
不完全で完全って、どういう意味なん?



自己受容を勧める言葉やね。
「不完全で完全」という言葉を聞いたことがある方は、割といるかと思います。この表現は、文字通りに読むと「不完全であることが完全であることだ」となるので、一見なんだか矛盾してて意味が分からないものです。実際、この言葉に対して「意味わからないよね」といっている人は、結構います。
そんな感じですから『不完全で完全』という表現がどういう意味なのか、気になってしまいますよね?結論から言うと、『不完全で完全』とは、「人間は不完全だが、その不完全さを受け入れてこそ全体として調和がとれて完全となる」という意味の言葉といえます。





この言葉は自己受容を促進する意味で、非常に大きな意味がある!
心理支援の文脈では、この「不完全で完全」という言葉は、「自己受容を促進させるためのもの」であり、内面化することで飛躍的に生きやすさが増進します。生きやすさは考え方により、かなり左右されますから、「不完全で完全」という考えを積極的に取り入れていきたいものです。
また、この考えを内面化し生きやすさを増進するためには、メンタルの安定が非常に重要です。精神状態が安定していればこそ、自己受容も自分の望む人生像の明確化も進みます。そのため、日々のメンタルケアを徹底したいものです。とはいえ、自力で効果的なメンタルケア対策をきちんと行うのは、なかなか大変ですよね?
ですが、メンタルケアアプリのAwarefyを使えば、手軽に日々効果的なメンタルケア(マインドフルネス系も充実)ができるので、とても便利です。また、Awarefyは1,200円から利用でき、経済的負担が大変少ないのも魅力です。日々のメンタルケアをコスパよく行いたい方は、ぜひAwarefyをダウンロードしてみてくださいね!
\月間1,200円(税込) ~/
\AIが認知行動療法でメンタルケアを徹底サポート!/
/24時間いつでも悩み相談可能!\
不完全で完全とはどういうこと?





不完全で完全って、どういう意味なん?



少し詳しく意味について、考えてみよう!
まず結論から言うと、「不完全で完全」の意味する所は、「人間は不完全だが、その不完全さを受け入れてこそ全体として調和がとれて完全となる」というものです。「不完全で完全」とは、自己受容を促進するための呼びかけとして使える言葉といえるでしょう。
実際、「完全に欠点がない人間」など存在しません。生きやすくするためには、弱点や不安、失敗も含めて自分を受け入れる自己受容が非常に重要です。実際、自己受容が幸福感の増進、うつ症状の軽減、ストレスや不安の軽減に寄与することを報告する研究は、多数存在してます。
参考
また、不完全であることはネガティブにとらえられる向きがあるのは事実ですが、見方を変えればこれは「改善の余地や成長の余地がある」と言い換えることもできます。完全になるということは、それ以上の発展は望めずあとは衰えない様維持するだけになることともいえるでしょう。
そういった意味では、不完全であることも悪くはないのかもしれません。成長の余地があれば、未来に希望を持って生きられますから。



たしかに、不完全=成長の余地ととらえるといいかもね。
ちなみに、歴史上、これまで「不完全で完全」を支持するような思想として、以下の様なものがありました。
「不完全で完全」を支持する歴史上登場した思想の例
- 人間は「完成に向かう途上の存在」で現時点での不完全さも全体の過程において意味を持つ(アリストテレス)
- 大成は「欠けを含んで調和する」ことで成立する(老子、道家思想)
- 矛盾や不確かさを含む現実そのものを完全なものとして受け入れる(禅仏教における無常観など)
- 人間は不完全でありつつ神の愛を通じて全体として完全であり得る(アウグスティヌス、パウロなど)
- 欠けや古びたものに美を見出すことで未完成さが完成された美となる(日本の詫びさび文化)
ちなみに、この「不完全で完全」という考えを内面化して、「自分の中の普通」を「不完全であることが普通である」といった認識に書き換えると、飛躍的に生きやすさが増加します。
「普通」の認識について、詳しく知りたい方は以下の記事を見てみて下さいませ。
参考:普通になりたい
不完全で完全と思えることの4つのメリット





不完全で完全と思えることのメリットとは?



せやね、おもに以下の4つのメリットがあるね。
つぎは、不完全で完全と思えることのメリットについて、詳しく見ていきたいと思います。不完全で完全と思えることのメリットは、以下の通りです。
不完全で完全と思えることの4つのメリット
- メリット①:幸せを感じやすくなる
- メリット②:自己肯定感が上がりやすくなる
- メリット③:他者との関係が改善する
- メリット④:ストレス耐性が向上する



それぞれ、詳しく見ていこう!
メリット①:幸せを感じやすくなる


不完全で完全と思えることのメリットとして、まずは「幸せを感じやすくなること」があげられます。
不完全さを肯定的に捉えることで、日常生活の中で幸福感を見出しやすくなるものです。完璧主義は「こうでなければならない」という固定観念を生み、達成できない目標に対する失望やストレスの元凶となりますが、自己受容を高まると、現在の状況や自分自身に満足感を感じやすくなります。



