅力が低下する可能性がありますね。実際、2019年の研究では、声のピッチ変化や抑揚（プロソディ）が、聞き手の「信頼感」や「魅力」の評価に大きく影響することが示されています。

参考:Increasing impacts of extreme droughts on vegetation productivity under climate change. Nat. Clim. Change, 9, no. 12, 948-953, doi:10.1038/s41558-019-0630-6.

つまり、顔が魅力的でも、声の感情表現が乏しければ「イケボ・カワボ」とは見なされにくくなる可能性があるということですね。

理由②:顔と声は発達・遺伝要因が異なる

顔がイケメン・美人でも声がそれに比例しイケボ・カワボになるとは限らない理由の2つ目は、「顔と声は発達・遺伝要因が異なる」です。

顔の魅力は骨格（頭蓋骨・顎・中顔面）や皮膚の質感などに大きく依存しますが、声の特徴は声帯の長さ・厚み・共鳴腔（喉頭・口腔・鼻腔の形）によって決まるので顔が魅力的であったとしても、声にその影響は及びません。もちろん、逆もしかりです。

ちなみに、以下の研究では、顔の美的評価と声の魅力度の相関は中程度以下であり、完全にはリンクしないことが示されています。

参考:Voice-based assessments of trustworthiness, competence, and warmth in blind and sighted adults

また、進化心理学的に、顔と声はそれぞれ異なる遺伝的健康シグナ」として評価される点も見逃せません。具体的に言うと、顔は免疫力・ホルモンバランス・発達安定性（例：左右対称性）である一方で、声はテストステロンやエストロゲンの影響(若さ含む)、肺活量となっています。

そのため、「イケメン・美人だけど声が残念」も「ブサイクだけど声が良すぎる」という声と顔のズレは、普通に起こりえるのです。

いい意味で声と顔を比例させるための4つの施策

つぎは、いい意味で声と顔を比例させるための施策について、見ていきたいと思います。いい意味で声と顔を比例させるための施策は、以下の通りです。

いい意味で声と顔を比例させるための4つの施策

施策①:できる限り見た目を向上させる

いい意味で声と顔を比例させるための施策の1つ目は、「できる限り見た目を向上させる」です。

いい意味で声と顔を比例させるのであれば、正直、当たり前すぎる事ですが、声だけ良くしていくだけでなく、顔もよくしていかないとどうしようもないですよね。

見た目を整えていくにあたっては、自分の声質(ハスキー、高い低いなど）を考慮して、自分のなりたい理想像とのバランスを考えて、どれくらい近づけるのが最適かを現実的な視点から予想して、整えていくのが最善でしょう。

これであれば、顔と声の間に悪い意味でのギャップが生まれることがないので、見た目の印象通りの声として受け取って盛られるようになるはずです。もっとも、スキンケアの徹底と髪型の最適化、アイプチor二重埋没あたりはマストです。

いい意味で声と顔を比例させるためにはできる限り見た目を向上させよう

施策②: ボイストレーニングで抑揚を磨く

いい意味で声と顔を比例させるための施策の2つ目は、「ボイストレーニングで抑揚を磨く」です。

声の抑揚やピッチ変化を最適化することができれば、聞き手にポジティブな印象を与えることができます。実際、先ほど提示した研究で言われているように、抑揚のある声が信頼感や魅力を高めますからね。

声の抑揚やピッチ変化を最適化を本格的に行いたい場合、やはり最善策はボイストレーニングの専門家にならう事です。しかし、いきなりボイトレ教室に通うのは、心理的ハードルが高すぎる、、という方もいるはずです。

その場合は、まずは毎日10分、朗読やプレゼンの練習を行い、感情を込めて話す練習をしてみるといいでしょう。もちろん、録音必須です。自分の朗読音声をあとで聞き返して、「ここはなんか違うな、、」等と試行錯誤しながら改善してくと我流でもそれなりに改善するでしょう。

いい意味で声と顔を比例させるためにはボイストレーニングで抑揚を磨こう

施策③:呼吸法で声の安定性を高める

いい意味で声と顔を比例させるための施策の3つ目は、「呼吸法で声の安定性を高める」です。

呼吸法は、発声の根幹にして最重要要素といえます。具体的に言うと、横隔膜呼吸（腹式呼吸）は声の震えを抑え、落ち着いたトーンを形成し、この呼吸法を身に着けることが非常に重要です。実際、以下の研究では、呼吸法が声のピッチ制御やストレス軽減に有効であることが確認されています。

参考:Muscle relaxation therapy for anxiety disorders: It works but how?

