モラルグランドスタンディングとは?回避するためにできる3つの事!

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おにぎり

モラルグランドスタンディングって、なんなん?

ぐれん

簡単に言うと、道徳を承認獲得のための道具にする行為やね。

最近、ネットの一部でモラルグランドスタンディングという言葉が言われていて、ちょっとした問題となっています。この言葉はsns上でのいわゆる正義マンのうざい行動と、非常に密接な関連があったりしますね。

そんな感じですが、モラルグランドスタンディングとはどんな行為なのか、気になりますよね?結論から言うと、モラルグランドスタンディングとは、道徳的主張を通じ自分の道徳的優位性をアピールし他者から承認や地位を得ようとする行為です。

モラルグランドスタンディング 定義
ぐれん

道徳を承認獲得のための道具にしてる、ってとこがポイントや。

モラルグランドスタンディングは道徳を承認獲得のための道具とする行為なので、いわゆるいい人アピールと混同しそうですが、前者は「発言」に焦点が当たっている点が違います。ようは、ネットの言論空間でよくみられる「倫理的に考えて~」みたいな説教中がまさにそれって事です。ま、うざいですよね。

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目次

モラルグランドスタンディングとは何か?

おにぎり

モラルグランドスタンディングって、どんな意味なん?

ぐれん

以下のような意味やね。

結論から言ってしまうと、モラルグランドスタンディングとは、道徳的主張を通じて自分の道徳的優位性を示し、承認や地位を獲得しようとする行為のことです。

参考:Grandstanding

公共の場で道徳的な言説を行う際、その主たる動機が問題解決でなく「自分が道徳的に高く見られたいor地位を得たい」という社会的地位志向にある場合、それをモラル・グランドスタンディングと呼ぶので、目的が自己顕示ではないならモラルグランドスタンディングではないんですね。

参考:What Is Moral Grandstanding?

この説明で察した方も多いかと思いますが、モラルグランドスタンディングとsnsは悪い意味で相性が良すぎるんですよね。モラルを振りかざすと、一定数のいいねが集まってきて気分良くなってさらにモラルグランドスタンディングへの動機が強化されてしまう悪循環が発生しますから。

参考:Online outrage’s feedback loop

ちなみに、地位志向のための道徳パフォーマンスと、ナルシシズムや他の反社会的特性(ダークテトラッドやダークトライアド)との関連を指摘する研究もあったりします。

特に支配や自己顕示を目的とするグランドスタンディングは、人格上の反社会的・対人操作的傾向と重なることがあるとれているようですね。もちろん、「すべてのモラルグランドスタンダーがダーク特性を持つ」というわけではないので、そこはきちんと線引きが必要といえます。

参考:Moral grandstanding, narcissism, and self-reported responses to the COVID-19 crisis

なお、これとほぼ同じ概念に自分の道徳的な正しさや善良さを周囲にアピールするヴァーチューシグナリングという概念がありますが、これはモラルグランドスタンディングは「行為全般ではなくもっぱらその発言に焦点が当たっている」という点で違います。

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響

おにぎり

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響って、どんなもん?

ぐれん

以下の4つやな。

つぎは、モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響について、みたいきたいと思います。モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響は、以下の通りです。

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響

  • 悪影響①:議論の過激化と分断の加速
  • 悪影響②:問題解決能力の低下
  • 悪影響③:道徳への冷笑が強まる
  • 悪影響④:心理的にゆがみが生じる
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

悪影響①:議論の過激化と分断の加速

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響の1つ目は、「議論の過激化と分断の加速」です。

承認獲得のために強い道徳語(断罪)を多用すると、感情的反応が増幅されてお互いの感情がどんどんと極端で過激になっていってしまいます。

おにぎり

ああ、わかるきするわ、これ。

実際、あなたにも相手の挑発的なマウント発言に対して応戦していたら、知らない内にものすごく感情的になっていってしまった、、、という経験がおありでしょう。ああいった不毛な事態に陥るリスクがあるわけですな。

実際、実証的にも、モラル・グランドスタンディング傾向はイデオロギー的極端化や対立的反応と関連しています。

参考:Moral grandstanding and political polarization: A multi-study consideration

悪影響②:問題解決能力の低下

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響の2つ目は、「問題解決能力の低下」です。

目的が「自己の道徳性の表示」になると、実務的な議論(利害調整、実行可能性の検討、妥協による解決)が後回しにされてしまいます。

おにぎり

まあ、そりゃあそうなるよなあ、、。

もうこれも当たり前といえば当たり前ですよね。モラルグランドスタンディングを行う本人の本当の目的は「自分の優位性を示すこと」であって、彼らの持ち出してくる道徳論なんてその道具にすぎないのですから、彼らははなから現実の課題を解決することになんて興味はないんですから。

