おにぎり薄情な人は育ちが原因なん?



まあ、育ちに主たる原因があるのは間違いないかな。
たまに仲良くなってきたかと思ったら急に関係を切ってきたり、全く人が困っていても悲しんでいても可老い顔色一つ変えず同情も助けようとすらしないという人がいます。こうしたいわゆる薄情な人を見て、やはり育ちのせいでこうなっているのか、、と気になる方は多いでしょう。
そんな感じですから、薄情な人になるのは育ちが原因なのか、気になりますよね?結論から言うと、薄情な人になるのは育ちが一般的な原因といえます。そして、薄情な人になる育ち由来の原因としては以下のものが考えられますね。
薄情な人になる育ち由来の原因





一番、一般的なのは情緒的ネグレクト+回避型愛着のコンボやな。
薄情とされる人はしばしばサイコパスなどと混同されますが、彼らの薄情さは多くの場合、環境への適応の結果であり生得的なサイコパシー等反社会的性格要素のせいではありません。なので、ただ自覚していないor抑圧しているだけで罪悪感や共感を抱えている場合が多いので、実は程度の差こそあれ善可能です。
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薄情な人になる育ち由来の原因





薄情な人になる育ち由来の原因って、なんなん?



ふむ、薄情な人になる育ち由来の原因は以下の6つやな。
まずは、薄情な人になる育ち由来の原因について、見ていきたいと思います。薄情な人になる育ち由来の原因は、以下の通りです。
非情な人になる育ち由来の原因
- 原因①:情緒的ネグレクト
- 原因②:愛着形成の問題
- 原因③:条件付き愛情
- 原因④:トラウマ・慢性的ストレス環境
- 原因⑤:共感的ロールモデルの欠如
- 原因⑥:早すぎる自立の強要



それぞれ、詳しく見ていこう!
原因①:情緒的ネグレクト


薄情な人になる育ち由来の原因の1つ目は、「情緒的ネグレクト」です。
薄情な人は育つ家庭において、以下のように情緒的ネグレクト、つまり感情を否定されるような経験を沢山していることが多い傾向にあります。
- 「そんなことで泣くな」
- 「弱い人間はダメ」
- 感情より結果重視



ああ、、これはひどい、、、。
こうした環境に身を置いていると、感情を感じること自体を悪と認識するようになってしまうため、子供は感情を切り離すことで適応しようとするんですね。そうすると、大人になった時に、勘定処理が弱く他人の気持ちに対して鈍感な感性が出来上がってしまったりします。
実際、情緒的ネグレクト経験は成人の他者の痛みへの神経反応や共感関連ERP(脳電位)に影響することが報告されていますね。
参考:Effects of childhood emotional neglect on pain empathy: Evidence from event-related potentials
原因②:愛着形成の問題


薄情な人になる育ち由来の原因の2つ目は、「愛着形成の問題」です。
発達心理学では、幼少期の養育者との関係が対人関係の土台になるとされており、その理論的基盤は John Bowlby の愛着理論に求められます。んで、その愛着理論では一貫した応答性のある養育がないと安全基地が形成されず、回避的な対人戦略(親密性回避・期待低下)を取るようになるとされているんですね。



