にゃるもん子供嫌いは、おかしいんか?



いや、子供嫌い自体は全く問題ないで!
世間の風潮として、「子供嫌いはおかしい」といったものがあり、子供嫌いの人は罪悪感に駆られることもしばしばかと思います。とはいえ、嫌いなものは嫌いなので、「子供嫌いはおかしい」なんて言われても、困ってしまうというものです。
そんな感じですから、子供嫌いは本当におかしい事なのか、気になってしまいますよね?結論から言うと、子供嫌いであることは何もおかしくないし、そもそも全く問題なんかありません。その理由については、以下の通りです。
子供嫌いでも全く問題ない理由





そもそも、育成欲求がない人は、性格だから仕方ないんよ。
社社会規範としては「子供好き」であることが望ましいとされるのは当然のことですが、個人単位で見たら「子供の育成にまったく興味ない、子供のケアなんてしたくない」という人がいるいのもまた自然な事です、仕方ありません。なので、子供嫌いの人は、「しょうがないじゃん」と開き直っていいと思います。
ただ子供嫌いを公言すれば少し面倒事が起こるのは事実なので、他人の意見に動揺しないよう精神を安定させておく事が、重要です。子供嫌いの人は、日々の手厚いメンタルケア習慣を確立しましょう。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策を日々きちんと行うのは、なかなか大変ですよね?
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子供嫌いはおかしくないし全く問題ない2つの理由





子供嫌いでも問題ないんか?



うむ、まったっく問題ない!てか、どうしようもない!
まずは、子供嫌いはおかしくないし全く問題ない理由について、見たいきたいと思います。子供嫌いでもおおかしくないし全く問題ない理由は、以下の通りです。
子供嫌いでも全く問題ない理由
- 理由①:個人の価値観は多様であり否定されるべきでない
- 理由②:個人の価値観は多様であり否定されるべきでない



それぞれ、詳しく見ていこう!
理由①:個人の価値観は多様であり否定されるべきでない


子供嫌いはおかしくないし全く問題ない理由として、まず「個人の価値観は多様であり否定されるべきでないこと」があげられるでしょう。
近代社会の大前提の話ではありますが、そもそもどんな考え方をもっていようがそれが違法性のある行動等として表出しない限りは、自由といえます。



それはそうよね、思想統制なんて今の時代ないもんね。
それに、詳しくは後述しますが、こうしたパーソナリティ心理学の研究では、個人の好き嫌いは遺伝的要因と環境的要因の相互作用で形成されるので、強制的に変えることは難しいとされます。
そのため、無理なものは無理ですし、日本国憲法で内心の自由は保証されているので、子供嫌いでも何も罪悪感を持つ必要などないですし「おかしい」とのそしりを甘んじて受ける必要もありません。
「補足」子供嫌いの人に多い性格について
研究的には、性格分類のビッグ5にもどつくと、以下のような特徴が多いと報告されていいる。
- 神経症傾向(Neuroticism):やや高い傾向(感情的負荷や騒がしさに敏感)
- 協調性(Agreeableness):やや低い傾向(他者への共感が限定的)
- 開放性(Openness):平均~やや高い(理想・理性を重んじるタイプも多い)
- 誠実性(Conscientiousness):高い場合が多い(秩序や静けさを好む)
つまり、「感情的ノイズに弱く、秩序を好み共感より理性を重視する」という傾向がある人ほど、子供嫌いを表明しやすい」ということになる。
参考
Reproductive Behavior and Personality Traits of the Five Factor Model
Commitment and its theorized determinants: A meta-analysis of the investment model.
そのため、聴覚過敏や聴覚優位型のHSP気質の人は、子供の甲高い声や泣き声に強いストレス反応を示すので、子供嫌いになる可能性は比較的高いといえるかもしれない。
理由②:生得的な育成欲求や共感方向性には個人差がある


子供嫌いはおかしくないし全く問題ない理由として、「生得的な育成欲求や共感方向性には個人差があること」もあげられます。
人間の中には、生まれつき「他者を育てたい・世話したい」という欲求が強い人もいれば、そうしたことにはほとんど関心が持てない人もいるものです。なお、こうした育成欲求が弱い人たちは、およそ創造や探求、何かしらを自分で生み出す方向に関心が向いていることが多いですね。



