
引き寄せの法則は嘘なん?



科学的には、嘘やね。
よく「引き寄せの法則で勝手に幸せになる」みたいな煽り文句を垂れ流し、したり顔で講釈を垂れるスピリチュアリストがいます。しかし、引き寄せの法則を信じるだけで、、、もうなんかこの時点で詐欺や嘘のにおいがプンプンしてしまうというものです。「そんなうまい話があるわけねえだろ、馬鹿が」、といった気分です。
そんな感じですから、引き寄せの法則は嘘なのか、気になりますよね?結論から言うと、引き寄せの法則は科学的には嘘といってさしつかえありません。引き寄せの法則が科学的に嘘である理由は、以下の通りです。
引き寄せの法則が科学的に嘘である3つの理由





量子力学の誤用と科学的根拠の欠如が、1番デカい理由やね。
引き寄せの法則は心理学的に見れば、自己成就的予言の一種といえますが、それだけで願いがことごとく叶ったりしたら、苦労はありません。総合的に考えたら、引き寄せの法則は嘘といって差し支えないものです。ただ心が弱っていると、こうした甘い言葉にすがりたくなるのが人間です。
引き寄せの法則のような甘い嘘に騙されないためには、日ごろからきちんとメンタルケアを行い健全な精神状態を保つのが重要です。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策をきちんと行うのは、なかなか大変ですよね?
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引き寄せの法則が科学的に嘘である3つの理由





引き寄せの法則は、嘘なん?



引き寄せの法則は、科学的には嘘やね。
まずは、引き寄せの法則が科学的に嘘である理由について、ふれていきたいと思います。引き寄せの法則が科学的に嘘である理由は、以下の通りです。
引き寄せの法則が科学的に嘘である3つの理由
- 理由①:量子力学の誤用と科学的根拠の欠如
- 理由②:認知バイアスによる錯覚を悪用している
- 理由③: 行動変容の視点が欠如している



それぞれ、詳しく見ていこう!
理由①:量子力学の誤用と科学的根拠の欠如


引き寄せの法則が科学的に嘘である理由としては、まず「量子力学の誤用と科学的根拠の欠如」があげられます。
引き寄せの法則は、量子力学の「観測者が現実を決定する」という概念を援用して、思考が現実を変えると説明されることがあります。しかし、量子力学のこの原理は、ミクロな粒子レベルの現象に適用されるもので、マクロな現実(例えば富や成功)に直接影響を与える証拠はないので誤用です。



なるほどね、拡大解釈ってわけだ。
事実、2006年の映画『ザ・シークレット』が引き寄せの法則を広めましたが、科学的レビューでは「量子力学の誤解に基づく疑似科学」と批判されています
参考:ザ・シークレット
さらに言っておくと、心理学的実験でも、ポジティブ思考だけで物質的な結果(例:金銭的成功)が得られたという因果関係は証明されていませんね。
参考:Paranormality: Why we see what isn’t there (English Edition)
「補足」引き寄せの法則の正体と起源について
引き寄せの法則の起源は、古代インドや仏教の「心が現実を創る」思想や西洋のヘルメス主義における「上なるものは下なるもののごとし」という原理に求められる。
ヘルメス主義とは神秘主義的な哲学・思想・宗教的思想の総称
ただ引き寄せの法則の直接的なルーツは、アメリカで19世紀に広がったニューソート運動である。ニューソートはキリスト教、ヒンドゥー哲学、スピリチュアルヒーリングなどを組み合わせた思想で、「ポジティブな思考がポジティブな結果を引き寄せる」という考え方を広めた。
なお、その主唱者には思想家のフィニアス・クインビー(1802–1866)がいる。そして、引き寄せの法則の正体に関しては、およそ心理学における自己成就的予言といえるだろう。
自己成就的予言とは、ある出来事に対する予測や期待がその人の行動に影響を与え結果的にその予測が現実となる現象のこと
そのため、引き寄せの法則が当たっていると感じるメカニズムは、以下の様に考えられる。
理由②:認知バイアスによる錯覚を悪用している


引き寄せの法則が科学的に嘘である理由としては、「認知バイアスによる錯覚を悪用していること」もあげられます。
引き寄せの法則を効果的と感じる場合は、認知バイアスが関与しています。具体的に言うと、認知バイアスの一種である確証バイアスにより、人は自分の信じた結果(例:成功)を引き寄せた証拠として解釈し、失敗は無視する傾向があるんですね。



確証バイアスねえ、なるほど。
事実、以下の研究では、ポジティブな結果を自分の思考に結びつけやすい一方、ネガティブな結果は外部要因に帰因する傾向が確認されています
引き寄せの法則の成功体験は、こうしたバイアスによる錯覚の可能性が高く、因果関係の証拠は乏しいのです。
理由③: 行動変容の視点が欠如している


引き寄せの法則が科学的に嘘である理由としては、「行動変容の視点が欠如していること」もあげられます。
引き寄せの法則は「思考すれば実現する」と強調しますが、現実的に感がると、目標達成には具体的な行動計画と実行が不可欠ですし、それは心理学分野でも確認されている事です。