やはり、愛着の問題はあるよなあ。
具体的に言うと、親が子供に対し手以下のような対応をとるのが常だと子供は回避的になりやすくなります。
- 子供の感情を受け止めない・否定する
- スキンシップ・共感が極端に少ない
- 成果主義・条件付き愛情(後述)
実際、古典的・近年のメタ解析でも、愛着不安と共感・対人関係問題の関連が示されていますね。
参考:A REVIEW OF ATTACHMENT THEORY IN THE CONTEXT OF ADOLESCENT PARENTING
「補足」愛着スタイルとは?
愛着スタイル(Attachment Style)とは、幼少期に主に養育者(親など)との関係を通じて形成される、他者との親密な関係における感情や行動のパターンを指す。
これは、人がどのように他人を信頼し、親密さや安心感を求めるか、または避けるかを決定づける心理的な枠組みといえる。愛着スタイルは、成人期の対人関係や恋愛関係にも影響を与えるとされる。
そして、この愛着スタイルは以下の4つに分類される。
安定型(Secure Attachment)
安定型(Secure Attachment)は他者を信頼し、親密な関係を心地よく感じる。自分も他人も肯定的に捉え、安心感を持ちながら関係を築けるのが特徴である。
なお、安定型の愛着スタイルを持つ者は一貫した愛情やサポートを受けた養育環境で育つことが多い傾向にある。
行動例としては、 感情を素直に表現し、相手との衝突があっても建設的に解決しようとする。依存や過度な不安が少ない等があげられる。
不安型(Anxious Attachment)
不安型(Anxious Attachment)は愛されることや関係の安定に強い不安を感じ、相手の愛情を過剰に求める傾向がある。自分に自信がなく、拒絶を恐れるのが特徴である。
なお、不安型の愛着スタイルの形成には養育者の反応が不安定だったり、愛情が不確実だった環境が影響している。
行動例としては、頻繁に相手の承認を求めたり、別れを過度に心配したりする、感情の起伏が激しい等があげられる。
回避型(Avoidant Attachment)
回避型(Avoidant Attachment)は親密さや感情的なつながりを避け、独立や自立を強く重視する。他者への信頼が低く、感情を抑える傾向があるのが特徴である。
なお、不安型の愛着スタイルの形成には養育者から感情的なサポートが不足していたり、過度に自立を強いられた環境が影響しているとされる。
行動例としては、深い関係を築くのを避けたり、感情をオープンにしない、パートナーに距離を感じさせる等があげられる。
無秩序・無方向型(Disorganized Attachment)
無秩序・無方向型(Disorganized Attachment)は不安と回避の両方の要素が混在し、一貫性のない行動を示す。関係性に混乱や恐怖を感じやすく、予測不能な反応を見せるのが特徴である。
なお、無秩序・無方向型の愛着スタイルを持つ者は養育者からの虐待、放置、または極端に予測不能な対応を経験している事が多い。
行動例としては、親密さを求めつつも突然距離を取ったり、信頼と疑いが混じる不安定な関係を築くこと等があげられる。
原因③:過度に厳格・支配的な養育


薄情な人になる育ち由来の原因の3つ目は、「過度に厳格・支配的な養育」です。
親が権威主義的・批判的な対応、たとえば「子供の口答えを許さない」とか「感情を出すのは弱さだ」等といった対応をとるのが常になり、子どもは「感情表出=罰」または「否定」と学習するので、感情を表現しなくなっていきます。



ふむ、確かに口答えを許さないのはきついなあ、、。
彼らからしたら、感情を出すと親がすかさず批判してくるわけですから、感情を表現すること自体が「危険を危険なんですよね。ただそうなってしまうと、他者に心を開かなくなり表面的に薄情な人として認識されやすくなっていってしまうわけです。
原因④:トラウマ・慢性的ストレス環境


薄情な人になる育ち由来の原因の4つ目は、「トラウマ・慢性的ストレス環境」です。
慢性的ストレスは、脳の情動系(扁桃体・前頭前野)に悪影響を与えます。具体的に言うと、例えば以下の様な要素が家庭に蔓延していると、とても有害です。
- DV
- 罵倒
- ネグレクト
- 両親の情動が不安定



ふむ、、、確かにどれも有害そうやな、、。
こうした高ストレス環境下では、子供は感情を感じすぎると苦しいので「感じない」ことで自己防衛を測ろうとします。そして、その結果、表面的に薄情な人が完成してしまうって感じですな。
実際、有名なACE研究(逆境的小児体験研究)では、幼少期トラウマが多いほど成人期の対人困難が増加するとされていますね。
また、PTSDや慢性トラウマは扁桃体・前頭前野・感情処理ネットワークの反応性を変え、情動麻痺を発生させるとの示唆もあります。
参考:Emotional numbing in PTSD is associated with lower amygdala reactivity to pain
原因⑤:共感的ロールモデルの欠如


薄情な人になる育ち由来の原因の5つ目は、「共感的ロールモデルの欠如」です。
あなたもご存じの通り、子どもは親を模倣して育っていきます。そのため、親が例えば以下のような性質をもっていたとしたら、自分も親に影響されて同じような思考・行動をとるように育つ傾向が強まるでしょう。
- 親が人の悪口ばかり
- 他人に無関心
- 共感を示さない