ふむ、遺伝的にそうなら、もうしょうがないところあるね。
そのため、育成欲求が弱い人たちは、言ってみれば「子供を育てるよりも、自分のアイデアや主導するプロジェクトを育てる方に関心がある」といういい方もできるでしょう。
これは生物学的にみても、種の戦略の多様性の一環であって、育成欲求がある人に比べて劣っているなどということはありません。
「補足」「補足」子供嫌いの遺伝的傾向等について
育成欲求や親性行動傾向の遺伝率は約40〜60%であるとされており、育成欲求の強さの半分程度は遺伝的に決まっているといえる。
また、以下の双子研究では、「子供を持ちたい欲求」や「子供への愛着感情」も遺伝的寄与が大きいことが確認されている。
参考:Behavior genetic modeling of human fertility: findings from a contemporary danish twin study
さらに、少数ながら、別の角度から育成欲求について議論されている。それが以下である。
- オキシトシン受容体遺伝子(OXTR)の多型が「養育的共感」の個人差に影響する
- ドーパミン報酬系の反応差:子どもに接したときの快感報酬が低い群が存在する
参考
Oxytocin receptor genetic variation relates to empathy and stress reactivity in humans
Strathearn et al., 2009 — Neuropsychopharmacology(Adult Attachment Predicts Maternal Brain and Oxytocin Response)
なお、ダークテトラッド(サイコパシー、ナルシシズム、マキャベリズム、サディズム)を持つ者、特にサイコパシーとマキャベリズムを持つ者に関しては育成欲求は低めと考えてよい。
ダークテトラッドについて、気になる方は以下参照。
子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる4つの理由





なぜ、子供嫌いはおかしいっていわれるんやろ?



せやな、以下の4つの理由があると思うで。
つぎは、子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる理由について、見ていきたいと思います。
子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる理由
- 理由①:かなりの自己中に見えてしまう
- 理由②:少子化を懸念する人が過剰反応している
- 理由③:「子供を愛すべき」という社会規範がある
- 理由④:子供好きは自分の価値観を否定されたよう感じる



それぞれ、詳しく見ていこう!
理由①:かなりの自己中に見えてしまう


子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる理由の1つ目は、「かなりの自己中に見えてしまう」です。
一般に、子供嫌いの人の性格については、「自己中心的」とか「精神的に未熟」等と評される傾向にあります。どうも、これは海外でも同じようで、以下の研究では、子供嫌いは「自己中心的」、「共感力がない」と誤解されがちであるとされていますね。



子供嫌い=自己中は、世界共通の認識なのかあ。
こうした偏見のせいで、「子供嫌いはおかしい」、つまり、子供嫌いは社会通念から逸脱ないし、社会の常識を無視・軽視する自分中心でものを考えるような人たちだという見方が生まれるのもある意味で当然の流れといえるでしょう。
もっとも、こうした偏見が発生する背景には、後述する社会規範の影響があるんですけどね。
理由②:少子化を懸念する人が過剰反応している


子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる理由の2つ目は、「少子化を懸念する人が過剰反応している」です。
日本の少子化問題(出生率1.26、2022年)は社会的な不安を増幅させ、子供嫌いを反社会的と見なす風潮を生んでいるのは事実でしょう。
実際、以下の社会学的研究では、少子化が進む社会では「子供=未来」とされ、子供嫌いは集団の存続を脅かすと過剰に反応される傾向があるとしています。



まあねえ、、心情的にはそうなるだろうなあ。
ただ、個人レベルでの子供嫌いは、少子化の直接的原因ではなく、経済的・構造的要因が主とされているので、個人を非難するのは誤った帰属というほかありません。それに育成欲求が弱い人は、全体からしたら少数派とされるので、なおさらでしょう。
あと完全に話がそれますが、以前の記事でふれたことですが、近い将来不老化技術の社会実装は確実だと思うので、長期的に見たら人が死ななくなってひたすら増えていくことになりそうなので、今のうちにがっつり人口を削っておいた方がいいんじゃ、、、と個人的には思う所もあります。
理由③:「子供を愛すべき」という社会規範がある


子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる理由の3つ目は、「「子供を愛すべき」という社会規範がある」です。
日本に限らず、多くの文化圏では、「親は子を愛する」、「大人は子を守る」といったことが人間らしさの象徴とされてきました。



ふむ、だろうなあ、そんな気がする。
この価値観は宗教的・社会的に深く根付いており、そこから外れると「冷たい」「非人間的」と見なされやすい傾向にあります。こうした社会的規範が存在しているせいで、「子供嫌い=愛や共感が欠けている」という偏見が醸成されるわけです。
実際には「対象が違う」だけで、他の分野(芸術・動物・自然・知的探求など)に深い愛情を注ぐ人も多いので、完全に不当なレッテル張りなんですけどね。
理由④:子供好きは自分の価値観を否定されたよう感じる


