誕生日は死へのカウントダウン?誕生日を楽しく過ごせるようになるための2つの対策!

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おにぎり

誕生日は死へのカウントダウンって、思ってまうわ、、。

ぐれん

ふむ、それはあながち不健全とは言えんな。

ネット上ではしばしば冗談や諦観など様々トーンで、「誕生日は死へのカウントダウン」という表現が使われます。どこか希死念慮を感じさせるような陰鬱さをかもす表現なので、こんな表現を使うことは精神衛生上不健全な気もしてきます。

そんな感じですが、誕生日を死へのカウントダウンと考える事は不健全なのか、気になりますよね?結論から言うと、誕生日を死へのカウントダウンと考える事は必ずしも不健全ではありません。というのも、誕生日を死へのカウントダウと考える事には、以下の様なメリットがあるからです。

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリット

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリット
ぐれん

特に、人生の有限性に目を向けるメリットは大きいね。

誕生日を死へのカウントダウンと考えるのは、一見するとかなりリスキーな雰囲気がありますが、人生の有限性に目が向くとやるべき事の優先順位が付きやすくなるので必ずしも不健全とは言えません。むしろ、適度に死に目を向けるのは、人生を有意義に過ごすために効果的です。

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目次

誕生日は死へのカウントダウンと考える3つのメリット

おにぎり

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリットがあるんか?

ぐれん

せやな、以下3つのメリットが考えらられるで。

まずは、誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリットについて、考えていきたいと思います。誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリットは、以下の通りです。

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリット

  • メリット①:健康に気を遣うようになる
  • メリット②:利他的行動が増える
  • メリット③:やりたい事の優先順位が明確になりやすい
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

メリット①:健康に気を遣うようになる

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリットの1つ目は、「健康に気を遣うようになる」です。

死の想起によって「将来の利益を重視する」という意識が生まれる事により、衝動的な現在志向が減るという報告があり、これが「健康に良い選択をする」意図や行動につながることがあります。具体的には、運動や検診、節酒・禁煙などの健康行動が促されやすいという感じです。

参考:Thinking about Death Reduces Delay Discounting

おにぎり

ふむ、なるほど。あり得るかもしれんね。

ようは、誕生日に死を想起することで、「人生の残り時間」に目が向いて「次第に体力が減っていきそうだし今から気を付けておこう」等と冷静になるという感じでしょうか。

ちなみに、TMT(恐怖管理理論)研究やそれに関連する実験では、「死を軽く想起させる介入」を検診啓発や行動介入のトリガーに使える可能性を示唆されているといいます。

参考:Death Can Be Good for Your Health: Fitness Intentions as a Proximal and Distal Defense Against Mortality Salience1

メリット②:利他的行動が増える

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリットの2つ目は、「利他的行動が増える」です。

死を意識することで、自己の世界観と自己価値を再確認したいという気持ちが喚起され、その結果、「他者に価値を与えたい」「何かを残したい」という利他的傾向を高める場合があるといいます。

参考:Temporal Perspective and Prosocial Behavior Under Mortality Salience: Evidence from Chinese University Students

ただ利他意識が活性化するかは過去、現在、未来に対する個人の心理的な視野や見方などの個人特性が影響する

おにぎり

ふむ、人のために何かしたくなるのは、なんかわかるかも。

そのため、「誕生日は死へのカウントダウン」ととらえる方の中には、誕生日を機に「誰かのために何かしたい」という気持ちを強めて、ボランティアなど地域貢献活動に目覚める人も一定数いたりするわけです。

実際、私も人づてにですが、こうした方がいる事を数例聞いたことがありますね。

メリット③:やりたい事の優先順位が明確になりやすい

誕生日は死へのカウントダウンと考えるメリットの3つ目は、「やりたい事の優先順位が明確になりやすい」です。

死を意識すると「自分の人生の有限性」について、意識が向くので「何に時間を割くべきか」の価値判断が鋭くなります。これによって優先順位が明確になり、行動の選択(キャリア、対人関係、趣味の開始など)が速やかに決まる可能性が高まりやすくなりますね。

おにぎり

確かに有限性を意識すると、優先順位は明確になるやろな。

実際、多数の研究・メタ解析によって、死の意識が世界観や自己価値の強化を促し、長期的価値に沿った行動選択を後押しすることが示されています。これが個人の価値基盤・優先順位の再確認につながるわけです。

参考:Two decades of terror management theory: a meta-analysis of mortality salience research

誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリット

おにぎり

んじゃ、デメリットについては、どうなん?

