カオス欲求とは?カオス欲求を安全に満たす3つの方法!

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おにぎり

カオス欲求って、なんなん?

ぐれん

簡単に言うと、社会が崩壊することへの願望やね。

最近、カオス欲求という概念がネットで、話題になってきています。しかし、カオス欲求は文字通りに意味をとると、「カオスを求める欲求」という話になるので、正直、今一意味がわからないという方も多いと思います。

そんな感じですから、カオス欲求とはどんな概念なのか気になりますよね?結論から言うと、カオス欲求とは社会や政治の秩序が崩壊すること自体を望む心理傾向のことです。

カオス欲求 定義
ぐれん

破壊そのものに動機づけられている点が、特徴なんよね。

カオス欲求とは単なる不満や怒りとは異なり、「良くしたい」「改善したい」という建設的動機ではなく、破壊そのものに動機づけられる点が特徴的です。カオス欲求の根源の最たるものは、社会的排除や無力感が強まる環境で増幅するものであり、誰にとっても他人事ではありません。自分軸を確立して、対策するのが最善です。

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目次

カオス欲求とは何か?

おにぎり

カオス欲求ってなんなん?

ぐれん

端的に言うと、社会が崩壊することへの願望やな。

結論から言ってしまうと、カオス欲求(Need for Chaos)とは、「社会や政治の秩序が崩壊すること自体を望む心理傾向」を指す概念で、Michael Bang Petersenらの研究グループが提唱してろり、近年の政治心理学で注目されている概念です。

参考:The “Need for Chaos” and Motivations to Share Hostile Political Rumors

このカオス欲求は単なる不満や怒りとは異なり、「良くしたい」「改善したい」などといった建設的な動機ではなくて、破壊そのものに動機づけられた概念である点が非常に特徴的と言えます。

ちなみに、少し補足ですが、Petersenらは「chaos」をギリシャ語的な「混沌→そこから秩序が生まれる状態」の含意を踏まえたうえで、現代的には「秩序の破壊を望む態度」として扱っていますね。

おにぎり

へえ、、、なんか、自暴自棄感のある欲求やなあ、、。

社会や政治に対して破壊したいという気持ちがわくと聞くと、「革命」の二文字が頭に浮かぶ人がいるかもしれませんが、革命は通常「政治や社会が適正に運営されていない事に対する怒り」に端を発します。

そのため、革命への希求とカオス欲求は、完全に根本から別物と言えますね。ちなみに、カオス欲求は以前の記事でふれた、「少子化ざまあ」という人達の心理に通ずるところもがあるような気もします。

参考:少子化はどうでもいいしざまあ?少子化がどうでもいい人の3つの心理!

カオス欲求の強い人の心理的特徴

おにぎり

カオス欲求の強い人の心理的特徴って、どんなもん?

ぐれん

せやね、心理的特徴としては以下の6つがあるね。

つぎは、カオス欲求の強い人の心理的特徴について、見ていきたいと思います。カオス欲求の強い人の心理的特徴は、以下の通りです。

カオス欲求の強い人の心理的特徴

  • 心理的特徴①:慢性的な地位の剥奪感
  • 心理的特徴②:ナルシシズム(特に傷つき型)
  • 心理的特徴③:反社会的傾向
  • 心理的特徴④:影響力への強い渇望
  • 心理的特徴⑤:強い怒りと敵意
  • 心理的特徴⑥:煽情的コンテンツへの傾倒
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

心理的特徴①:慢性的な地位の剥奪感

カオス欲求の強い人の心理的特徴の1つ目は、「慢性的な地位の剥奪感」です。

主観的に「自分の社会的地位が奪われている、ないし認められていない」と感じることが、カオス欲求の主要な予測因子として繰り返し報告されています。

参考:The”Need for Chaos” and Motivations to Share Hostile Political Rumors

おにぎり

なるほど、、そうなんか。

ここで重要なのは、「客観的に低い地位」であるかどうかではなくて、「主観的な剥奪感」であるという点です。ようするに、たとえ客観的に社会的に高い地位にあったとしても、本人が「地位を奪われているor自分は認められていない」と感じるなら、それはカオス欲求の源泉になるわけですね。

たとえば、大企業で部長クラスになったものの自分は不当に評価されており、本当はそれ以上の評価を受けるべきだと感じるような人がいた場合もそうでしょう。本人にとって、どう感じられるかが問題なんです。

心理的特徴②:ナルシシズム(特に傷つき型)

