金の亡者の心理とは？金の亡者になると幸せになりにくい3つの理由！

いわゆる金の亡者といわれる人達は世間的に嫌煙されがちです。その最たるものは、彼らの金銭至上主義的な精神性によるものといえます。とはいえ、金の亡者的に見える人たちが、何を考えているのかについてはちょっとよくわからないものです。

そんな感じですから、金の亡者の心理について、気になりますよね?結論から言うと、金の亡者の心理については、以下の通りです。

金の亡者の心理

金の亡者になってしまう人は、幼少期に貧乏生活を経験する等金でひどく困った経験をしていることが非常に多い印象です。これは人間心理としては当然といえば当然ですが、やはりずっと金の亡者では人生しんどくなる場合も多いです。そのため、ある程度資産がたまったら金銭以外に人生の目的を見つける必要がありますね。

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金の亡者の３つの心理

まずは、金の亡者の心理について、見ていきたいと思います。金の亡者の心理は、以下の通りです。

金の亡者の心理

心理①:自己価値をお金で測る

金の亡者の心理として、まずは「自己価値をお金で測る」があげられるでしょう。

金の亡者は、自分の価値を金銭や社会的地位で定義する傾向があり、この傾向は外的評価依存と関連しており、自己肯定感が低い場合に顕著といえます。

じっさい、以下の研究では金銭的成功を重視する人は、自己受容や親密な人間関係よりも外的評価を優先し、不安や抑うつ傾向が高まることが示されていますね。

参考:Be careful what you wish for: Optimal functioning and the relative attainment of intrinsic and extrinsic goals.

例えば、金の亡者が高級品を買うことで一時的に承認欲求を満たそうとする場合、その効果は短期的であるため、買った時は一時的に承認欲求が満たされますがすぐに新たな欲求が生じます。このサイクルは、金の亡者が「もっと欲しい」と感じる根本原因の1つといえるでしょう。

心理②:欠乏マインドセット

金の亡者の心理として、「欠乏マインドセット」もあげられるでしょう。

金の亡者は欠乏マインドセット、つまり「常に飢えと渇きを感じ足りないと感じる感覚」に支配されている傾向にあります。この欠乏感のために、金の亡者は「まだたりないまだたりない」と永遠と追い立てられるように、金を追い続ける事になるわけです。

ちなみに、以下の研究によると、資源の欠乏感は認知リソースを過剰に消費し、衝動的な意思決定を誘発するとされています。

参考:Some Consequences of Having Too Little

前述のとおり、金の亡者は金銭を「安全の保証」とみなすため、貯蓄や投資に執着するが、どれだけ蓄えても安心感を得られないので、追い立てられるように金を追い求めて生きることになってしまうわけです。

なお、このような心理は、過去の貧困経験や不安定な環境で育った人に特に強い傾向がありますね。

心理③:社会的比較による競争心

金の亡者の心理として、「社会的比較による競争心」もあげられるでしょう。

金のもいうじゃになる人の中には、結構な割合で負けん気がすこぶる強い人がおり、そうした人たちは金の亡者は他人と自分を比較し、優越感を得ようとします。

ちなみに、フェスティンガーの社会的比較理論によれば、人は自分の地位を評価するために他者と比較する傾向があり、金銭的成功は比較の指標になりやすいといえます。

参考:A theory of social comparison processes.

現代では、SNSで自身の豪華な生活ぶりや豪遊ぶりを投稿している成金じみた人たちはたくさんおり、そのさまを見て「なんかすごいなあ、、」等と自信を喪失する方が多い感じがしますが、実は、投稿している成金たち自身もその心情は同じようなものだったりする可能性があります。

なんせ、世の中には上には上がいますからね。例えば、年収5,000万ですごいと思っていたら、資産化の中には年収1億、総資産100億、果てはイーロンマスクのような総資産十数兆規模の大資産家までいるわけです。もう上を見たら、キリがないですね。