確かに、子供は親を模倣して育つよなあ、、。
上記のような事が普通と学習していけば、当然他人から見たら「薄情」とか「冷淡」といった印象を持たれやすくなりますよね。
ちなみに、両親が回避性愛着スタイルを身に着けていた場合、子供が両親の行動等を模倣して回避的になるなんてこともままある事ではあります。いわゆる世代間連鎖に通ずる話ですね。
原因⑥:早すぎる自立の強要


薄情な人になる育ち由来の原因の6つ目は、「早すぎる自立の強要」です。
年がまだあまり行かないにもかかわらず、自立を促す目的で「自分のことは自分でやりなさい」と少々突き放した態度をとる家庭もままあります。



なんとなく、欧米は多い気するよねえ。
確かに、早くから自立を促すことはあながち悪い事ではありませんが、とはいえそれがあまりに早期に行われると子供は「甘える=悪」との認識を内面化するため、困っても助けを求められなくなりがちです。当然、感情の表出もその育ちの中では、制限されますから薄情にみえるようになりやすいでしょう。
さらにいえば、この自身のスタンスを他人にも適用し始めると(例:過度の自己責任論)、いよいよ薄情な人との印象が強まっていきますよね。
「補足」心理学的な観点から見た薄情等について
臨床心理分野には薄情という正式診断名はないそのため、関連概念から構造的に定義を行うと、薄情とは「他者の感情・困難・関係性に対する情動的共鳴・共感的関心・関係維持動機が持続的に低い状態」と定義できると思われる。
なお、薄情に含まれる心理的構成要素としては、以下があると考える。
薄情に含まれる心理的構成要素
- 情動的共感の低さ
- 共感的配慮の低さ
- 関係維持動機の低さ
- 対人距離の大きさ
※反社会性パーソナリティ障害のような攻撃性までは必ずしも含まない
そして、薄情の特徴をここで心理学的観点から整理してみると、以下のようになるだろう。
■ 薄情の特徴一覧(心理学的整理)
| 項目 | 内容 | 背景メカニズム | 関連理論 |
|---|---|---|---|
| 情動的共感の低さ | 他人が悲しんでも心が動きにくい | 扁桃体反応低下 | 共感研究 |
| 共感的配慮の低さ | 「助けたい」が湧きにくい | オキシトシン反応低 | Prosocial理論 |
| 関係維持の低動機 | 関係が切れてもあまり気にしない | 回避型愛着 | 愛着理論 |
| 自己完結傾向 | 他人に頼らない・頼られたくない | 自律性過剰 | 自己決定理論 |
| 感情表出の乏しさ | 表情が少ない・淡々としている | 感情抑制 | 感情調整理論 |
| 道徳判断の合理化 | 「仕方ない」で処理する | 認知的共感優位 | 道徳心理学 |
| 利得重視思考 | 損得基準で人を見る傾向 | 社会的交換理論 | 社会心理学 |
| 関係の選別強化 | 必要な人間だけ残す | ミニマリズム的人間観 | 現代対人理論 |
なお、薄情と似ているが異なる概念についても整理すると、以下の通りになるだろう。
薄情と似ているが異なる概念
| 概念 | 違い |
|---|---|
| 冷酷 | 他者に害を与えても平気(攻撃性含む) |
| 無関心 | 興味がないだけ(感情反応自体はある) |
| 回避型愛着 | 親密さ回避が中心 |
| サイコパシー | 良心・罪悪感の欠如が中核 |
薄情な人になる育ち以外の原因





薄情な人になる育ち以外の原因には、なにがあるん?



せやな、以下の4つやな。
つぎは、薄情な人になる育ち以外の原因について、見ていきたいと思います。薄情な人になる育ち以外の原因は、以下の通り。
薄情な人になる育ち以外の原因
- 原因①:生物学的要因
- 原因②:神経発達特性
- 原因③:社会文化的要因
- 原因④:認知スタイル



それぞれ、詳しく見ていこう!
原因①:生物学的要因


薄情な人になる育ち以外の原因の1つ目は、「生物学的要因」です。
情動反応性や社交性には遺伝的影響があり、共感性にも一定の遺伝率があるとされています。ただし、こうしたことは単一遺伝子で説明できるものではなく、遺伝×環境の相互作用が中心なのでそこは注意が必要です。ようは、遺伝の影響だけで薄情になるとは、とてもいえないんですね。