子供嫌いがおかしいor性悪悪いといわれる理由の4つ目は、「子供好きは自分の価値観を否定されたよう感じる」です。
実は「子供好き」の人が、子供嫌いを批判することには心理的防衛の側面もあります。つまり、自分が「子供を大切にすることで得ている道徳的優位性」や「母性・父性の自己イメージ」が、子供嫌いの人の存在や発言によって否定されるように感じるからです。



まあ、子供嫌いがいるだけで、目障りな子持ちもいるだろうなあ。
「子供嫌い」と聞くと、自分の価値観を否定されたように感じ、この感情が、「子供嫌いはおかしい」、「子供嫌いは性格が悪い」といったレッテルを貼りたいという衝動を引き起こすということですね。
自分の大事にしているものは、当人のアイデンティティーと癒着して一体化しているので、こうしたきょうれるな反発心が起こるのも致し方ない事だといえるでしょう。とはいえ、あまり生産的ではないですから、何とも言えない気分になりますね。
子供嫌いはおかしいといわれた時の返し方2選





子供嫌いはおかしいって言われたら、どう返したらいいん?



んー、せやな、以下の2つが丸いかな。
つぎは、子供嫌いはおかしいといわれた時の返し方について、見たいきたいと思います。子供嫌いはおかしいといわれた時の返し方は、以下の通りです。
子供嫌いはおかしいといわれた時の返し方2選
- 返し方①:ユーモラスに返す
- 返し方②:共感ベースで返す



それぞれ、詳しく見ていこう!
返し方①:ユーモラスに返す


子供嫌いはおかしいといわれた時の返し方の1つ目は、「ユーモラスに返す」です。
親戚・友人など、軽口交じりで言われたような場面では、ユーモアを交えながら軽く流すように返すのがいいと思います。



本気で向かってきている感じじゃないなら、ユーモアが正解かもね。
例えば、「いや〜、自分も子供の頃うるさかったんで、同族嫌悪かもしれませんね(笑)」と返すとか、そんな感じですね。いかにもふざけたようなトーンで明るく返すと、相手もそこまで強く追及はしてこないんじゃないかと思います。
もっとも、相手に迎合したくないという気持ちが強い人は、「子供が嫌いでも他のことでしっかり社会に貢献してるから問題ないよ~」等と明るく返すのもありかもしれません。
返し方②:共感ベースで返す


子供嫌いはおかしいといわれた時の返し方の2つ目は、「共感ベースで返す」です。
相手が子供好き・親世代など価値観が強いときは、相手の価値観を尊重する一言、例えば「子供の存在は社会にとって大事ですよね」などのような一言を示して攻撃の手を緩めさせるのが最善かと思います。



こうした一言を入れると、相手としても「へえ、わかってんじゃん」となるので、不要な軋轢は避けられます。さらにここに、「社会の子供たちのために自分は間接的に支援をする意思がある」という姿勢を見せると効果的です。
たとえば、「私は子供が苦手(ここであえて「嫌い」といわないのは地味に大事)だから、自分で育てたいとは思えないけど、間接的に子供の支援にはかかわりたいので子ども食堂に寄付したりしているんですよね」等といった言葉をつづけるといい気がします。
子供嫌いを改善する3つのアプローチ





子供嫌いを改善するには、どうしたらいいん?



ふむ、以下の3つのアプローチがおすすめやな。
前述の通り、子供嫌いであること自体はもうどうしようもないですし、気に病む必要なんて全くありません。ただ、そうはいっても、「子供嫌い過ぎて困っている」という方もいるでしょうから、ここでは、子供嫌いを改善するためのアプローチを提示していきたいと思います。
子供嫌いを改善するアプローチは、以下の通りです。
子供嫌いを改善する3つのアプローチ
- アプローチ①:専門的カウンセリングを受けてみる
- アプローチ②:段階的に子供に慣れていく
- アプローチ③:子供を抽象化して見る



それぞれ、詳しく見ていこう!
アプローチ①:専門的カウンセリングを受けてみる


子供嫌いを改善するアプローチの1つ目は、「専門的カウンセリングを受けてみる」です。
前述のように、子供嫌いの背景には遺伝的要因が絡んでいる事も多分にあります。ただ、幼少期のトラウマや愛着障害等といった環境的要因によって、子供嫌いになってしまった方も少なくありません。



毒親育ちだったり、子供らしく過ごせなかった経験は子供嫌いに関係あるよね。
こうした方に関しては、トラウマケア専門の臨床心理士や心療内科のもとを訪れて、改めてじっくりと自分の内面と向き合ってみるのがおすすめです。
トラウマの根源やそこからくる認知の歪みなどを適切に治療することができれば、あなたの子供嫌いは一気に治って、子供好きになる事もあるかもしれません。別に子供をすきになる必要などありませんが、嫌いの度合いが減れば、社会との軋轢もそれによるストレスも格段に減りますね。
子供嫌いを改善したいなら専門的カウンセリングを受けてみるのもあり
アプローチ②:段階的に子供に慣れていく


子供嫌いを改善するアプローチの2つ目は、「段階的に子供に慣れていく」です。
暴露療法に基づき、子供との関わりを少しずつ増やし、慣れていくと徐々に子供嫌いが軽減していく場合があります。
参考:Emotional processing of fear: Exposure to corrective information.