カオス欲求の強い人の心理的特徴の1つ目は、「ナルシシズム」です。

ナルシシズムは一見自信にあふれていそうですが、内実は全然違います。ナルシストは自身のポジティブな側面だけを愛し欠点については一切直せず、非常に自尊心が脆弱だったりします。

おにぎり

へー、ナルシストって自尊心低いんか、、、意外や、、。

特に、脆弱型のナルシストの自尊心は非常にもろく、他者からの承認に対して非常に敏感なので、軽視されたと感じた際に過激な反応(=破壊的な影響力獲得行動)をとる傾向にあります。

参考:Leveraging artificial intelligence to identify the psychological factors associated with conspiracy theory beliefs online

一方で、尊大型ナルシストに関しては、根拠なき自信に満ちあふれており、他者より優位に立とうと傲慢に振る舞い批判されても動じないorあるいは過剰に反撃するのでカオス欲求が強まるリスクは相対的には低いといえるでしょう。

心理的特徴③:反社会的傾向

カオス欲求の強い人の心理的特徴の3つ目は、「反社会的傾向」です。

カオス欲求が強い例としてマキャベリズムや低い共感性といった特性が併存するものもあるといいます。ただし、重要なのは「サイコパスだから必ずカオス欲求が強い」わけではないという点です。

おにぎり

ふむ、そうなのか。

というのも、カオス欲求発生の主な根源は前述のように、「地位はく奪感」だから。サイコパシーやマキャベリズムといった反社会的傾向があったとしても、地位はく奪感がなければカオス欲求に傾倒することはあまりないでしょう。

参考:Need for Chaos and Dehumanization Are Robustly Associated with Support for Partisan Violence

心理的特徴④:影響力への強い渇望

カオス欲求の強い人の心理的特徴の4つ目は、「影響力への強い渇望」です。

「世の中を揺らす」とか「注目を得る」といった影響力欲求が強い人は、建設的なルートが閉ざされると破壊を通じて影響力を得ようとする傾向にあります。

参考:The”Need for Chaos” and Motivations to Share Hostile Political Rumors

おにぎり

うわ、炎上系発信者みたいで最悪やな、、。

ちまたにいる悪質なカルト風ないしスピ系、陰謀論系、炎上系の発信者たちなどがこの分類に相当するといえると思いますね。

実際、SNS上での可視化可能性はこの渇望を即時満たすための装置になるので、なんとも、、ですねえ。

心理的特徴⑤:強い怒りと敵意

カオス欲求の強い人の心理的特徴の5つ目は、「強い怒りと敵意」です。

強い怒り・敵意が慢性化し、それが破壊快感として反復される傾向があり、その場合もカオス欲求は増幅される傾向にあります。

参考:Some people just want to watch the world burn: the prevalence, psychology and politics of the ‘Need for Chaos’

おにぎり

ふむ、一番これが想像しやすいものよな。

こうした状況では、理性がきかなくなっているので理性的に自身の行動を省みることよりも、感情的解消が行動が優先されるわけです。

いってみれば、こうした状況下で発生するカオス欲求とは、腹が立ってモノに八つ当たりして壊したくなる欲求の大規模版ととらえることもできるかもしれません。

心理的特徴⑥:煽情的コンテンツへの傾倒

カオス欲求の強い人の心理的特徴の1つ目は、「煽情的コンテンツへの傾倒」です。

カオス欲求が強い人たちは煽情的コンテンツへ傾倒、つまり「真偽」よりも「揺らせるかどうか」を基準に情報を選ぶために、敵対的噂や陰謀論を拡散しようとする傾向にあるといわれています。

参考:The”Need for Chaos” and Motivations to Share Hostile Political Rumors

おにぎり

んー、なるほど、、。

彼らが陰謀論や攻撃的な噂を流さば流すほど、それに影響された同類たちもこぞって流し始めるので、SNS上はこうした不穏な情報だらけとなり情報環境は過激化の一途をたどります。

「補足」カオス欲求生起のプロセス等について

カオス欲求発生のプロセスとその顕在化については、大まかに以下の通りである。

STEP
社会的地位に関するはく奪感・承認欠如
STEP
傷ついた自尊心(脆弱ナルシシズム)+影響力渇望
STEP
建設的ルートの閉塞感(失望)
STEP
即時報酬(注目・拡散)があるメディア環境(例:SNS)で破壊的行動へ移行
STEP
カオス欲求の顕在化(噂拡散、扇動、煽動的行動)

カオス欲求を安全に満たす方法

おにぎり

カオス欲求を安全に満たす方法って、あるんか?