正味、願っただけで叶うなんて虫良すぎるよね。
事実、以下の研究では、目標達成には明確な行動戦略と継続的な努力が必要であって、単なる視覚化やポジティブ思考では不十分だと結論づけています
引き寄せの法則は行動を軽視し、過度な楽観主義を助長する点で科学的に問題があるわけです。もっとも、最近はこの批判から逃れるために、「願っているだけじゃかなわない」等と軌道修正するスピリチュアリストも増えてきたようですが、それなら引き寄せの法則といわず「自己成就的予言」といえばいいと思うんですけどね。
なんかモヤモヤして仕方ないですよね、こういうの。まあ、自分たちの使っている理論体系?の中に無理やり当てはめるために必死なのかもしれませんが、、、なんだかねえって感じです。
引き寄せの法則が嘘でも信じてうまくいる人がいる2つの理由





引き寄せの法則を信じてもうまくいく人は、なぜおるん?



おもに、以下の理由やろねえ。
引き寄せの法則は前述の通り、科学的に見ればまぎれもなく嘘です。しかし、そんな引き寄せの法則を信じていても、しっかりうまくいっている人もいたりします。
そこで、ここでは引き寄せの法則を信じていてもうまくいく人がいる理由について、考えていきたいと思います。引き寄せの法則が嘘でも信じてうまくいる人がいる理由は、以下の通りです。
引き寄せの法則が嘘でも信じてうまくいる人がいる理由
- 理由①:プラセボ効果によるモチベーション向上
- 理由②:選択的注意による機会の増加



それぞれ、詳しく見ていこう!
理由①:プラセボ効果によるモチベーション向上


引き寄せの法則が嘘でも信じてうまくいる人がいる理由の1つ目は、「プラセボ効果によるモチベーション向上」です。
前述の通り、引き寄せの法則を信じているだけは完全に何にもなりません。しかし、プラセボ(偽薬)効果が働き、自信やモチベーションが高まれば、実際の行動につながり結果的に成功確率を上げることがあります。



やっぱ、実際に行動するのが大事なんね。
実際、以下のメタ分析による研究では、プラセボ効果がポジティブな心理状態を促進し、行動の持続性を高めると報告されていますね。
参考:The powerful placebo: From ancient priest to modern physician.
引き寄せの法則自体には何らの効果もありませんが、それを信じる人が、楽観的なマインドセットを形成して積極的に行動を起こすようになれば幸運をつかむ可能性は高くなります。
理由②:選択的注意による機会の増加


引き寄せの法則が嘘でも信じてうまくいる人がいる理由の2つ目は、「選択的注意による機会の増加」です。
引き寄せの法則を信じる人の中にはポジティブな機会に目を向けやすくなる人がおり、これは選択的注意の効果といえます。選択的注意とは、特定の目標に意識を向けると関連情報を優先的に処理する能力のことで、これがポジティブな機会に対して向けられると、日常が幸運であふれているような気分になったりします。



なるほど、着の持ちようって感じやね。
具体的に言うと、例えば、「お金を引き寄せる」と信じる人は、ビジネスチャンスや節約の機会に敏感になり、結果的に経済的成果を上げることがあります。
これは引き寄せの法則そのものの効果というよりも、注意の向け方によって結果が変わったというだけの話です。
引き寄せの法則に騙されやすい人の3つの心理的特徴と回避法





引き寄せの法則を信じやすい人の特徴は?



以下の3つやね。
引き寄せの法則は前述の通り、科学的に見ればまぎれもなく嘘です。しかし、そんな嘘である引き寄せの法則を信じてしまう人は世の中に沢山います。実に、不思議ですよね。
そこで、ここでは引き寄せの法則を信じてしまう人がいる理由について、考えていきたいと思います。引き寄せの法則に騙されやすい人の心理的特徴は、以下の通りです。
引き寄せの法則に 騙されやすい人の心理特徴
- 特徴①:コントロール幻想に傾倒しやすい
- 特徴②:楽観的バイアスが過剰
- 特徴③:自己効力感が低い



それぞれ、詳しく見ていこう!
特徴①:コントロール幻想に傾倒しやすい


引き寄せの法則に騙されやすい人の3つの心理的特徴として、まず「コントロール幻想に傾倒しやすいこと」があげられます。
コントロール幻想とは、結果を自分の思考や行動でコントロールできると過信する傾向のこと。以下の研究では、コントロール感を強く求める人は、因果関係がない事象にも意味を見出すとされています
引き寄せの法則は「思考で現実を変えられる」という趣旨ですから、コントロール幻想に傾倒している人と引き寄せ意の法則は、悪い意味で相性が非常にいいといえましょう。