研究は、グランドスタンディング動機が日常的な対立の頻度や強度を高めることを示しています。

参考:Moral grandstanding in public discourse: Status-seeking motives as a potential explanatory mechanism in predicting conflict

悪影響③:道徳への冷笑が強まる

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響の3つ目は、「道徳への冷笑が強まる」です。

道徳的主張が「演技」に見える頻度が上がると、一般の人々は道徳的主張そのものに懐疑的・冷笑的になってしまう傾向にあります。

おにぎり

せやな、なんか冷めるというか、もうどうでもいいってなるかも。

実際、どんな重要な問題であっても、パフォーマンスじみた形で繰り返されると、「はいはい、またですか。自己顕示ごくろうさん」といったバカバカしい気持ちになって、軽視しやすくなってしまうものです。例えば、少子化問題とかネット上でたまにある死ぬ死ぬ詐欺とかは、そのいい例じゃないかと思いますね。

実際、SNSの怒りのフィードバックループに関する研究では、モラルグランドスタンディングがこうした冷笑を拡大させる要因として特に指摘されています。

参考:Online outrage’s feedback loop

悪影響④:心理的にゆがみが生じる

モラルグランドスタンディングがもたらす悪影響の4つ目は、「心理的にゆがみが生じる」です。

モラルグランドスタンディングは、それを行う本人にとってもかなり有害で、モラルグランドスタンディングを行うことが常態化すれば知らぬ間に心理的な歪みを抱えていくことになります。

おにぎり

ふむ、、例えばどんなゆがみや?

モラルグランドスタンディングによって、例えば、以下のような心理的な歪みが発生しやすくなるでしょう。

モラルグランドスタンディングにより発生しやすくなる心理的歪みの一例

  • 承認依存の強化:より強い主張へエスカレート
  • 敵対的世界観の固定化:他者を「道徳的に劣る存在」と見る癖がつき共感力が低下
  • アイデンティティの硬直化:正義に固執し心理的柔軟性が損なわれる

上記のような心理的歪みが発生してしまえば、心理的に柔軟性が失われる事で視野が狭くなり他人の立場を省みない独りよがりな性格に変貌していき、対人関係は悪化して最終的に孤立する結果になるでしょう。

人間関係の充実度が一般に人生全体の幸福度に強い影響を与えるため、モラルグランドスタンディングを常習することは自ら不幸になろうとしているのとそう変わりのない事といえるでしょう。言ってみれば、もう完全に自傷行為ですね。

「補足」モラルグランドスタンディングをする人への向き合い方

モラルグランドスタンディングをする人と向き合う場合は、以下の3点を抑えると建設的な話しあいができる可能性があがると思われる。

  • 防衛的に扱わない:断罪で返すと地位競争が激化する。まずは「動機の外在化(例:「この発言は何を得ようとしているのか?」)」を促す短いメタ的質問を使う
  • 共感+課題志向:表面的な断罪ではなく具体的な被害や改善案に話を戻す
  • 境界設定:グループで話し合うような場面では「発言の目的(議論、共有、自己表現)」を明確化するルールを設けると効果的

モラルグランドスタンディングを回避するためにできる3つの事

おにぎり

モラルグランドスタンディングを回避したいねん。

ぐれん

なら、以下の3つを実践するとええね。

つぎは、モラルグランドスタンディングを回避するためにできることについて、みていきたいと思います。モラルグランドスタンディングを回避するためにできる事は、以下の通り。

モラルグランドスタンディングを回避するためにできる3つの事

  • 動機を点検する
  • 言語を調整する
  • 場を設計する
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

動機を点検する

モラルグランドスタンディングを回避するためにできる事の1つ目は、「動機を点検する」です。

モラルグランドスタンディングをすることを防ぎたいのであれば、発言前に必ず「「私はこの発言で世界を良くしたいのか?それとも自分を良く見せたいのか?」という問いを自分に投げかけるようにしましょう。

おにぎり

ふむ、問いにより自分に動機を確認させるのか。

または、「この発言を誰にも知られないとしてもいいたいことか?」と問い簡単な二段チェックを施すのもいいかもしれませんね。正直これを聞いて、「え?問うだけ?こんな簡単なこどで意味あんの?」と思うかもしれませんが、そもそも認知すること自体に抑制効果があるので、きちんと効果はあります。

実際、研究はグランドスタンディングが地位志向と結びつくことを報告しており、動機の言語化が衝動を抑制する(認知制御を誘導する)ことが示唆されていますね。

参考:Moral grandstanding in public discourse: Status-seeking motives as a potential explanatory mechanism in predicting conflict

ちなみに、以前取り上げたライトトライアド(愛他性や利他的傾向の正の側面)的な態度(謙虚さ、協調、知的謙虚さ)は、グランドスタンディング傾向と逆の作用を持つことがわかっています。

そのため、モラルグランドスタンディングに根本から対策したいという方は、以下の記事を参考にライトトライアドを高める努力をしてみるのもいいかと思いますね。

参考:ライトトライアドとは?ライトトライアドを高める4つのトレーニング!