まあ、性格と遺伝は切っても切り離せんよな。
ちなみに、実際に、複数の研究が候補遺伝子の一貫した効果を示さないことも報告されています。
参考:No association between genetic variants in MAOA, OXTR, and AVPR1a and cooperative strategies
原因②:神経発達特性


薄情な人になる育ち以外の原因の2つ目は、「神経発達特性」です。
神経発達特性、より具体的に言うとASD傾向のある人は「感情を理解する方法」が異なるため(決して共感性がないわけではないので誤解しないように!)、外見上「薄情に見える」場合があります。



正直言って、私はカウンセラーとして活動しているわけですが、もっぱら予防的な観点から精神的に重症化していない人達(疾患名がついていない)の相談に乗っているのもあってか、asd気質が強いと思われる方から相談を受けたことはありません。なので、理論的には多少わかっていても、その実態については疎いとの認識があります。
とはいえ、エックスや方々で伝え聞く感じだと、確かに一見冷淡で薄情そうに見えるような方が多い、、Mなんて気はしますね。ただ、彼らに共感性がないと考えるのは大きな勘違いなので、そこは気を付けたいところですよね。
原因③:社会文化的要因


薄情な人になる育ち以外の原因の3つ目は、「社会文化的要因」です。
たとえ、育ち自体が健全で感情表出が難なく行えるような人であったとしても、社会に出てから身を置いた環境に次第では、薄情な感じに変貌していってしまいます。



そらそうよな、わかるわ。
たとえば、身を置いている職場環境が過度な個人主義・成果主義・競争文化に染まっていたりすれば、そこに適応した結果「関係より効率」を重視し、感情的関与を合理的に切り捨てる行動を是とする人に変貌するかもしれません。
薄情が環境に対する合理的適応として機能する場合は、薄情な状態は長期的に維持されますから、本来の育ちによる部分よりもそのうち大きな影響を持つようになるでしょう。
原因④:認知スタイル


薄情な人になる育ち以外の原因の4つ目は、「認知スタイル」です。
情動より思考を優先する認知スタイル、つまり感情的情報を重要視しない合理的な性格も薄情化を助長する要素といえます。



わかるわ、、合理主義者って感情を目の敵にしとるもん、、。
これは人格構成要素のひとつであり、育ちによって形成される場合(親の模倣や家庭における成果主義など)も当然ありますが、職場が過度に合理主義的な場合そこへの適応という形で形成されることもあるでしょう。
「補足」薄情な人が本当に恐れている事とは?
結論から言うと、薄情な人はおよそ他者の感情そのものではなく、感情に巻き込まれて自分を失うことを恐れているといえるだろう。
彼らは表面的には「共感しない」、「深く関わらない」、「困っている人がいてもあまり助けない」といった行動をとるが、必ずしも良心がないわけではない。こうした行動は彼らなりの防衛反応(感情と距離をとる、合理化など)である場合が少なくないのである。
では、彼らは何を恐れ防衛反応をとっているかというと、それは以下のようなものを恐れているからであると考えられる。
| 恐れていること | 心理的意味 |
|---|---|
| 感情に飲み込まれること | 自己崩壊への恐怖 |
| 見捨てられること | 愛着不安 |
| 支配されること | 自律性喪失恐怖 |
| 依存してしまうこと | 無力感の再体験 |
| 傷つくこと | 再トラウマ化 |
また、彼らの行動と恐怖、その背景について分析していくと、以下のようになると思われる。
| 表面の特徴 | 実際に恐れていること | 背景 |
|---|---|---|
| 感情に鈍い | 感情を感じると辛い | 情緒的ネグレクト |
| 助けない | 助けると期待され続ける | 境界侵害経験 |
| 深く関わらない | 見捨てられる恐怖 | 不安定愛着 |
| 淡白な別れ | 依存の再発 | 回避型愛着 |
| 合理的すぎる | 感情が制御不能になる | トラウマ |
そして、多くの場合、ヵれらの恐怖の最深部にあるのは「どうせ最後は一人になるのだ」という確信であり、これが以下のよ運は行動・思考をとる上での強い動機となりうる。
- 最初から距離を取る
- 期待しない
- 失う前に手放す
という戦略を取ります。
薄情な人達の行動の多くは悪意ではなく、予防的自己防衛といえるだろう。
育ちのせいで薄情になった人との向き合い方





育ちのせいで薄情になった人と、どう向き合うといいん?