なるほど、不完全さの許容って大事だねえ。
事実、以下の研究では、セルフコンパッション(不完全性の許容を含む自分への思いやり)が高い人は、ポジティブな感情をより頻繁に経験し、ストレスに対する耐性が強いことが示されていますね。
参考:Self-Compassion: An Alternative Conceptualization of a Healthy Attitude Toward Oneself.
不完全性を受け入れることができれば、それだけ自分はもちろん他人の在り方に対して肯定的な見方ができるようになるのでイライラが減ります。これすなわち、自他への期待がいい意味で低下することを意味していますから、対人関係も良くなりますね。
それに、過度の期待感が減れば、日常のささいなことに幸せを見つける心の余裕も出てきます。幸せは「獲得しようとするものではなく見出すもの」ですから、「不完全で完全」という自己受容の視点による行き過ぎた期待感の抑制は幸せになる上で非常に重要です。
メリット②:自己肯定感が上がりやすくなる


不完全で完全と思えることのメリットとして、「自己肯定感が上がりやすくなること」もあげられます。
自己肯定感とは「自分のありのままを受け入れる感覚」のことですから、当然そのありのままの中には「自分の欠点」のようなものも含まれています。そのため、「不完全で完全」という自己受容的視点を組み込むことで、自然と自己肯定感も上がっていきますね。



自己肯定感って、そういう意味だったんね。
不完全さに寛容になることで、自分に対する批判的な心の声が減り、自分を肯定的に評価することができるようになり、かなり生きやすさが改善するはずです。
事実、以下の研究では、自己受容が高い人は自己肯定感が高く、抑うつ症状が少ないことが報告されていますね。
参考:Exploring compassion: a meta-analysis of the association between self-compassion and psychopathology
メリット③:他者との関係が改善する


不完全で完全と思えることのメリットとして、「他者との関係が改善すること」もあげられます。
先ほど少しふれましたが、自分の不完全さを愛することは、他者の不完全さにも寛容になることに通じます。事実、他者への思いやりは自己への思いやりと密接に関連しており、自己受容が高い人は他者に対しても優しく、理解ある態度を示しやすいことがわかっていますね。



やっぱり、優しくあるためには心の余裕が大事なんね。
たとえば、自分の失敗を許せる人は、他人の失敗に対してもある程度寛容なものです。人にはみな欠点があるので、こうした寛容な態度は対人関係での衝突を減らしてくれます。
「不完全で完全」という考えの内面化は、職場や家庭でのコミュニケーションを円滑にし、より深い人間関係構築の助けとなることでしょう。
メリット④:ストレス耐性が向上する


不完全で完全と思えることのメリットとして、「ストレス耐性が向上すること」もあげられます。
不完全さを肯定的にとらえられる人は、ストレス耐性が高い傾向にあるものです。一方で、完璧主義のような「自分の欠点に不寛容な姿勢」は、失敗や批判に対する過剰な恐怖を生み、ストレスを増大させます。



なるほど、ストレス耐性あがるんか。
事実、以下の研究では、セルフコンパッションが高い人は、ストレスフルな出来事に対してより適応的な対処法(例: 問題解決思考や感情調整)を使用することが示されていますね。
逆境に強くなりたい方は、「不完全で完全」という考えを内面化するのがおすすめです。
不完全な自分を愛せるシンプルな3つの方法





不完全な自分を愛せるといいよねえ~。



ふむ、では不完全な自分を愛せる方法を、提示してみようか。
つぎは、不完全な自分を愛せるようになるための方法について、見ていきたいと思います。不完全な自分を愛せるシンプルな3つの方法は、以下の通りです。
不完全な自分を愛せるシンプルな3つの方法
- 方法①:セルフコンパッションに実践
- 方法②:マインドフルネス瞑想の実践
- 方法③:自分の人生にどうあってほしいか明確にする



それぞれ、詳しく見ていこう!
方法①:セルフコンパッションに実践


不完全な自分を愛せるシンプルな方法の1つ目は、「セルフコンパッションに実践」です。
セルフコンパッションとは、クリスティン・ネフ博士が提唱した「自分に優しく接し、不完全さを受け入れるという心理的アプローチ」のこと。セルフコンパッションは自己への優しさ、共通の人間性、マインドフルネスの3要素から構成されます。



ふむ、セルフコンパッションかあ。
マインドフルネスに関して詳しくは後述するので、ここでは「自己への優しさ」と「共通の人間性」に着目したセルフコンパッションの実践について、ふれていきたいと思います。具体的な実践方法については、以下の通りです。
名称 | 内容 | ポイント | 例 |
---|---|---|---|
セルフコンパッショネート・ライティング | 自分を批判したくなる状況や失敗を振り返り、「親しい友人を励ますように自分に手紙を書く」 | 批判ではなく「共感」と「励まし」を意識 | ― |
セルフバリデーション | 感情が湧いたときに「この感情を抱くのは自然だ」と言葉にして、自分の感情を正当化する | 感情を抑え込むのではなく認めることで、情動調整力が高まる | 「不安に感じているのは大事なことだから」「悲しいのは人間として当然」など |
セルフケア・リチュアル | 「自分のために小さなケア行動を毎日する」ことを習慣化する | 「自分は大切に扱われるべき存在だ」と意識しながら行う | 温かいお茶を飲む、ゆっくり入浴する、好きな音楽を聴く、軽いストレッチなど |
参考
Cognitive-behavioral treatment of borderline personality disorder.
A pilot study and randomized controlled trial of the mindful self-compassion program
不完全な自分を愛せるようになりたいならセルフコンパッションを実践しよう
方法②:マインドフルネス瞑想の実践