なお、腹式呼吸を身に着けたい方は、以下のステップで行ってみるといいかと思います。継続することで、きっと声の明瞭度や通りがかなり改善されるはずです。

腹式を身に着ける方法の実践手順（初心者向け）

いい意味で声と顔を比例させるためには呼吸法で声の安定性を高めよう

施策④:表情筋トレーニングで声と顔の連動を強化する

いい意味で声と顔を比例させるための施策の4つ目は、「表情筋トレーニングで声と顔の連動を強化する」です。

顔の表情と声は連動するもので、笑顔や表情豊かな話し方は声を明るく聞こえさせます。実際、以下の研究では、表情筋の動きが声の感情表現に影響を与えることが示されていますね。

参考:Unmasking the Face: A guide to recognizing emotions from facial expressions

表情筋トレーニングには実に様々なものがありますが、鏡の前で「アエイウエオ」を大げさに発音し、口角を上げる練習は非常に手軽でおすすめでしょう。目安は大体5分ほどです。

笑顔を意識することで、声にポジティブな印象が加わりますし、間接的なコミュ力向上も期待できるかと思います。ただし、あまりにも頻繁にやっていると、シワの原因になるのでやりすぎには気を付けた方がいいとも思いますね。

いい意味で声と顔を比例させるためには表情筋トレーニングで声と顔の連動を強化しよう

声と顔の比例に関するFAQ

最後に、声と顔の比例に関する疑問について、回答していきたいと思います。

FAQ①:声と顔の魅力は遺伝で決まる？

声と顔の特徴に対して確かに遺伝は大きな影響を持っていますが、魅力の全てを決定するわけではありません。例えば、声のピッチや顔の骨格は遺伝的要因（例: 声道の長さ、顔の対称性）に一部依存していますが、環境や学習（話し方、表情、メイクなど）が大きな役割を果たします。

特に、声の魅力は後天的な訓練で変えられることが示されていますから、後天的努力も非常に大きな意味を持っているといえますね。

参考:The depositional environment and taphonomy of the Homerian “Aulacopleura shales” fossil assemblage near Loděnice, Czech Republic (Prague Basin, Perunican microcontinent)

FAQ②: オンライン会議で声の印象を良くするには？

オンラインでは顔と声のバランスが重要といえまから、まずは、背景を整えて照明で顔を明るく見せたり、マイクの音質を向上させることから始めるといいかと思います。

以下の研究では、クリアな音声が信頼感を高めることが示されていますね。そこで例えば、ZoomやTeamsでは、ノイズキャンセリング機能を使って、ゆっくり明瞭に話すことも印象向上に寄与するでしょう。

参考:Voice-only communication enhances empathic accuracy.

FAQ③:声が低い・高いのは変えられない？

声のピッチは声道の長さに影響されますが、完全に変えられないわけではありません。ボイストレーニングや発声練習で、ある程度はピッチの範囲やトーンを調整することも可能です。

実際、俳優や歌手は訓練で声域を広げていたりします。遺伝的な先天的要素は大きく変えられないとしても、努力次第で自分に合った声の魅力を引き出せるようになるはずです。

参考:Experimental evidence for a persistent spore bank in Sphagnum

声と顔は必ずしも比例しない！いい声になりたいなら一度発声方法等を一から見直そう！

声と顔は遺伝的要因などが別なので、必ずしも比例しません。そのため、ブサボのイケメン・美女がいたり、イケボ・カワボのブサイクがいるのは普通です。もっとも、対人魅力を考える上では、生来の声質も大事ではありますが、発声や抑揚などの感情表現の影響の方がかなり重要といえます。

それに、声の好き嫌いは顔の好き嫌いのようにかなり個人差が大きいものです。そのため、相手からの印象を良くしたければ、発声方法や音程、話し方などといった視点から自分の声を見直していくのが最善といえます。

とはいえ、自分だけで自身の発声等を客観的に見直すなんて、かなりハードですよね？何より、自分の声を自分で聞きかえすことすら著しい苦痛かもしれません。そんなときは、思い切ってプロの力を借りるのがベストです。

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