悪口は暇人の証？悪口を言われても動じない心の作り方3選！

ネットではしばしば、「悪口を言うやつは暇人だ」ということが、言われます。ネットで理不尽な悪口を言われた経験がある方は、こうした言葉を聞いて留飲を下げていることも多いでしょう。ただ、同時に本当に「そうなのか？」と気になってしまう方もいいと思います。

そんな感じですから、悪口をいうのは暇人の証なのか、気になりますよね？結論から言うと、基本的には悪口を言うのは暇人の証と考えて差し支えないです。その理由については、以下の通りです。

悪口は暇人の証である理由

例外はあれど、基本的に悪口は暇人の証と考えて問題ありません。というのも、自分の人生が充実している場合、他人のことなど気にしている暇はありませんからね。逆を言えば、他人に悪口を言いたくなっている時は、悪い意味で暇だったり精神状態が乱れている予兆といえます。

特に、精神状態の乱れは、対人関係悪化とパフォーマンス低下の元凶ですから、メンタルケアを徹底して避けておくのが最善です。そのため、日々のメンタルケアは必須といえます。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策を日々きちんと行うのは、なかなか大変ですよね？

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悪口は暇人の証である3つの理由

まずは、悪口は暇人の証である理由について、詳しく見ていきたいと思います。悪口は暇人の証である理由は、以下の通りです。

悪口は暇人の証である理由

理由①:暇人は他人と自分を比較しやすい

悪口は暇人の証である理由として、まず「暇人は他人と自分を比較しやすいこと」があげられます。

暇な人は、他人と自分を比較する傾向が強いものです。というのも、人間は目標や活動が不足していると、自分の価値を他者との比較で測りがちで、悪口を通じて一時的に優越感を得ようとする傾向があるから。

参考:A theory of social comparison processes.

ちなみに、以下の研究では、ゴシップや悪口は自己肯定感を補う手段として機能することが示されていますね。

参考:A social comparison account of gossip.

例えば、暇な時間にSNSを眺めて他人の投稿を批判することで、「自分はマシ」と感じる心理を働かせるというのがそのいい例でしょう。

理由②:暇はネガティブな感情を増幅させる

悪口は暇人の証である理由として、「暇人は他人と自分を比較しやすいこと」もあげられます。

そもそも、退屈感は、ネガティブな感情を増幅し、悪口を誘発するものです。実際、以下の研究では暇な状態は脳の報酬系（ドーパミン回路）の刺激不足を引き起こし、ストレスや不満を増大させることがわかっています。

参考:The Unengaged Mind: Defining Boredom in Terms of Attention

このストレスを解消するために、暇な人は他者を批判する行動に走りがちというわけです。ちなみに、以下の研究では、ゴシップは集団内の結束を高める一方、攻撃性を助長することも確認されていますから、暇人が集まると本当にロクな事になりそうにないですね、、。

参考:Dunbar, R. (1996). Grooming, Gossip and the Evolution of Language. Cambridge, MA: Harvard University Press.

理由③:暇人は自制心が低くなりやすい

悪口は暇人の証である理由として、「暇人は自制心が低くなりやすいこと」もあげられます。

暇な状態は自己をコントロールする力を低下させ、衝動的な悪口を誘発するものです。以下の研究によると、退屈や目的の欠如は感情や行動のコントロールを難しくし、衝動的な発言を増やすことが示されています.

参考:Ego depletion: Is the active self a limited resource?

実際、SNSで何気なく他者を批判する投稿は、暇な時間に衝動的に行われるケースが多いとされていますね。目的意識が欠如した暇人は、本当にロクな事をしないようですね。

参考:Who compares and despairs? The effect of social comparison orientation on social media use and its outcomes

悪口を言う暇人になりたくないなら気を付けるべき２つのこと

悪口を言う人に辟易している方は多いとは思いますが、油断していると、いつ自分が彼らと同じ轍を踏んでしまうかもわかりません。自分が自分の嫌っているような人たちと、同じようになっていくなんて不愉快で嫌ですよね？

