聞き返すと怒る人の心理とは？聞き返すと怒る人への2つの対処法！

たまに、聞き返すと突発的に怒るような人がいたりします。ただ確認のために聞き替えしただけなのに、怒る、、、実に理不尽ですが、こうした人は実際に結構いたりするものです。、なんでこんな程度のことで、そこまで怒るのか、、と不思議になってしまう方も多いでしょう。

そんな感じですから、聞き返すと怒る人の心理について、気になりますよね？結論から言うと、聞き返すと怒る人の心理は、以下の通りです。

聞き返すと怒る人の心理

聞き返すと怒る人は聞き返すという行為を、自分の価値・能力・立場の否定と解釈しているために、聞き返されると怒るのです。ようは、怒るのはあなたの問題ではなくほとんど相手の問題だという事ですね。そのため、あなたは彼らの怒りに巻き込まれないようにするのが、賢明な対策といえます。

ちなみに、公式ラインでは「人との関わりをうまく築きたい」、「誰かの期待じゃなく自分の意志で生きたい」、そんなあなたのために不定期で心理学的ヒントを発信しています。ただ今LINE登録者限定で、心の軸を取り戻すための限定記事や表ではあまり言えない実践知ベースの限定記事のパスワードをプレゼント中。

あなたの生き方を少しずつ再構成していくヒントをお届けします。今すぐ登録して、あなたのペースで心を整えていきましょう！

聞き返すと怒る人の5つの心理

まずは、聞き返すと怒る人の心理について、見ていきたいと思います。聞き返すと怒る人の心理は、以下の通りです。

聞き返すと怒る人の心理

心理①:聞き返し＝否定と考えている

聞き返すと怒る人の心理の1つ目は、「聞き返し＝否定と考えている」です。

聞き返されることによって、即座に「自分の説明が下手」、「自分を軽んじている」などと個人的な否定と結びつけてしまう人は、実はけっこう存在しています。

たしかに、状況によっては多少うっすらと頭をよぎる発想ではありますが、このような認知が過剰になって怒りをあらわにしてしまうとあっては、明らかに認知が歪んでしまっているといえるでしょう。

実際、、こうした認知の歪みは勝手に自分で相手の思考を先読みする読心術に相当しますから、CBTで扱われる典型的なパターン。

参考:ACTIVE LISTENING

心理②:自己効力感が低く防衛的になりやすい

聞き返すと怒る人の心理の2つ目は、「自己効力感が低く防衛的になりやすい」です。

先ほどの内容と多少重複しますが、自分はやればできるという感覚である自己効力）が低いと、他者の確認行為を「能力の否定」と感じるため、防衛的攻撃につながりやすくなります。

先ほどの内容は「聞き返し＝否定と考えている」からこそ、自分への攻撃と感じて怒りがわいたわけですが、この場合は「そもそも自分の行う行動全般に対して自信がないから怒りが生じやすい」という話なので、微妙にベクトルが違っていますね。

参考: PubMed+1

心理③:上下関係に過敏

聞き返すと怒る人の心理の3つ目は、「上下関係に過敏」です。

会話を序列や権威の枠で捉えやすい人は、聞き返しを「序列への挑戦」と見なすことがあります。つまり、先ほどの内容と少し重複しますが、こうした人は「聞き返す＝自分の話を真剣に聞かない＝自分を軽視している」といった発想でいるといえるでしょう。

正直、めんどくさいことこの上ないですが、こうした人は結構社会に入るんですよね。実際、あなたのまわりにもこうした上司はいるのではないでしょうか？

実際、職場に独りくらいは典型的なダメ上司といった感じですが、「一度言ったら理解しろ」とか」「聞き返すな！」と怒鳴るような上司は一人くらいはいるものですし、、。

心理④:感情調整能力が弱い

聞き返すと怒る人の心理の4つ目は、「感情調整能力が弱い」です。

感情調整能力が弱い、つまり平たい表現をするなら「自分で自分の機嫌を取ることができない人」は、自分が感じた不快感をそのままあからさまな怒りのように不適応な形で表に出しがちだったりします。

聞き返しを否定ととらえるのはさすが少し行き過ぎですが、そうでなくても「え？また同じこと言うのかよ、、」とか「なんかいい方ミスったかな？」等と思えば、誰しもそこそこ「またいうの？めんどくせー」と考えるのは自然でしょう。

ただ、そうした一抹のうっとおしさを感じつつも大抵の人は、「えーとね、これはね、、」等と一度くらいはもう一度説明するものです。しかし、感情制御が得手でない人は、こうした面毒ささを感じると、我慢できず相手に当たり散らしてしまうという事ですね。

