おにぎり劣化を人に対して使うのはありなん?



なしやな。なし!
最近では、すっかり芸能人をはじめ他人の容姿に対して「劣化」という言葉が使われるようになっています。しかし、本来劣化という言葉はものに対して使われるのが通例ですから、なんかモヤモヤしますね。というか、私は結構もやっていましたよね、ええ。
そんな感じですから、劣化を人に対して使うのはアリなのか、気になりますよね?結論から言うと、劣化を人に対して使うのはナシです。劣化を人に対して使うのが、ナシな理由については以下の通りです。
劣化を人に対して使うのがナシな理由





劣化は2,000年代初頭から、人に対して使われだしてるね。
劣化という言葉は本来ものに対して使われるものなので、人に対して使うのは誤用です。一応、カジュアルな場面では割と当たり前に使われるようになってきていますが、未だにネットスラングの域を出ないと感じます。人に対して劣化なんて言っていると品性を疑われると思うので、やめた方がいいでしょう。
ちなみに、公式ラインでは「人との関わりをうまく築きたい」、「誰かの期待じゃなく自分の意志で生きたい」、そんなあなたのために不定期で心理学的ヒントを発信しています。ただ今LINE登録者限定で、心の軸を取り戻すための限定記事や表ではあまり言えない実践知ベースの限定記事のパスワードをプレゼント中。
あなたの生き方を少しずつ再構成していくヒントをお届けします。今すぐ登録して、あなたのペースで心を整えていきましょう!
劣化を人に対して使うのがナシな2つの理由





劣化を人に対して使うのは、なぜナシなん?



ふむ、理由は主に以下の2つやね。
つぎは、劣化を人に対して使うのがナシな理由について、見たいきたいと思います。劣化を人に対して使うのがナシな理由は、以下の通りです。
劣化を人に対して使うのがナシな理由
- 理由①:品性を問われる可能性がある
- 理由②:ルッキズム等を深く内面化しかねない



それぞれ、詳しく見ていこう!
理由①:品性を問われる可能性がある


劣化を人に対して使うのがナシな理由の1つ目は、「品性を問われる可能性がある」です。
劣化という言葉は、本来、「物の品質や性能が低下する事象に対して使われる言葉」であって、人の容姿に対して適用するのは明らかな誤用といえます。後述するように、劣化を人の容姿に対して適用するような使用方法は、ネットスラング的な使い方であって、現実世界で使うのははばかられるのが実情です。



ふむ、、確かに、ネットスラングを現実で使うのは、ちょっとね。
特に、他人の容姿の変化を「劣化」等と現実世界のフォーマルよりの場面において、また自身が相応の社会的責任を負う立場(例:会社の役員など)として、発言するとなると、「この人はなんて非常識な言葉使いをするのか」等と品性を疑われる事態になりかねません。
もっとも、カジュアルな場面であったとしても、「劣化」という表現が人に使用される際に、「人を物として扱うような感覚」を覚えて不快になる人も結構いるのが実情です。仮に使うとしても、よほど気心知れて、劣化という表現に不快感を覚えない事がわかっている相手と話す時だけ、使うようにするのが安全ですね。
劣化を人に対して使うのは品性を問われる可能性があるのでナシ
理由②:ルッキズム等を深く内面化しかねない


劣化を人に対して使うのがナシな理由の2つ目は、「ルッキズム等を深く内面化しかねない」です。
人に対して「劣化」という表現は、もっぱら「容姿」に対して使われます。この表現は、前述のように人を物としてとらえる視点が強めに出ている表現なので、個人的にこうした表現を普段から多用していると「人の価値の本質は容姿にある」という心理を強化することになりそうに感じますね。



そうね、肉体・容姿の価値を評価するみたいに聞こえるもんなあ。
劣化という表現を人に対して使うのが日常になると、強烈なルッキズムやエイジズム、ジェロントフォビア(老人嫌悪、加齢そのものへの恐怖)を内面化していくことになり、心を病む結果となるかもしれません。年々加速するルッキズムと劣化という表現は、悪い意味で相性がいいわけです。
劣化を他人に対して使うのが失礼に当たるのは当然として、自分にとってもこうした表現の使用は害になる気がしますよね。なので、個人的には意識的に使わないように努めた方がいいのだと思います。
劣化を人に対して使うのはルッキズム等を深く内面化しかねないのでナシ
人に対して劣化が使われ始めたのはいつから?