そこで次は、悪口を言う暇人になりたくないなら気を付けるべきことについて、ふれていきたいと思います。悪口を言う暇人になりたくないなら気を付けるべきことは、以下の通り。

悪口を言う暇人になりたくないなら気を付けるべきこと

自分の時間を意味ある活動で埋める

悪口を言う暇人になりたくないなら気を付けるべきことの1つ目は、「自分の時間を意味ある活動で埋めること」です。

前述のように、目的意識を欠き退屈している暇人ほど、他人にたわ愚痴を言ってストレス解消をしようとする傾向にあります。そのため、何か目標を設定して、そのも効く表に向けて没入していけば、悪口なんて言わなくて済むといえるでしょう。

実際、以下の研究では、目標に向けた没入感のある活動は退屈感を減らし、ネガティブな行動を抑制するとされています。

参考:Csikszentmihalyi, M. (1990). Flow: The Psychology of Optimal Experience. New York: Harper and Row.

例えば、趣味、学習、運動など、自分にとって意義のある活動に1日30分でも取り組むと、退屈感が減り、他者を批判する衝動が抑えられるでしょう。事実、創造的な活動に従事する人はゴシップに費やす時間が少ないことが研究で示されていますね。

参考:The how of happiness: A scientific approach to getting the life you want.

感情コントロールを意識的に鍛える

悪口を言う暇人になりたくないなら気を付けるべきことの2つ目は、「感情コントロールを意識的に鍛えること」です。

前述のように、悪口は感情の衝動的な発散から生まれやすいので、自制心を鍛えておけば、退屈して悪口を言わなくて済む可能性が上がります。自制心を鍛えるためには、マインドフルの実践が効果的なので、マインドフルネス瞑想がおすすめです。

事実、マインドフルネス瞑想は、感情の自己調整能力を高め、衝動的な発言を減らす効果があるとされています。

参考:Effects of mindfulness on psychological health: a review of empirical studies

なお、マインドフルネス瞑想の具体的な実践手順については以下の通りです。

マインドフルネス瞑想の実践手順

参考:不安は自分で作り出している？今すぐ解放される３つの簡単な方法！

悪口を言われても動じない心の作り方3選

つぎは、悪口を言われても動じない心の作り方について、ふれていきたいと思います。悪口を言われても動じない心の作り方は、以下の通り。

悪口を言われても動じない心の作り方3選

作り方①:悪口を言われる側が主人公だと考える

悪口を言われても動じない心の作り方の1つ目は、「悪口を言われる側が主人公だと考える」です。

物語の主人公は得てして悪口や陰口をモブキャラから浴びせられるのが相場ですので、悪口を言われた時は「ああ、自分は主人公なんだな」と考えると少しは怒りや動揺も緩和されるでしょう。実際、認知行動療法（CBT）の再評価技法では、ネガティブな出来事を自分の物語の一部として再解釈することで、ストレスが軽減することが示されています。

参考:Cognitive therapy of depression. Aaon Beck, John Rush, Brian Shaw, Gary Emery. New York: Guilford, 1979

ちなみに、劇作家の寺山修二氏も『悪口の中においては、常に言われている方が主役であり、言っている方が脇役であるという宿命がある』という言葉を残していますね。

具体的に言うと、悪口をいわれても「相手の嫉妬や不満の投影」ととらえて、「私は自分の目標に向かって進む」と意識すると、悪口の影響を最小限に抑えられるでしょう。

悪口を言われても動じたくないなら悪口を言われる側が主人公だと考えよう

作り方②:自分の大事にしたいものを見つける

悪口を言われても動じない心の作り方の2つ目は、「自分の大事にしたいものを見つける」です。

自分の大事にしたいものを明確にして、それに則って生きていくようにすると、自然と自己肯定兼と人生への満足度がどんどん上がっていきます。自己肯定感が高い人は、外部の批判に動じにくいことが研究で示されているので、自分の大事にしたいものを見つけるのは悪口から心を守る意味では最善といえますね。

参考:The development of self-esteem.