ぐれん

ふむ、デメリットとしては、以下の4つが考えられるね。

つぎは、誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリットについて、考えていきたいと思います。誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリットは、以下の通り。

誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリット

  • デメリット①:不安・抑うつの増加するリスクがある
  • デメリット②:自己肯定感の低下につながる場合がある
  • デメリット③:過剰な焦り等で自暴自棄になる
  • デメリット④:社会的孤立につながる可能性がある
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

デメリット①:不安・抑うつの増加するリスクがある

誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリットの1つ目は、「不安・抑うつの増加するリスクがある」です。

先ほどふれたように、人生の有限性を意識すること自体は有益ですが、死への焦点が強すぎると、
過度な反芻につながり、気分障害リスクを上げる可能性があるのでそこは問題
ですね。

おにぎり

せやなあ、死に焦点を当てすぎると、危険よな。

実際、反芻思考が抑うつ・不安を悪化させることは多くの研究でいわれている事です。

参考:The role of rumination in depressive disorders and mixed anxiety/depressive symptoms

さらにいうと、誕生日というイベントに反芻テーマが結びつくと、年に1回必ず気分が沈むトリガーとなる日ができてしまう という悪影響もありえます。いわゆる、この現象により、いわゆるバースデーブルーが年々深刻になり年齢を重ねるほど生きづらさが増えていくという悪循環が起こりやすくなるでしょう。

バースデーブルーとは誕生日を前にした時期に気分が落ち込んだり憂鬱になったりする状態

以前の記事でもふれたように、「誕生日には死亡率が上がる傾向がある」のも、このバースデーブルーが悪影響を及ぼしている可能性が感じられますね。

参考:誕生日に死ぬ確率は高い?誕生日に死ぬ確率を下げたい人必見の3つの対策!

デメリット②:自己肯定感の低下につながる場合がある

誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリットの2つ目は、「自己肯定感の低下につながる場合がある」です。

死の存在を意識すると、「自分は何も成し遂げていない」、「同年代に比べて劣っている」といった比較思考が強まったり、エイジズムを強く内面化していると「自分はまた人間として価値が下がった」という気持ちになる事があり得ます。

おにぎり

ちなみに、TMTでは死の顕在化が自己価値の脅威をひきおこし、結果として自己評価のブレが招来されやすいとされています。

参考:Why do people need self-esteem? A theoretical and empirical review

いうなれば、誕生日は「自分の価値を評価する日」ととらえることもできますが、誕生日をこのようにとらえるようになるのが恒常化すると、自己批判が強くなってしまいかねません。

デメリット③:過剰な焦り等で自暴自棄になる

誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリットの3つ目は、「過剰な焦り等で自暴自棄になる」です。

死を意識することで、先ほどふれたように有限性を意識することになるわけですが、その意識があまりに強いと「残り時間がない」という感覚による過剰な焦燥が生まれることがあります。

おにぎり

たしかに、焦りを感じる事もあるだろうなあ、、。

実際、以下の研究では、未来時間の見積もりが短いと選択が情動重視になるとされますが、この傾向には短期的快楽に偏り、長期的幸福を損なう選択をしやすいというデメリットにも転化しうるとの指摘がありますね。

参考:Taking time seriously: A theory of socioemotional selectivity.

つまり、「どうせ先を見てもロクな事はないんだからもう今が楽しければいい!」と自暴自棄気味に日常を過ごすようになってしまう、、という感じですね。

こうした自暴自棄気味な思考に陥るリスクは、後述する「自分の人生にどうってほしいか」についてきちんと考える以外に、日頃からマインドフルネス瞑想を行う習慣を持つことによってもある程度減らせるでしょう。マインドフルネス瞑想について、詳しく知りたい方は以下の記事を見てみて下さいね。

参考:不安は自分で作り出している?今すぐ解放される3つの簡単な方法!

デメリット④:社会的孤立につながる可能性がある

誕生日は死へのカウントダウンと考えるデメリットの4つ目は、「社会的孤立につながる可能性がある」です。

先ほどふれたように死や老いに過度にフォーカスすると、他者との比較・劣等感・虚無感が強まりますが、そうすると、その気持ちが「誕生日を祝ってほしくない」「人と会いたくない」という回避行動に繋がる場合があります。

おにぎり

誕生日嫌だと祝ってほしくなくなるよなあ、、わかる気するわ。

実際、こうした回避行動は抑うつ症状の初期にみられる典型的な行動パターンであり、回避が慢性化するとソーシャルサポート喪失 → メンタル悪化という悪循環におちいるので注意が必要です。

誕生日を楽しく過ごせるようになるための2つの対策

おにぎり

誕生日を、楽しく過ごせるようになりねん!