安全な関係を作ることが、最重要やな。
つぎは、育ちのせいで薄情になった人との向き合い方について、見ていきたいと思います。尚ここで一旦整理しますが、薄情は攻撃性ではなく防衛に由来することが多いため、薄情なありかたを変えようとするより「この関係は安全だ」との認識を作る方が効果的です。
その前提に立って育ちのせいで薄情になった人との向き合い方についてみていくと、以下の通りです。
育ちのせいで薄情になってしまった人との向き合い方
- 接し方①:原則として変えようとしない
- 接し方②:安全基地になる



それぞれ、詳しく見ていこう!
原則として変えようとしない


育ちのせいで薄情になった人との向き合い方の1つ目は、「原則として変えようとしない」です。
育ちのせいで薄情になった人と接する際に、彼らの防衛を無理にはがそうとする試みは、相手の恐怖を刺激するため、関係を破壊するリスクが高まります。



確かに、いそいで防衛をはがそうとするのは危険やろな。
そのため、彼らと向き合う際はあくまでも「相手を変えない」、つまり「感情表現の教師内」とか「行動を逐一非難しない」というスタンスを徹底するようにすべきでしょう。
実際、トラウマケア原則では、再トラウマ化を避けるための非強制的な関わりが推奨されていますしね。
参考:A REVIEW OF ATTACHMENT THEORY IN THE CONTEXT OF ADOLESCENT PARENTING
安全基地になる


育ちのせいで薄情になった人との向き合い方の2つ目は、「安全基地になる」です。
育ちのせいで薄情になった人は前述のように、家庭が安全基地として十分に機能していなかったかのせいがかなり高めです。そのため、彼らと仲良くやっていこうと思うのであれば、自分が彼らの安全基地となってあげられるように接するといいかと思います。