モラルグランドスタンディングを回避したいなら動機を点検しよう

言語を調整する

モラルグランドスタンディングを回避するためにできる事の2つ目は、「言語を調整する」です。

モラルグランドスタンディングを回避したいのであれば、極力断罪語を避ける(例:「最低だ」→「私はこう懸念している」)のが大事ですね。

おにぎり

んー、なるほど、断罪するような言い方はやめた方がいいのね。

その代わり、相手の前提を探るための質問を増やしたり、不確実性を明示したりするのがいいでしょう(「私の理解では~」など。

実際、語用上の柔らかさは対話の温度を下げ、受容性を高めてくれますからね。同じ内容でも話し方や言葉使いを変えるだけで、本当に驚くほど受け取られ方が変わってきます。これは日々カウンセリングを行う中でも、痛感している事です。

モラルグランドスタンディングを回避したいなら言語を調整しよう

場を設計する

モラルグランドスタンディングを回避するためにできる事の1つ目は、「場を設計する」です。

モラルグランドスタンディングの動機はいってみれば、「不特定多数からの承認欲求」なので、そうした承認欲求が満たされない場を設計して道徳的な議論はおこなうのを原則とすれば、モラルグランドスタンディングは抑制できると思います。

おにぎり

といってもねえ、、難しいやろ。

最も現実的に考えて、これは非常に難しいですよね。なにせ、SNSや人が集まった場所では道徳論議は一切しない、、という事になるわけですから。なので、現実的には道徳系の話題はSNSに投稿する前に一日寝かせてから投稿するかを決める、できる限り公開での議論は避けるみたいな対策をとるといいかもしれません。

それと、道徳系の投稿にSNSでいいねやRTをする行為には怒りや断罪を強化するとされているので、そうした投稿が流れてきてもスルーしたり、そもそも流れてこないように「このポストに興味はない」といった選択をしていくのが大事だと思います。まあ、私が普段からやっている事ですけどね。

参考:Online outrage’s feedback loop

モラルグランドスタンディングを回避したいなら場を設計しよう

モラルグランドスタンディングに関するFAQ

おにぎり

まだ、気になることがあるんよなあ。

ぐれん

ふむ、んじゃ、最後に疑問に答えていこう。

最後に、モラルグランドスタンディングに関する疑問に対して、答えていこうと思います。

FAQ①:モラルグランドスタンディングとヴァーチューシグナリングは同じ?

ヴァーチューシグナリングとは自分の道徳的な正しさや善良さを、周囲にアピールする(誇示する)行動全般の事なので、モラルグランドスタンディングと概念としてはほぼ同じといえます。

ただ、モラルグランドスタンディングは公共的発言での地位獲得志向」に焦点を当てた語ですから、これはヴァーチューシグナリングに包摂される概念といえますね。なお、研究上は両者の区別は、流動的なようです。

参考:Moral grandstanding in public discourse: Status-seeking motives as a potential explanatory mechanism in predicting conflict

FAQ②:モラルグランドスタンディングは完全に悪いもの?

モラルグランドスタンディングにはネガティブな側面がかなりありますが、絶対悪とまではいえないでしょう。というのも、時にモラルグランドスタンディングは道徳的関心を注意喚起し、抑圧された問題を顕在化させる機能を果たすことがあるからです。

ようは、みんなが「まあしょうがないよね」で済ませていた潜在的な問題点を白日の下にさらし議論の俎上に上げる効果があるよね、って感じですね。ただ、動機が承認目的に偏ると分断や問題解決の阻害といった悪影響が顕著になりますので、そこは要注意です。

モラルグランドスタンディングとは道徳的主張を通じ自分の道徳的優位性をアピールし他者から承認や地位を得ようとする行為!動機の確認を行って対策したい!

モラルグランドスタンディングとは道徳的主張を通じ自分の道徳的優位性をアピールし、他者から承認や地位を得ようとする行為です。そして、モラルグランドスタンディングはいわゆるいい人アピールと混同されがちですが、もっぱら「発言」に焦点が当たっている点が違います。

正直、モラルグランドスタンディングはうっとうしいことこの上ないですが、正直、誰でもやらかす恐れがあります。そのため、大事なのは「なぜそんな事をしたくなっているのか?」という動機を自分でしっかり確認することです。その動機について深く理解することで、道徳マウントを抑えることも可能になります。

ぐれん

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