金の亡者になりやすい人の4つの特徴

つぎは、金の亡者になりやすい人の特徴について、見ていきたいと思います。金の亡者になりやすい人の特徴は、以下の通り。

金の亡者になりやすい人の特徴

特徴①:自己肯定感が低い

金の亡者になりやすい人の特徴の1つ目は、「自己肯定感が低い」です。

自己肯定感が低い人は、金銭的成功で自己価値を補おうとする傾向にあります。実際、以下の自己決定理論に関する研究では、自己肯定感の欠如は外的動機（金や地位）に依存する行動を増やすとされます

参考:The “What” and “Why” of Goal Pursuits: Human Needs and the Self-Determination of Behavior

例えば、成金じみた人はブランド品や高級車で自分のすごさを証明しようとするのが定番ですが、彼らの内面的な不安は解消されていないので、どんどん見栄を張るために高級品を見せびらかすようになっていきます。あと、男性だとここに金の力でモテてる風な錯覚に浸ろうとする人も結構いる気がしますよね。

キャバクライなどに足しげく通う成金じみた人たちを見ていると、本当にそうし感じはします。余計なお世話ですが、モテるだけなら、金でどうこうするより整形の方がまだ効果的な気もするんですけどね、、特にブサイクな人に関しては。しかし、以前の記事で言及したように、せっかくかねがあるのに、金持ちブサイクは意外と整形しないんですよね、、、。

参考:金持ちブサイクが整形しない理由とは？モテるためにあえて整形はしない意外な6つの理由！

特徴②:物質主義的価値観が強い

金の亡者になりやすい人の特徴の2つ目は、「物質主義的価値観が強い」です。

物質主義を強く信じる人は、金の亡者になりやすい傾向にあります。実際、以下の研究では、物質主義者は幸福感が低く、対人関係の満足度も低いことが示されていますね。

参考:A consumer values orientation for materialism and its measurement: Scale development and validation.

物質主義とは精神よりも物質的な価値観を重視する考え方のこと

物質的成功を人生の中心に置けば、確かに視点と努力の方向性が定まるので物質的成功をつかみやすくなるでしょう。

しかし、視野のせまさは終着の強化を引きおこるので、物質的成功にこだわればこだわるほど金銭への執着が強まります。いいか悪いかではなく、あくまでも傾向としてはこうだよね、という話ですがね。

特徴③:幼少期に貧困経験がある

金の亡者になりやすい人の特徴の3つ目は、「幼少期に貧困経験がある」です。

幼少期の貧困や経済的不安定を経験した人は、金銭への執着が強まりやすいといえます。実際、以下の研究では、資源の乏しい環境で育った人は「将来の欠乏」に備える生存戦略を取るとされますね。

参考:An examination of fourth graders’ aesthetic engagement with literary characters.

幼少期に貧乏で金がない事の苦労をよく知っていると、いくら後で金を稼いで資産家になっても「いつまたあの時のような貧乏生活に戻るかわからない、戻りたくない！」という気持ちが常にあるので、いつまでも金に執着し続けるわけです。

これは人間の環境への適応による結果ですから、一概に悪いとは言えないものでもあります。

特徴④:競争意識が強い

金の亡者になりやすい人の特徴の1つ目は、「競争意識が強い」です。

自己肯定感の高低にかかわらず、そもそも競争心が強い人は、金銭を「勝ち負け」の指標とみなししばしば高みを目指します。当然、これは男性が多いですよね。そうして、「他の奴に負けるものか！」と頑張っている内に、知らぬ間に金の亡者になっている事も少なくないでしょう。

実際、以下の達成動機に関する研究では、競争志向の強い人は社会的地位や金銭的報酬を重視する傾向があることがわかっています。ただ、ストレスレベルが高い事も同時に指摘されているので、このような姿勢は長期的には精神の健康を損ないかねません。

参考：The effects of lesions of nucleus rotundus on visual intensity difference thresholds in turtles (Chrysemys picta).