心理⑤:理解されない不安が怒りになる

聞き返すと怒る人の心理の5つ目は、「理解されない不安が怒りになる」です。

「理解されない＝拒絶される」と解釈しやすい傾向が高い人の中には、不安を直接表出できないために怒りで覆い隠すことがあります。

実際、心理学では「怒りは二次感情である」なんて言われますから、聞き返したことによって発生した怒りの本体が不安であっても何も不思議ではありません。

「二次感情」とは、怒りのように表面化する感情のことでその奥に隠れている不安、悲しみ、寂しさ、恐れといった本来の一次感情を覆い隠す、より複雑な感情のこと

聞き返す頻度を減らすためにできる６つのこと

つぎは、聞き返す頻度を減らすためにできることについて、詳しく見ていきたいと思います。聞き返す頻度を減らすためにできることは、以下の通り。

聞き返す頻度を減らすためにできること

完全理解を最初から目指さない

聞き返す頻度を減らすためにできることの1つ目は、「完全理解を最初から目指さない」です。

一度に100%理解しようとすると認知負荷が増えて、何度も確認したくなりますし、緊張感のせいで頭に言われたことが入らず高確率で聞き返すことになってしまいます。

そのため、一度で100％理解しようとするのはやめて、まずは話の結論や大枠をつかむ姿勢で臨むのが賢明です。一度に処理する情報量を減らすことができれば、それだけ聞き返すリスクは減らせますからね。

参考:Cognitive Load During Problem Solving: Effects on Learning

聞き返しを仮説提示にする

聞き返す頻度を減らすためにできることの1つ目は、「完全理解を最初から目指さない」です。

「〜ですか？」と直接問うより「〜という理解で進めます」で仮説提示すると、相手の面子や支配感を損ねにくく、修正が出れば相手が訂正するだけになります（言い方の戦術）。

相手の言葉をそのまま使って確認する

聞き返す頻度を減らすためにできることの3つ目は、「相手の言葉をそのまま使って確認する」です。

相手の語彙を使って要約・確認すると、相手は否定されていないと感じやすく、攻撃性が下がる傾向があります。いわゆるオウム返しを、少し応用するという話ですね。

ただ、オウム返しをウザいとか「なんかそれっぽい事返しておけばいいろ思ってんだろ」等と邪推して、イライラする人も中にはいるので、あまり露骨に相手の言葉を繰り返すのも考えものだったりします。

参考:オウム返し　ウザイ

メモをとる姿を見せながら聞く

聞き返す頻度を減らすためにできることの4つ目は、「メモをとる姿を見せながら聞く」です。

言葉だけでなく視覚的手がかり（メモや箇条書き）を併用すると理解率が上がりますし、相手にも「理解しようとしている」証拠が見えるため、怒りを誘発しにくくなります。

参考:Dual-Coding Theory

とりあえず、メモを取っていたりすれば、聞き返されても努力の姿勢自体は目に見えて分かるので、攻撃しにくくなりますよね。

ただ、当たり前ですが何回も同じことを間違ったりしていると、「何のためにメモとってんねん！！全然意味ないやろがい！」みたいに逆に怒りを喚起する要因になりかねないので、’そこは気を付けないとダメですよね。

即時理解をしようとしない

聞き返す頻度を減らすためにできることの5つ目は、「即時理解をしようとしない」です。

正直、万能とはいいがたいですが、「一度持ち帰って整理します」などと宣言して時間を作ることで、その場での聞き返しを回避する事が出来ます。

整理してからあとで聞くのであれば、聞き返しではなく「自分で考えた上での質問」に昇華されますから、相手からしてもそこまで嫌な気分にはならないでしょう。

ただ、人によっては、「は？なに？こんな簡単な事なのにその場で理解できねえの？」みたいな謎の高圧的姿勢で来る場合があるので、この方法は万能ではない点に注意が必要です。

確認はできるだけ一回だけにする

聞き返す頻度を減らすためにできることの6つ目は、「確認はできるだけ一回だけにする」です。

聞き返すまいといくら対策をしていても、聞き返す時は聞き返してしまいます。ですが、どうせ聞き返すのであれば、相手に負担をかけないように聞き返した方がいいですよね。

そこで、聞き返す回数自体が怒りを誘発するトリガーになってしまうので、聞き返すのであれば細切れに何度も確認するよりも、前置きをしてまとめて一度だけ確認する方ようにするのがおすすめです。

これなら、相手に「何度も確認されてわずらわしくて段々腹が立ってくる、、」といった事態を起こさないで済む可能性が高まります。

聞き返すと怒る人への2つの対処法

つぎは、聞き返すと怒る人への対処法について、詳しく見ていきたいと思います。聞き返すと怒る人への対処法は、以下の通りです。

聞き返すと怒る人への対処法

対処法①:怒りを情報として処理する

聞き返すと怒る人への対処法の1つ目は、「怒りを情報として処理する」です。

少々運用に際して慎重である必要がありますが、相手が怒り出したら謝罪や言い訳を挟まずに、冷静に「今は話が進められない状況ですね。～分後に改めます」などと伝えて会話を止めてしまうのも一つの手かもしれません。