ぐれん

せやね、以下の3つはおすすめやで。

つぎは、カオス欲求を安全に満たす方法について、見ていきたいと思います。カオス欲求を安全に満たす方法は、以下の通り。

カオス欲求を安全に満たす方法

  • 方法①:破壊衝動を創造へ変換する
  • 方法②:高リスク体験で疑似カオスを得る
  • 方法③:痛み駆動から価値駆動へ移行する
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

方法①:破壊衝動を創造へ変換する

カオス欲求を安全に満たす方法の1つ目は、「破壊衝動を創造へ変換する」です。

創造、たとえばアート作品の作成や実際に感情を表現するといった行動は攻撃性や対人問題を低減する結果が報告されています。実際、学校や司法での介入においても、表現的プログラムは外在化や共感向上に寄与するとされていますね。

参考:A school-based expressive writing intervention for at-risk urban adolescents’ aggressive behavior and emotional lability

おにぎり

ふむ、なるほど。

まあ月並みな表現をするのであれば、破壊衝動を創作意欲に昇華しているって感じでしょうかね。実際、歴史的に見ても自身のやるせない境遇への不満等を芸術として昇華させた芸術家は結構いましたし。

たとえばですが、破壊衝動を書き切らせた上で、そのエッセンスを風刺短編や批評記事にリライトする、、、なんていうのもいいかもしれません。場合によっては、これをネットの投稿サイトや自身のブログなどに掲載するのもありかもしれないですね。

カオス欲求を安全に満たしたいなら破壊衝動を創造へ変換しよう

方法②:高リスク体験で疑似カオスを得る

カオス欲求を安全に満たす方法の2つ目は、「高リスク体験で疑似カオスを得る」です。

カオス欲求の一部は、高覚醒・コントロール喪失の疑似体験を求めるところに起因しているといえます。であれば、こうした体験を安全に再現することができれば、いくぶんカオス欲求は抑制される可能性があるでしょう。

おにぎり

なるほど、疑似的に体験すれば収まりそうな気もするね。

たとえば、格闘技や即興演劇、バンジージャンプ、スカイダイビング、ジェットスキー等といった取り組みは、疑似カオスを得る上で有益であると思います。

ちなみに、冒険療法などによる介入は、反社会行動や対人問題の改善に有効であるとのメタ分析・レビューがありますね。

参考:PROTOCOL: The effectiveness of wilderness therapy and adventure learning in reducing anti‐social and offending behaviour in children and young people at risk of offending

なお、個人的にはバンジージャンプとスカイダイビングが一番疑似カオスを得る上で最適な気がします。

カオス欲求を安全に満たしたいなら高リスク体験で疑似カオスを得よう

方法③:痛み駆動から価値駆動へ移行する

カオス欲求を安全に満たす方法の1つ目は、「痛み駆動から価値駆動へ移行する」です。

カオス欲求は多くの場合、痛みや無力感によって強まります。そのため、一見ただ破壊を望んでいる様に見えて、その心理の深奥にもっと別の欲求や願望が眠っているものです。

おにぎり

なんか、怒りが二次感情だってのと、似た話やな。

カオス欲求は本来の欲求が満たされないから発生した、二次的なものと言っても言い過ぎではないかもしれません。そのため、以下のような方法でカオス欲求の解消を図っても悪循環になるばかりで何にもならないでしょう。

  • フェイクニュースや敵対的噂の拡散
  • 暴力・威嚇・サイバーブリーディング
  • 集団での煽動

サイバーフーディングとはSNSやメールなどのネット空間で行われるイジメの総称

とはいえ、こうした衝動を抑圧してもぎゃこう効果なので、まずは衝動を否定せずに「あることを認めた」上で、カオス欲求の背後にある「自分が本当に大事にしたいもの」を突き止めていくのがいいでしょうそして、大事にしたいものに沿って行動を選択するようにしてけば、自然とカオス欲求もおさまってくるでしょう。

価値を見つけ出したい方は、以下の記事で紹介する方法をぜひ試してみてくださいね。

参考:自分軸の作り方とは?自分軸を作る事によって得られる5つのメリット!

カオス欲求を安全に満たしたいなら痛み駆動から価値駆動へ移行しよう

カオス欲求が強い人との接し方

おにぎり

カオス欲求が強い人とは、どう接したらいいん?