競争心が強い事自体はいい事ですが、時には歩を止めて、「いったい自分は何のために努力をしているのか？この努力は自分の人生の満足度を最終的に高めるのか？」といった問いを自分に投げかけることも必要だと思います。人生の満足度を高めるためにも、PDCAは必要ですからね。

金の亡者が幸せになりにくい2つの理由

つぎは、金の亡者が幸せになりにくい理由について、考えていきたいと思います。金の亡者が幸せになりにくい理由としては、以下の4つが代表的でしょう。

金の亡者が幸せになりにくい理由

理由①:内在的目標が欠如している

金の亡者が幸せになりにくい理由の1つ目は、「内在的目標が欠如している」です。

前述の通り、金の亡者は、金銭という外的目標に依存し、自己成長や人間関係といった内在的目標を軽視する傾向にあります。しかし、このような姿勢は、外部からの評価に依存しすぎているため人生の満足度や幸福という点では、完全なる失敗といわざるを得ません。

実際、以下の研究では、内在的目標（親密な関係、自己実現）を追求する人は幸福感が高く、外的目標（金銭、名声）に偏る人は抑うつや不安が増えると報告されています

参考:The Independent Effects of Goal Contents and Motives on Well-Being: It’s Both What You Pursue and Why You Pursue It

金銭を得ても「何か足りない」と感じるのは、人生の意味や目的を見失うためといえます。人生の一時期に「金が第一！金さえあれば何もいらない！」という時代があっても、いいというか、仕方ないと思います。確かに、金があれば、防げる不便も不幸もたくさんありますからね。

しかし、いつまでも「金が第一！」といった姿勢でいると人生が台無しになるので、ある程度稼いだらあとは後述するような「人生にどうあってほしいかを明確にしその方向性で生きる」ようにした方がいいと思います。

理由②:社会的孤立による関係性の希薄化

金の亡者が幸せになりにくい理由の2つ目は、「社会的孤立による関係性の希薄化」です。

金銭優先の生活は、信頼や親密さに基づく人間関係を損なうことが非常に多いですね。ちなみに、以下の研究では、金銭を意識させられた人は他者への協力や共感が減少し、社会的孤立感が高まることが示されています。

参考:The Psychological Consequences of Money

そのため、人は金の事を考えると、少々利己的・打算的になる傾向にあると考えていいでしょう。その点、金の亡者は、日頃からすべてを「金中心でみている」わけですから、なるべくして打算的になっているし孤立感も増しているわけです。

あまりにも、いつも金の事を考えていると、誰とも深い仲にはなれないですよね。これでは本当に客観的に見ても、孤立してしまいかねません。

金の亡者になりたくないならすべき３つのこと

つぎは、金の亡者になりたくないならすべきことについて、見たいきたいと思います。金の亡者になりたくないならすべきことは、以下の通りです。

金の亡者になりたくないならすべきこと

自分の人生にどうあってほしいか明確にする

金の亡者になりたくないならすべきことの1つ目は、「自分の人生にどうあってほしいか明確にする」です。

前述のように、金の亡者ほど内発的動機にかけている傾向にあるため、一度「自分の人生にどうあってほしいか」について真剣に考える時間を設けてみるのが賢明というものでしょう。自分の人生の望ましい姿がわかれば、内発的動機が生まれ、結果的に人生への満足度が上がっていくはずっです。

人生にどうあってほしいかを突き止めるためには、まずは「自分が人生において大事にしたいと思ったいる事」を特定することが不可欠です。

少々手間はかかりますが、以下の記事で紹介している方法を実践すれば、ある程度自分の大事にしたいものが見えてくるかと思います。金の亡者になりたくないor金の亡者的な思考から脱却したいという方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

参考:自分軸の作り方とは？自分軸を作る事によって得られる５つのメリット！

金の亡者になりたくないなら自分の人生にどうあってほしいか明確にしよう

あえて利他的行動を積極的に行う

金の亡者になりたくないならすべきことの2つ目は、「あえて利他的行動を積極的に行う」です。

前述のように、人は金銭のことを考えると利己的になってしまう傾向にあります。そのため、その性質をふまえてあえてカウンターとして利他的行動を行うようにすると、ある程度精神のバランスがとれるようになるでしょう。