劣化が、人に対して使われ始めたのはいつからなん?



ふむ、2,000年代初頭くらいからやね。
結論から言うと、劣化が人に対して使われるようになったはっきりした正確な時期は、わかっていません。
ただ、2000年代初頭(約2002年ごろ)にネット掲示板で人(特に若手有名人やアイドル)の容貌変化を指す語として出現したという記録があり、Wikipedia の項目にもその旨の記述があります。これがネットスラングとしての「劣化」の起源である可能性がありますね。
参考:ウィキペディア・劣化
その後も、さまざまな掲示板等で劣化という表現は人に対して使われ続け、SNSでも大いに拡散されて、ネットスラングとして定着していったといえるでしょう。
そして、現在では、少しづつですが現実世界でも人に対して劣化を使う人が増えてきている感じもします。このように人の容姿に関するネットスラングには、以前取り上げたチー牛と豚丼もありますが、よくぞまあこんなしょうもない表現が生まれるウよなあ、、なんてちょっと思ってしまいますねえ。
参考
劣化を人に対して使いたがる人の3つ心理





劣化を人に対して使いたがる人の心理って、どんなもんなん?



そうね、おもに以下の3つやね。
つぎは、劣化を人に対して使いたがる人の心理について、考えていきたいと思います。劣化を人に対して使いたがる人の心理は、以下の通りです。
劣化を人に対して使いたがる人の心理
- 心理①:使い慣れてるだけで何も考えていない
- 心理②:相手にダメージを与えたい
- 心理③:容姿を至上価値に設定している



それぞれ、詳しく見ていこう!
心理①:使い慣れてるだけで何も考えていない


劣化を人に対して使いたがる人の心理の1つ目は、「使い慣れてるだけで何も考えていない」です。
普段からSNSなどでネットスラングとしての「劣化」を使うのが常だと、「老化」や「衰える」等といった表現の代わりに「劣化」を使うのが当たり前になってしまいます。そうすると、例えば、「あの人の容姿も衰えたね」等という代わりに、「あの人も劣化したね」等と反射的に言うようになってしまうでしょう。



そうだねえ、慣れると反射的に使ってしまうよね。
こうした人たちは、ただ単に「劣化」を「老化」や「衰える」といって意味合いで無自覚に使っているので、特に何か考えているわけではありません。
しいて言うなら、「使い慣れてしまって楽だから惰性で劣化を使っているだけ」なんですよね。とはいえ、私はたとえ無自覚であっても、使い慣れていけばいくほど、容姿=人の価値の本質といった思考が心の中に根を張っていくとおもえてなりませんが、、、。
心理②:相手にダメージを与えたい


劣化を人に対して使いたがる人の心理の2つ目は、「相手にダメージを与えたい」です。
前述のように、劣化という表現には、対象となる人物を非人間化する側面があります。そのため、単に「老けたね」とか「全盛期はすごかったのに」、「残念になっちゃったね」等というよりも、「劣化したね」といった方が心理的にかなりの負担を負わせる可能性があるといえましょう。



んー、確かに、劣化の方が強い表現に感じるねえ。
こうした心理的作用や違和感といったものを直観的に察知したうえで、悪意を持つ人は他人いわざわざダメージを与える目的で、ことさら「劣化」という表現を使ったりします。単に慣れで劣化と連発する人より、明確な害意が存在する点で非常に悪質といえますね。
ちなみに、こうした人がなぜ他人にダメージを与えようとしているかについては、単に対象が嫌いというだけではありません。中には、対象の老化具合に対して自分の容姿の老化or将来の老化への恐怖を投影して、拒絶反応から強い言葉を使っているということもしばしば観察されます。
心理③:容姿を至上価値に設定している