引き寄せの法則は、かっこうの自己正当化の道具ってことか。
コントロール幻想に傾倒したないためには、 現実の不確実性を受け入れた上で、コントロールできる範囲(行動、計画)に集中するよう努めるのが最善です。
そのため、「思考だけで結果が変わる」という信念が正しいかを確かめていくのが大事ですね。具体的にいうと、週1回の目標設定と行動記録をつけて、思考と結果の関係を客観的に評価する取り組みをやってみるといいしょう。
コントロール幻想に傾倒しやすいなら結果の関係を客観的に評価しよう
特徴②:楽観的バイアスが過剰


引き寄せの法則に騙されやすい人の心理的特徴として、「楽観的バイアスが過剰であること」もあげられます。
楽観的バイアスとは、良い結果を過度に期待し、リスクを過小評価する傾向です。以下の研究では、楽観的バイアスが強い人は、根拠のないポジティブな信念に依存しやすいとされています。
参考:The optimism bias: A tour of the irrationally positive brain.
前述の通り、引き寄せの法則は「ポジティブなら成功する」といった雑な強調をしますから、この楽観的バイアスを増幅するように機能しますよね。



なるほどねえ、、、楽観的過ぎるのも考えものだわ、、。
このように行き過ぎたポジティブ思考に陥らないためには、「最良のシナリオ」と「最悪のシナリオ」を並行して想定してバランスをとるといいでしょう。
ポジティブ思考が過ぎる時は、何かといい結果ばかり想像しがちですが、そんな時は「最悪のシナリオ」を考えるくらいでちょうどよくなったりしますね。
コントロール幻想に傾倒しやすいなら最良のシナリオと最悪のシナリオを想定しよう
特徴③:自己効力感が低い


引き寄せの法則に騙されやすい人の心理的特徴として、「自己効力感が低いこと」もあげられます。
自己効力感が低い人は、自分の能力を信じられず、外部の「魔法のような解決策」に頼りがちです。事実、以下のバンデューラの研究では、自己効力感が低い人は、簡単な成功法則に魅力を感じるとされています



耳が痛い、、これはワイにも言える、、。
引き寄せの法則は言ってみれば「思うだけ」の乱暴な精神論ですが、自己効力感が低い人からしたら、このシンプルさはとてもありがたいものです。もしこうした傾向を押さえたければ、まずは、自分の大事にしたいものを見つけてみましょう。
そして、その見つけた「大事にしたいもの」に沿って行動するようにすると、自己効力感や自己肯定感が自然と向上します。自分の大事にしたいものを見つけたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さいませ。
コントロール幻想に傾倒しやすいなら自分軸に沿って行動しよう
引き寄せの法則は嘘ではないかと感じる時にありがちな疑問





まだ、気になっていることがあるんよ、、。



最後に、疑問について回答していきたいと思います。
最後に、引き寄せの法則は嘘ではないかと感じる時にありがちな疑問に対して、回答していきたいと思います。
疑問①:引き寄せの法則を信じないと成功できない?


正直いって、成功するか否かと引き寄せの法則を信じるか否かは無関係です。むしろ、引き寄せの法則を深く内面化して慢心している方が、悪い意味で楽観的過ぎて失敗リスクが高まるかもしれません。
成功において大事なのは、行動と戦略です。心理学研究では、事実成功は計画的な努力と環境要因に依存し、特定の信念は必須でないとされています
疑問②:ポジティブ思考は効果がない?


ポジティブ思考はメンタルヘルスやストレス軽減に役立ちますが、単独では結果を変えません。以下の研究によれば、ポジティブ感情が創造性や問題解決能力を高めるとされますが、行動が伴わなければ効果は限定的です
疑問③:引き寄せの法則を信じる人は非科学的な人?


確かに、引き寄せの法則のような非科学的なものを背景にしている概念を信じている人は、非科学的な思考をする人間のように思えます。しかし、一定数、論理的思考ができるにもかかわらず、こうしたオカルトじみた概念を心理的安心感や希望を求めて信じる人がいるので必ずしもそうとは言えません。
実際、過去のオウム真理教の信者の中には多くの理系高学歴エリートがいたことが知られています。同様のことは、引き寄せの法則についても言えるはずです。人はアイデンティティーの危機など重度の精神的不安にさらされると、通常は信じないであろう妄言も信じてしまう側面があるといえます。
引き寄せの法則は科学的には嘘!自分を信じるのは大事だけど行動が共わないと始まらない!


引き寄せの法則は心理学的には自己成就的予言の一種ですが、総合的に考えたら、嘘といって差し支えありません。願うだけで叶うなんて馬鹿な話はありません。少なくとも、目標に対して適切な努力が伴わない事にはどうしようもありませんね。ただ心が弱っていると、こうした甘い言葉にすがりたくなるものです。
引き寄せの法則のような虫の良すぎる話に傾倒しないためにも、日ごろからメンタルケアを実践してきちんと心を整えていくのが大事といえます。現実世界で機能しない嘘の論理を内面化しては、人生がうまくいかなくなってしかいますからね。



現実で機能しない屁理屈を信じると、人生ろくなことにならんよ。
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