ちなみに、多くの研究で、利他的な行動は人の幸福度を圧倒的に上げることが知られています。例えば、具体的には以下の様なものがありますね。

参考

Prosocial spending and well-being: cross-cultural evidence for a psychological universal

Does spending money on others promote happiness?: A registered replication report

ただし結果h本人の利他傾向（性格・志向性）に影響される

そのため、「金の亡者になっているかもしれない、、、」と思う方は、日頃から以下の様な行動を意識的にとってみるといいかもしれません。

金の亡者になりたくないならあえて利他的行動を積極的に行おう

欲望の飽和点を知っておく

金の亡者になりたくないならすべきことの3つ目は、「欲望の飽和点を知っておく」です。

人は飽和点を知らない、つまり「自分はこのくらいで満足する」というポイントがわかっていないと、なぜか頑張っている割には満たされないままでいる、、といった状態に陥りやすくなります。

例えば、具体的に以下の様なものを決めておくと、際限なく金を追い続ける地獄から抜け出せるようになるかもしれません。

金の亡者になりたくないなら欲望の飽和点を知っておこう

金の亡者に関するFAQ

最後に、金の亡者に関する疑問について、答えていこうと思います。

FAQ①:金の亡者と節約家はどう違う？

前述の通り、金の亡者は金銭を自己価値や安全の保証とみなし、過剰に蓄積・消費を行うのがその心理的特徴です。

その一方で、節約家は計画的かつ現実的な金銭管理を目指し、幸福感や人間関係を損なわない範囲で節約すると考えられる点が違っているといえるでしょう。ようは一般的傾向として、「節約家の方が金の亡者よりも視野が広く計画的」といった感じで、とらえておけばいいと思います。

FAQ②:金の亡者には遺伝的な要因でなる？

以下の双子研究では、物質主義的傾向や競争心の一部は遺伝的要因（約20-30%）に影響されるが、環境（教育、育ち）がより大きな役割を果たすとされています。

参考:Genetic and environmental influences on human psychological differences

そのため、「遺伝的に金の亡者になりやすい人がいる」というよりは、「貧困環境や競争的な家庭で育つと、金銭への執着が強まりやすい」といった見方の方が正確かと思いますね。

FAQ③:金の亡者でも成功している人はいる？

もちろん、金銭的成功を収める金の亡者は世の中に沢山います。「何よりも金が重要」ということであれば、当然、実入りはよくなるでしょう。ただ、そのやり方によっては、長中期的に見て破綻する場合も少なくありませんよね。

例えば、一気に金を稼ぎたいからと情弱ビジネスに精を出して荒稼ぎしたり、ほとんど詐欺同然のような事を行って大金をせしめる、、、といった人物は世の中に沢山いますが、そうした人たちのほとんどはすぐに財産を失っていく傾向が多いとおもいます。

別に「誠実でないと成功しない」というきれいごとは妥当だと思いませんが、あまりに金のことしか頭にないとなると、バランス感覚が悪いために成功者でい続ける事は難しいのではないかと思いますね。

金の亡者は自分の価値を金で測りすぎ！あえて利他的行動を心がけると金の亡者にならないかも！

金の亡者は、自分の価値を金で測りすぎな傾向があります。金銭の多寡が自分の価値となってしまうと、稼げて入内嶋はいいですが、勢いが衰えてきたときに自己概念が崩壊しアイデンティティーの危機に陥りかねないので注意が必要です。

できる事なら、ある程度資産がたまったら自分を評価する軸として金以外の視点も確保しておいた方がいいでしょう。というか、そもそも自己評価の軸はできるだけ多様にしておいた方が、安全です。まずは、自分の人生にどうあってほしいかをいま一度、明確にしてみるのがいいと思います。

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