慣らしていくか、なるほど。ただ、具体的にはどうするん?
なお、子供に慣れていくにあたっては、以下のステップを踏むといいかと思います。
段階的に子供に慣れる3ステップ
上記方法は無理せず、「自分がコントロールしている感覚」を保つのがポイントですね。
同時に、マインドフルネス瞑想を実践して感情を観察し、過剰反応を抑えるのも効果的です。実際、 マインドフルネス瞑想を週3回行い、子供の声への過敏性が低下した事例が報告されていますからね。
マインドフルネス瞑想の詳しい実践手順等について知りたい方は、以下の記事を見てみて下さいね。
子供嫌いを改善したいなら段階的に子供に慣れていくのもあり
アプローチ③:子供を抽象化して見る


子供嫌いを改善するアプローチの3つ目は、「子供を抽象化して見る」です。
子供嫌いの方の中には、「子供の図々しい振る舞いが嫌い」とか「予測不能な行動形式が本当にムリ」、「泣くとうるさくてうっとおしい」等といったネガティブ感情から、子供を嫌悪している人もいるでしょう。



まあ、泣くとか予測不能とか、子供なら仕方ないんだけどね。
そんな方は、子供をもっと抽象化して「人間の発達過程を観察する上での素材・象徴」等と子供を抽象化し、純粋に物体や現象としてとらえるようにすると、子供へのいら立ちが軽減するかもしれません。
例えば、以下の様な感じでとらえ直すと、効果的かと思います。
- 衝動的な行動=「本能の純粋な表現」
- わがまま=「自己主張の萌芽」
- 泣く=「感情調整機能のトレーニング」
このように、子供の行動の意味づけを変えることで、“苛立ちの対象”から“発達を観察する素材”へと認知が変わり、自然と嫌悪がいくぶんか和らぐでしょう。
子供嫌いを改善したいなら子供を抽象化して見るのもあり
子供嫌いはおかしいのか気になる時にありがちな疑問





まだ、気になる事があるんよねえ。



んじゃ、最後に疑問に答えていこうかのお。
最後に、子供嫌いはおかしいのか気になる時にありがちな疑問について、回答した生きたいと思います。
疑問①:子供嫌いは病気や障害と関係ある?


子供嫌い自体は病気や障害ではありません。ただ、感覚過敏(例:自閉スペクトラム症の一部)やトラウマ(PTSD)が関与する場合もあるので、診断が必要ならば、精神科医や心理士に相談をしてみるのがいいでしょう。
疑問②:子供嫌いは将来変わる可能性がある?


ライフステージや環境変化(例:「親しい人の子育てに参加する」など)で感情は変化し得るので、将来的に子供嫌いが治る可能性は常にあります。
事実、以下の研究では、態度は経験により更新されるとされています。ただし、無理に変える必要はない。
疑問③: 子供嫌いを隠すべき?


正直、子供嫌いを画すべきかは、 状況次第でしょう。職場などでは誤解を避けるため控えめに表現するのも一案ですが、親しい関係では正直さが信頼を築く秘訣になりますから、自分なりにちょどいいバランスを模索するのがいいと思います。
子供嫌いでも全然おかしくないし問題ない!子供が嫌いでも幸せに生きれるので心配いらない!


子供嫌いは全然おかしいことではありませんし、全く問題ありません。さらに言うと、子供が嫌いでも幸せに生きる事はいくらでもできるので、幸福の観点でも何ら問題はないといえるでしょう。ただ、世間からの「子供嫌いはおかしい」という偏見の押しつけは、うっとおしいものです。
そこで、子供嫌いの方は、こうした世間からの声に対して動じないようにする意味でも、日々のメンタルケアを徹底しておく必要があります。メンタルが安定していれば、いくら周囲から「子供嫌いはおかしい」みたいなことを言われても、「あっそ、勝手に言ってな」とスルーすることが可能になりますね。



メンタルが安定していないと、流せないからねえ。
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