劣化を人に対して使いたがる人の心理の3つ目は、「容姿を至上価値に設定している」です。
ルッキズムを強く内面化している人は、「容姿=人間の本質的価値」として位置付けているため、彼らにとって「人の価値の本質は肉体」でありその肉体の性能(魅力)の程度によって人間の価値を判断しています。



はあ、肉体の性能が本質だから、劣化で正しいわけか。
そのため、「容姿が劣化した」という表現は、彼らからしたらすごくなじみやすく感じるわけです。ようは、「老化=容姿の品質が低下して発揮できる魅力の程度が下がる現象」という発想をしているわけですからね。
現状、SNS等のせいで年々ルッキズムが加速しているので、劣化という表現は若年層を中心に今後、現実世界でも一般化してくるかもしれませんね、、、。
劣化を人に対して使うことに関するFAQ





まだ、気になる事があるんやけど、、、。



ふむ、最後に疑問に答えていくとするぞい!
最後に、劣化を人に対して使うことに関連する疑問について、答えていこうと思います。
FAQ①:自分に対して劣化を使うのはあり?


他人に対して「劣化」を使うのは論外ですが、自分に対して自虐的に「劣化しててねえ、本当困るよW」等と使う分には問題はないでしょう。
もっとも、あまり多用すると周囲の状況によっては、「自分もこの人と年齢ちかいんだよなあ~。自分も劣化していると思われてんだろなあ~」等と思われるリスクもあります。そのため、使うとしてもほんの一瞬だけにとどめた方がいいでしょう。
FAQ②:容姿や能力の変化を指摘すること自体ダメ?


変化を指摘すること自体は、問題ありません。しかし、ネガティブな指摘は基本的に非建設的なので、わざわざ指摘する必要はないでしょう。
あくまでも、個人的には「どうせなら共感的かつできるだけポジティブに指摘する」のを心がけた方がいいと思っています。特に、容姿なんて非常にデリケートな内容ですしね。とはいえ、そもそも容姿には特に触れない方が無難ではあります。
FAQ③:「劣化したね」といわれたらどう受け止める?


個人的にわざわざ人に「劣化したね」などどいってくる阿呆、、いえ、失礼な人など縁を切ったり関らないようにした方がいいと思ったりしますが、中々そうはいかない場合もあると思います。例えば、職場の上司がクソ失礼な度畜生の場合は、未だにあり得る事態かもしれません。
こうした失礼な相手からの不快な言葉は、適切に無視するに限ります。適切に無視できるようになるためには、マインドフルネスの習慣化によって、感情制御能力を高めるのが最善です。マインドフルネスの実践について、気になる方は以下の記事を参考にしてみて下さいね。
劣化を人に対して使うのはナシ!言葉の端々に品性は出るので気を付けたい!


劣化は本来モノの品質や性能に対して使われる表現なので、人に対して使うのはナシでしょう。人に対して「劣化」を使うという使用法は、未だネットスラングの域を出ませんから、これをある程度改まった場やそれなりの立場で理現実世界で使おうものならかなり品性を疑われるのではないかと思います。
「品性なんていらねえよ!」という人はともかく、社会ときちんと折り合いをつけて協調的に生きていきたい場合は、言葉遣いに気を付けていった方がいいと思いますね。まあ、、こうしたネットスラングをノリで使ってしまう人の気持ちもわからないではないですけども。



ワイも人の事いえんけど、品性は大事にしたいものよなあ。
ちなみに、公式ラインでは「もっと自分を理解したい」、「人との関わりをうまく築きたい」、そんなあなたのために不定期で心理学的ヒントを発信しています。ただ今LINE登録者限定で、心の軸を取り戻すための限定記事や表ではあまり言えない実践知ベースの限定記事のパスワードをプレゼント中です。
あなたの生き方を少しずつ再構成していくヒントをお届けします。心の成長を始める第一歩として、今すぐ登録を!