ぐれん

せやな、以下の2つの対策はええと思うで。

つぎは、誕生日を楽しく過ごせるようになるための対策について、考えていきたいと思います。誕生日を楽しく過ごせるようになるための対策は、以下の通り。

誕生日を楽しく過ごせるようになるための対策

  • 対策①:人生にどうあってほしいかよく考える
  • 対策②:現代の老化治療研究についてリサーチする
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

対策①:人生にどうあってほしいかよく考える

誕生日を楽しく過ごせるようになるための対策の1つ目は、「人生にどうあってほしいかよく考える」です。

誕生日を死へのカウントダウンと感じる方は、年々いかんとも言い難い虚無感を感じながら生きることになるリスクが高まるでしょう。このような心理に陥る大きな要因としては、「自分の人生の方向性や意味感が不明瞭である」ということがあげられます。

おにぎり

せやね、意味感が薄弱だから、虚無感を感じるのはありそう。

そのため、「自分の人生にどうあってほしいか」、より具体的に言うなら「自分が人生で大事にしたいものはいったい何なのか」を明確にしていくのが大事です。

自分の大事にしたいものを明確にしたい方は、以下の記事を見てみて下さいね。以下の記事で紹介している方法は手間はかかりますが、一定の効果はあると思いますから。

参考:自分軸の作り方とは?自分軸を作る事によって得られる5つのメリット!

誕生日を楽しく過ごせるようになりたいなら人生にどうあってほしいかよく考えよう

対策②:現代の老化治療研究についてリサーチする

誕生日を楽しく過ごせるようになるための対策の2つ目は、「現代の老化治療研究についてリサーチする」です。

誕生日を死へのカウントダウンだと感じる方の中には、前述のように強いエイジズムにとらわれている方も少なくありません。こうした方からしたら、「年を取ること=人間としての価値の低下」なので、人によっては老いる前にさっさと死んでしまいたくなるかもしれませんね。

おにぎり

いや、、さすがに、老いたくないから死ぬ!、、てなる?

ただ、あまり誇張したことは言えませんが、現状、遺伝レベルで老化を逆転する技術の開発は年々加速しており、来年以降はその一部が実際に社会に出てくる可能性が高まっています。例えば、部分的リプログラミングがその筆頭ですが、これが実装されれば50歳の皮膚が20歳の皮膚になる、、なんてこともあり得ます。

そのため、「老いるくらいなら死ぬ!せめて人間であるうちに死にたいんだ!」という方に関しては、シンギュラリティー系の投稿を行う以下の様なアカウントの投稿を確認したり、一週間に一度くらいの頻度で、gptなどにリプログラミング等老化治療の最前線について質問をするのがおすすめです。

参考:老いは罪?「老いは罪」と思ってしまう人に伝えたい3つのこと!

誕生日を楽しく過ごせるようになりたいなら現代の老化治療研究についてリサーチしよう

誕生日は死へのカウントダウンと考える時にありがちな疑問

おにぎり

まだ、気になる事があるんよなあ。

ぐれん

んじゃ、最後に疑問にこたて行こうかの。

最後に、誕生日は死へのカウントダウンと考える時にありがちな疑問について、答えていこうと思います。

疑問①:誕生日で死を考えるのはうつ病の兆候?

単に誕生日に「死」を意識するだけでは必ずしもうつ病とは言えません。ただし、以下がある場合は一度心療内科に足を運んでみる事も検討してみた方がいいと思います。

  • 思考が反芻的で止まらない(睡眠・食欲・集中力が持続的に低下)
  • 自責や絶望が強く日常生活に支障が出ている
  • 自傷・自殺念慮がある

参考:Emotional Risk Factors, Rumination, and Self-Criticism in Relation to Suicidal Ideation Among Chinese Depressive Outpatients

疑問②:誕生日を死へのカウントダウンととらえる友人にどう対応すべき?

相手の感情を否定せず「傾聴→共感→選択肢提示」の順で対応するのが、一番適応的かと思います。また、本人の精神状態によっては、必要なら専門家や危機対応窓口に繋ぐのもありでしょう。

なお、「傾聴ってなん何?どうするん?」という方もいると思うので、そんな方は以下の記事を参考にしてみて下さいね。

参考:聞き上手になりたい?聞き上手になりたい人が傾聴スキルを身に着けるべき3つの理由!

誕生日は死へのカウントダウンと考えても問題ない!ただ有限性の認識は賢く活かしたい!

誕生日を死へのカウントダウンと考えても、メリットがあるのでそこまで問題ありません。特に、人生の有限性に目を向けると誕生日を死へのカウントダウンと考えても、メリットがあるのでそこまで問題ありません。

特に、人生の有限性に目を向けることで、人生においてやりたい事の優先順位が決めやすくなるというメリットは非常に大きいですね。実際、人生は自分が大事にしたいものを明確にした方が、充実しますから。ただあまり有限性を意識するとうつっぽくなりかねないので、適度に有限性に目を向けるのが大事ですね。

ぐれん

何事も適度にって事やな。

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