ようは、相手の感情をエスカレートさせる前にいったん話を切って、時間をおいて冷静になったところで確認作業をするようにするという事です。

これは、前述の即時理解を求めないと同種の戦略といえますね。

聞き返すと怒る人には怒りを情報として処理するようにして対処しよう

対処法②:境界線を明示する

聞き返すと怒る人への対処法の3つ目は、「境界線を明示する」です。

感情的に罵倒される・威圧的になる等のパターンがある場合、穏やかに「そういう口調では私は対応しない」などと宣言して、同様の状況では通話やチャット、会話を切り上げてしまうのがいいでしょう。

ここで、あまり知盾に出ると、相手が「こうした会話スタイルでもいいんだな」等と謝った学習をしてしまう可能性がありますからね。怒りで相手を動かそうとする相手には、怒りが報酬的に機能しないという事を、体感で知らしめる必要があります。

参考:Baumeister, R. F., Smart, L., & Boden, J. M. (1996). Relation of Threatened Egotism to Violence and Aggression: The Dark Side of High Self-Esteem. Psychological Review, 103, 5-33.

もっとも、これが職場の上司が相手だった場合はこうした事は無理なので、あまりにひどいならパワハラ等ハラスメントとして処理してもらうとか、その他法的な対応も視野に入れて動く必要はあるかもしれませんね。

聞き返すと怒る人には怒りを情報として処理するようにして対処しよう

聞き返すと怒る人に関するFAQ

最後に、聞き返すと怒る人に関する疑問について、答えていきたいと思います。

FAQ①:相手は故意に意地悪している？

聞き返すと怒る人の多くは、意図的ではなく「内面的な不安や学習された反応」が原因です。そのため、’必ずしも性格の悪さだけが、彼らの行動の原因ではありません

ただし意図的な攻撃が繰り返される場合は別でしょう。

参考: Downey, G., & Feldman, S. I. (1996). Implications of Rejection Sensitivity for Intimate Relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 70, 1327-1343.

FAQ②:謝れば関係が改善する？

確かに、一般的に相手が怒った場合、謝罪は有効な戦略といえます。しかし、過度の謝罪は相手の「怒れば相手が折れる」という学習を強化することがあり、逆効果になる場合がある点にも注意が必要です。

安易に謝罪だけに頼らず、相手の出方を見て適切に境界を引くことも検討しましょう。

参考:Baumeister, R. F., Smart, L., & Boden, J. M. (1996). Relation of Threatened Egotism to Violence and Aggression: The Dark Side of High Self-Esteem. Psychological Review, 103, 5-33.

FAQ③:こういう人とは距離を置くべき？

正直、誰でも感情の制御が聞かなくなる場面はあるので、数回聞き返して怒られたという事態が起こったからと言って、「即関係解消！」という判断をするのは拙速というほかありません。

距離を置くべきかは、「頻度・影響度・修正の可能性」を基準に判断するのが最善です。短期的に被害が大きい・改善が期待できない・あなたの精神衛生が損なわれるなどといった場合は、関係の解消もし宇屋に入れて、どの程度の距離感で付き合うのが適当か考えてみましょう。

参考: The Emerging Field of Emotion Regulation: An Integrative Review

聞き返すと怒る人は聞き返しを自分の価値・能力・立場の否定と無意識に解釈しがち！彼らの怒りに巻き込まれないのが重要！

聞き返すと怒る人は聞き返しを、自分の価値・能力・立場の否定と無意識に解釈しがちだから、聞き返すと怒るといえます。あなたの聞き返し方が他人をイラつかせる要素を含んでいることもあるかもしれませんが、大体聞き返して怒るのは相手の問題であることが多いでしょう。

そのため、基本的に聞き返して怒るのは彼ら自身の問題なので、あなたは彼らの怒りに巻き込まれないのが重要な対策となります。もっとも、聞き返し方に難があると思う方は、きちんと自分が聞き返す時の仕方等について見直しておきましょう。

ちなみに、公式ラインでは「もっと自分を理解したい」、「人との関わりをうまく築きたい」、そんなあなたのために不定期で心理学的ヒントを発信しています。ただ今LINE登録者限定で、心の軸を取り戻すための限定記事や表ではあまり言えない実践知ベースの限定記事のパスワードをプレゼント中です。

あなたの生き方を少しずつ再構成していくヒントをお届けします。心の成長を始める第一歩として、今すぐ登録を！