ほう、安全基地になるんか。
つまり、境界を尊重して感情を押し付けずに一貫して予測可能な行動をとって接すればいいという事になります。こう言うとめんどくさそうに聞こえますが、実際にはそんなに難しい事はなく、基本的には以下のようなことを実践していけば十分でしょう。
- 約束を守る(小さな一貫性の積み重ね)
- 「無理に話さなくていいよ」と選択肢を与える
- 距離の希望を確認する(例:「今、距離ほしい?そのままでも大丈夫」)
- 小さな支援を繰り返す(期待値を低めに設定)
ちなみに、愛着の修正は「安全な対人体験の反復」によって起こりやすいというエビデンスがありますので、上記のような接し方を無理なく日頃から継続していると心を開いていくれる可能性は高まると思います。
「補足」育ちのせいで薄情になった人にしてはいけない接し方と育ち以外の原因で薄情になった人に対しての接し方について
育ちのせいで薄情になった人に対しては、以下のような行動はしてはいけない。感情を引き出すための過剰な圧力はトラウマ再活性化の危険があるからである。
- 「あなたは冷たい」「変わって」などのラベリングや説教的指摘は避ける。
- 試し行為(反応を確かめるための距離作り)や罪悪感での操作は逆効果。
参考:Emotion and cognition interactions in PTSD: a review of neurocognitive and neuroimaging studies
そして、ここではこれに加えて、育ち以外の原因で薄情になった人に対しての接し方についても少し補足していきたい。育ち以外の原因で薄情になった人に対しては、まず大ざっぱに基本的に以下のよう菜軸を設定して接していったらよいと思われる。
| 原因タイプ | 本質 | 接し方の軸 | 重点 |
|---|---|---|---|
| 育ち由来(愛着・ネグレクト) | 恐怖ベースの防衛 | 安全の再学習 | 一貫性 |
| 生物学的気質 | 情動反応が弱い | 理解と構造化 | 期待調整 |
| 神経発達特性 | 情報処理の違い | 明確化・具体化 | 誤解の回避 |
| 社会文化要因 | 価値観優位 | 対話 | 視点拡張 |
| 認知スタイル | 合理優位 | ロジック経由 | 意味づけ |
では、以下それぞれの上記4つの原因タイプそれぞれに対してのっし方について、簡潔に補足していく。
育ち以外の原因で薄情なタイプ①:生物学的気質型
このタイプはもともと感情の振れ幅が小さく共感が弱いというより「薄い」のが特徴である。そのため、接する際は以下が基本となる。
- 感情を求めすぎない
- 行動で評価する
- 温度差”を問題化しない
そして、このタイプには「どうして何も感じないの?」といったような質問はNG。頭囲のも、彼ら自身もよくわからないので、言われても困惑するだけだから。彼らの情動の弱さ≠悪である。
→ 本人も分からない
育ち以外の原因で薄情なタイプ②:神経発達特性型
このタイプは感情を読むのが難しく曖昧表現が苦手なのが特徴である。そのため、接する際は以下が基本となる。
- 具体的に言語化する(例:「今、悲しいから少し優しい言葉が欲しい」など)
- 抽象的期待を持たない
- 行動レベルで明確に依頼する
そして、このタイプに「察してほしい」とか「空気で伝える」といった接し方をするのは、双方に取ってストレスなのでやめた方がいい。
育ち以外の原因で薄情なタイプ③:社会文化要因型
このタイプは感情より効率優先で関係にも合理的選択を求める傾向がある。そのため、接する際は以下が基本となる。
- 感情の機能を説明する→ 信頼は長期的コスパが良い
- 合理性の中に関係価値を組み込む(これは本当に大事)
このタイプが薄情に見えるのは、恐怖からの防衛というよりは純粋に本人の美学や価値観への執着・傾倒であることが多い印象がある。そのため、彼らの価値観の中枢である合理性の中に人間関係も含まれる、つまり「人間関係の最適化や円滑化も合理の理のうちに含まれる」と納得させられれば薄情な感じの行動も変わってくる。
育ち以外の原因で薄情なタイプ③:認知スタイル
このタイプも社会文化要因型と同じように過度の合理主義に傾倒し感情をノイズととらえがちである。ただこのタイプは価値観と関わりなくそもそもの認知傾向に行動が起因するので、社会文化要因型と浜たっせ仕方が異なる。接する際は以下が基本となる。
- 感情をロジックで説明
- データで示す(信頼は健康に影響する等)
自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時にすべきこと





自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時は、どうするん?



そんな時は、以下の3つの手順で対処するといいと思うで。
つぎは、自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時にすべきことについて、みていきましょう。自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時にすべきことは、以下の通りです。
自分が育ちのせいで薄情になっていると感じる時にすべきこと



それぞれ、詳しく見ていこう!
ステップ①:防衛の特定


自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時にすべきことのファーストステップは、「防衛の特定」です。
自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時は、まずは自分がなぜ防衛的になっているのかその根本を探求してみるのが効果的ですね。無自覚な信念(例:「感情は危険だ」)を言語化することで、それを修正するための学習がしやすくなりますから。



ふむ、まずは自分の内面の確認からって感じかあ。
さらにいえば、防衛発生の根源を自覚するだけでも、ある程度防衛反応は収まります。たとえば、自分に」親密になると何が一番怖い?」とか「感情を出すとどうなると思う?」といった質問を投げかけてみるといいでしょう。
あとは、週に3回ほど「その日の少しだけ心が動いた瞬間(「上司に注意された」など)を50〜200字で記録するジャーナリングも効果的だと思います(その時の身体感覚を書くのもアリ)。
自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時はまずは防衛の特定から始めよう
ステップ②:感情耐性トレーニング


自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時にすべきことのセカンドステップは、「防衛の特定」です。
自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時は感情耐性トレーニングを通して、「感情は危険なものではない」ということを脳に学習させていくといいでしょう。



ふむ、まずは自分の内面の確認からって感じかあ。
具体的に言うと、、感情が高ぶった時に90秒だけ感情を観察する(自分の身体感覚における不快感(胃がムカムカするなど)に意識を合わせるとやり分かりやすい)とか、日々の感情を1〜10で評価して言語化する練習をするのがいいかと思います。
実際、こうした感情調整トレーニングはマインドフルネスと同様に情動処理の改善に寄与するとわれていますね。
参考:Compassion Fatigue among Healthcare, Emergency and Community Service Workers: A Systematic Review
なお、マインドフルネスの実践にあたっては、マインドフルネス瞑想が効果と手軽さの両立という面からおすすめですので、もっと効果的に感情耐性をあげたいという方は、以下の記事を参考にマインドフルネス瞑想をやってみてくださいませ。
自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時は感情耐性トレーニングをしてみよう
ステップ③:小さな関係実験