ぐれん

ふむ、以下の3つの接し方をためしてみるとええで。

つぎは、カオス欲求が強い人との接し方について、見ていきたいと思います。カオス欲求が強い人との接し方は、以下の通りです。

カオス欲求が強い人との接し方

  • 接し方①:正面から論破せずまず承認する
  • 接し方②:群衆心理を利用させず境界を守る
  • 接し方③:影響力を建設的ルートへ移行させる
ぐれん

それぞれ、詳しく見ていこう!

接し方①:正面から論破せずまず承認する

カオス欲求が強い人との接し方の1つ目は、「正面から論破せずまず承認する」です。

カオス欲求が強い相手は、実に無茶苦茶な陰謀論に染まって訳の分からない事を言うと思います。ただそんな時に、真正面から論破しようとすれば、ますます相手は過激になって余計に収拾がつかなくなってしまうでしょう。

おにぎり

まあ、そうよなあ、、。

なので、ひとまずは相手の怒りがどこから来るかを確認しつつ共感的に応答(同意するわけではない)していくのがベストです。

承認は地位脅威を多少緩め、相手との間に協調的な態度を引き出せる余地を作ります。実際、論破よりも感情承認が対立のエスカレーションを防ぐといわれていますね。

参考:Some people just want to watch the world burn: the prevalence, psychology and politics of the ‘Need for Chaos’

接し方②:群衆心理を利用させず境界を守る

カオス欲求が強い人との接し方の2つ目は、「群衆心理を利用させず境界を守る」です。

前述の様に、彼らは世間を揺るがすことそれ自体が目的になっているので、公開の舞台(SNS炎上など)で延々とやりとりをしては事態がどんどん悪化していきます。

おにぎり

なんか、向うの思うつぼって感じやな。

そのため、仮に話し合うのであればどこまで取り合うかを事前に決める等境界を明確に引き(~までしか対応しない。~といった状況になったら離脱するなど)、個別に話せる場を設計するのがいいでしょう。

もちろん、初めから「危うい人物」とか「とても手に負えない」と感じれば、はなから距離を置いて関わるべきではありませんね。

接し方③:影響力を建設的ルートへ移行させる

カオス欲求が強い人との接し方の3つ目は、「影響力を建設的ルートへ移行させる」です。

カオス欲求が強い人は前述のように、影響力を欲して活動している事がよくあるので、彼らの欲求を社会的に許容される形(コミュニティ運営、草の根活動、創作発表)で解消するための振り向ける一緒に設計するのもありでしょう。

おにぎり

ふむ、解消の手伝いをしてやるんやな。

設計がうまくいけば、彼らは自身行動を通して成功体験を獲得し、地位回復感を得ることになるはずです。そうすれば、自然とカオス欲求は弱まっていくことでしょう。

カオス欲求に関するFAQ

おにぎり

まだ、気になることがあるんよね。

ぐれん

そんじゃ、最後に疑問に答えていこうかの。

最後に、カオス欲求に関する疑問に対して、答えていこうと思います。

FAQ①:カオス欲求とは精神疾患なの?

カオス欲求は、臨床診断に該当する概念ではないので、精神疾患ではありません。カオス欲求は、個人差のある心理傾向(社会的・認知的要因で説明される)です。

FAQ②:カオス欲求が強い人は危険人物?

カオス欲求が強い人物は必ずしも危険ではありません、ただし、破壊行動に移す要因(暴力傾向、組織的扇動、法令違反)がある場合は対処が必要だとおもいます。

FAQ③:カオス欲求とサイコパスは同じ?

カオス欲求とサイコパスは、別の概念ですね。カオス欲求とサイコパスの間に重なる要素(低共感など)はあるにありますが、カオス欲求は地位脅威や承認欠如という社会的文脈から生じることが多く、必ずしもサイコパス的な人格構造を示すものではありません。

カオス欲求とは社会や政治の秩序が崩壊すること自体を望む心理傾向のこと!欲求の背後にある価値を特定して根本対策しよう!

カオス欲求とは社会や政治の秩序が崩壊すること自体を、望む心理傾向のことです。カオス欲求は、「良くしたい」「改善したい」などといった建設的動機ではなく、破壊そのものに動機づけられる点が特徴的で、その背景には不当に評価されているような感覚や無力感があるといえます。

カオス欲求の破壊衝動の背景には別の欲求、たとえば現状の停滞を打破したいという欲求が存在していたりするので、問題はそこにあります。そのため、カオス欲求に根本的な対策をしたいなら、自分軸を確立してその軸に沿って生きることが重要です。

ぐれん

自分軸を打ち立てれば、迷わんですむねん。

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