例えば、「家族との時間」「キャリアの成長」など、自分が大事にするものをリストアップし、毎日1つそれらと合致する行動（例: 家族に感謝を伝える、スキルを磨く）に取り組むと、悪口が気にならなくなってくると思います。

自分の大事にしたいものを見つけたい方は、以下の記事を見てみて下さいね。

参考:自分軸の作り方とは？自分軸を作る事によって得られる５つのメリット！

悪口を言われても動じたくないなら自分の大事にしたいものを見つけよう

作り方③:相手の心理に着目する

悪口を言われても動じない心の作り方の3つ目は、「相手の心理に着目する」です。

悪口を言う人の背景を理解することで、感情的な反応を抑えることができるでしょう。ちなみに、心理学の投影理論では、悪口はしばしば発言者の内面的な不安や不満を反映するとされています。

参考:Projection: A test of the psychoanalytic hypothesis.

これは、以前の記事でふれた「悪口は自己紹介」という言葉に通ずる内容ですね。

参考:悪口は自己紹介って本当？悪口は自己紹介といえる３つの心理学的理由！

つまり、悪口の内容はそれを発していうる当人のコンプレックスや、自身に抱いている不満の表明だというわけです。

これを避けてにとって、悪口を言っている人に遭遇したら、「ああ、自分コンプレックスを外に垂れ流して外恥ずかしい人だなあ」等と思うようにすると、、悪口を個人的な攻撃として受け取らずに済むでしょう。

悪口を言われても動じたくないなら相手の心理に着目しよう

悪口は暇人の証なのかと思う時にありがちな疑問

最後に、悪口は暇人の証なのかと思う時にありがちな疑問について、回答していきたいと思います。

疑問①:悪口を言う人は本当に暇人だけ？

実際には、悪口は暇な人だけが言うわけではありません。例えば、社会心理学の研究では、悪口は集団内での地位確保やストレス発散、嫉妬から生じることがあるといわれてします。

参考:A Multi-Domain Self-Report Measure of Coparenting

また、そもそもストレスがなくとも、サディスト傾向が強い人は、わざと他人に苦痛を与える目的で悪口を言ったりする可能性もあるでしょう。

参考:性格が悪い人の特徴とは？性格が悪い人を見抜く３つのポイント！

疑問②:悪口を完全に無視するのは現実的？

悪口を完全に無視するのは難しい場合もありますが、選択的無視が効果的でしょう。実際、ネガティブな刺激に注意を向けないことで、感情的影響を減らせます。

参考:Motivating the focus of attention.

例えば、悪口を耳にしたら「これは私の成長に関係ない」と意識し、関心を仕事や趣味に切り替える練習をするといいでしょう。悪口を完全に無視できなくても、影響を最小限に抑えることができるはずです。なお、そのような意識の使い方は、前述のマインドフルネスを実践することで高められます。

疑問③:「死ね」といわれたらどうする？

「死ね」といった強い悪口は人にもよりますが、基本的にそれ相応のメージを受けるものです。その様な悪口を受けた場合、「傷ついた」と自分の感情を認め、信頼できる人に話すか、紙に書き出して整理するのが効果的です。

また、攻撃的な発言は発言者の感情的な問題を反映していることが多いので、「この人は何かで苦しんでいる」と考えると、個人的な攻撃として受け取りにくくなるでしょう。ただ、言われっぱなしにしておくとまずい時に関しては、言い返すのも大事になってくるかと思います。

参考:死ねと言われた時の上手い返し方は？！3つの効果的な返し方！

悪口は暇人ほど言いやすいはガチ！自分の人生に集中すれば悪口は気にならなくなる！

基本的に、悪口は暇人の証と考えて問題ありません。暇を持て余していると、ネガティブ感情が増幅されてしまうので、どうしても他人に対して何か一言モノ申したくなってしまうものです。とはいえ、他人に悪口を言ったとことで、自分の人生は豊かになりませんから、正直言ってこんなことは無駄でしかありません。

他人に悪口を言わずに済ませたいなら、自分の人生に集中すると効果的です。ただ、そのためには精神的にブレてしまっては、どうしようもありませんので、日々のメンタルケアを徹底的に行っておくことが必須といえます。

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