自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時にすべきことのサードステップは、「小さな関係実験」です。
前ステップまでである程度感情耐性が高まってきたら、つぎは実際の人との関係性を通して薄情にならないように接する訓練をしていきます。



ふむ、やっぱ実地で経験を積まないとあかんよね。
訓練は具体的には、以下の手順で行っていくと無理がないでしょう。
この訓練によって小さな成功体験を積むことで、「感情=危険」という既存信念の更新をうながしていきます。
「補足」薄情な人がやってはいけない自己対処
薄情な人は、無理に以下のような行動をとらない方がよい。
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| 無理に優しくなろうとする | 反動が来る |
| 過去を責め続ける | 防衛強化 |
| 極端な断絶 | 孤立深化 |
| 自分はサイコパスだと決めつける | 固定化 |
自分が育ちのせいで薄情になったと感じる時は小さな関係実験をやってみよう
非情な人の育ちに関するFAQ





まだ、気になることがあるんよね。



ふむ、では、最後に疑問に答えていこうかの。
最後に、非情な人の育ちに関する疑問に対して、答えていきたいと思います。
FAQ①:薄情な人は人を愛せない?


薄情な人は愛情の感情は必ずしも表に表現されることはないのですが、内面的な結びつきや責任感は存在する場合が多いです。彼らの本心を知りたいなら、実際の行動を見ることが大事だと思いますね。
FAQ②:薄情とサイコパスは同じ?


薄情である事とサイコパスであることは、別ですね。サイコパシーは良心欠如・衝動性・操作性がその特性の核心であって、単なる薄情とは一線を画します。また、薄情は防衛や学習の結果であることが多く、動機が異なるといえますしね。
FAQ③:薄情は治る?


薄情さは防衛が緩むことで和らぐと考えられますが、時間はやはりどうしてもかかりますよね。
FAQ④:薄情と回避型愛着は同じ?


薄情と回避性愛着は重なる部分は多いですが、薄情の方がより広い概念なので同じとまでは言えませんね。
FAQ⑤:薄情は遺伝?


薄情さに遺伝が寄与する側面は当然あると考えられますが、個人的には環境との相互作用による側面の方が大きいと思います。
FAQ⑥:薄情な人は罪悪感がない?


いえ、薄情な人であっても罪悪感や共感といった良心由来の感情は持っていると考えるのが妥当でしょう。ただ彼らは表出しにくいというだけです。もっとも、サイコパス=薄情な人という前提に立てば、この主張は間違いになるのでしょうが、本稿ではそのような前提で薄情な人をとらえていません。
サイコパスは私の認識は薄情な人ではなくて、冷酷な人の方がしっくりくるんですよね。
FAQ⑦:自分が薄情かどうかの簡単チェックは?


中々薄情かどうかの判断は難しいですが、、とっさに思いついた簡易的なもので言うと、以下の条件にすべて当てはまるなら少しその気があると思っていいかもしれません。あくまでも、少しですが。
- 人が泣いていると居心地が悪い
- 深い話になると距離を取りたくなる
- 別れに強い
薄情な人が薄情になる最も一般的な原因は情緒的ネグレクト+回避型愛着!薄情さをなんとかしたいならまず自分を理解しよう!


薄情な人が薄情になる最も一般的な原因は、情緒的ネグレクト+回避型愛着の組み合わせです。薄情とされる人のほとんどは、本人の望まぬ育ちのせいで薄情になってしまってるケースが多々あります。いうなれば、ある種の環境適応の結果が薄情なので、彼らの多くはサイコパスとは何ら関係ありません。
そして、自身の薄情さをなんとかしたいなら、まずは「自分が何を恐れているのか」や「恐れに対してどんな風に防衛反応をとろうとしがちなのか」等について自己理解を深める事からスタートするのが最善です。ここができてから、感情耐性をあげるなり具体的な対策を行っていくといいと思います。



まずは、自己理解から始めんとね。
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