不完全な自分を愛せるシンプルな方法の2つ目は、「マインドフルネス瞑想の実践」です。
マインドフルネスとは、「今この瞬間に注意を向ける過程」のこと。マインドフルネスを習慣化することで、不安などのネガティブ感情に過度にとらわれる事を防止することが可能です。



そうなんね、マインドフルネスやってみたいな。
マインドフルネスには様々な手法がありますが、一番取り組みやすいのはマインドフルネス瞑想でしょう。そこで、マインドフルネス瞑想の実践手順について、提示すると以下の通りです。
マインドフルネス瞑想の実践手順
静かな場所で、椅子や床に楽に座る(横になっても可)。スマートフォンや時計を近くに置き、5分タイマーをセット。
背筋を軽く伸ばし、肩をリラックス。目は軽く閉じるか、床の一点を見つめる。
息を鼻から吸い口から吐き、呼吸に意識を集中。吸う時に「お腹が膨らむ」、吐く時に「空気が抜ける」と感じる。思考が逸れたら、優しく呼吸に戻す(これが重要!)。
呼吸を続けながら、体の感覚(足、腹、胸など)を順に観察。緊張やざわつきがあれば、ただ「気づく」だけにとどめる。
タイマーが鳴ったら、ゆっくり目を開け、体の感覚や気持ちの変化を軽く振り返る。
不完全な自分を愛せるようになりたいならマインドフルネス瞑想を実践しよう
方法③:自分の人生にどうあってほしいか明確にする


不完全な自分を愛せるシンプルな方法の3つ目は、「自分の人生にどうあってほしいか明確にする」というものです。
自分の人生にどうあってほしいかがわからないと、向かうべき場所がわからないので、その時々の感情に引きずられて不本意な行動をとりやすくなってしまいます。当然、自己受容も自己肯定感も弱くなっていってしまうでしょう。



たしかに、方向性がはっきりしないとブレブレになるねえ。
そこで、自分の人生の方向性を指し示す羅針盤たる「自分が大事にしたいもの」を明確にしていく必要があります。本格的に行うと、かなり時間と手間がかかるので、まずは「自分の人生にどうあってほしいか」について一度深く考えてみるのがおすすめです。
おそらく、何かしらの発見があるかと思います。もし、手間と時間をかけてでもそれなりに「自分が人生で大切にしたいこと」をはっきりさせたいという方は、以下の記事を参考にしてみて下さいね
不完全な自分を愛せるようになりたいなら自分の人生にどうあってほしいか明確にしよう
不完全で完全に関するFAQ





不完全で完全に関連して、まだ気になることがあるんよ。



んじゃ、最後に疑問にこたえていこうかね!
最後に、不完全で完全に関する疑問について、回答していきたいと思います。
FAQ①:「不完全で完全」は完璧主義を完全に否定するもの?


「不完全で完全」という言葉は、完璧主義を完全に否定するものではありません。確かに、行き過ぎた完ぺき主義は生きにくさの元凶ですが、時に、向上心をブーストするものでもあります。
完璧主義は建設的に活用すれば、問題ありません。具体的に言うなら、成果を期待する場面では時に完ぺき主義をとりつつも、結果を自分の価値と同一視する視点を内面化せず、不完全で完全という価値観を維持するよう努めるといいでしょう。
FAQ②:「不完全で完全」と思うと努力しなくなるのでは?


確かに、「不完全で完全」という考えを内面化することで、努力が減ることはあるでしょう。しかし、その努力は不健全な努力、言ってみれば、「本来しなくていいはずの努力や間違った方向性の努力」である可能性が高いです。
むしろ、「不完全で完全」という考えを内面化して適切に自己受容ができるようになった方が、効率的にモチベーションも成果も出せると思います。
FAQ③:この考え方を日常生活でどう取り入れるには何からする?


「不完全で完全」という考えを日常生活で取り入れたいのであれば、まずは、ポジティブジャーナリングのような手軽な習慣から取り入れてみるのがいいかもしれません。
ポジティブジャーナリングは1日1回、自分の小さな成功や努力(例: 「今日、笑顔で挨拶できた」)をノートに書き、肯定的に振り返る習慣ですが、中々効果的です。
不完全で完全とは自己受容の極致!自分のありのままを愛せれば生きやすくなること間違いなし!


不完全で完全』は、「人間は不完全だが、その不完全さを受け入れてこそ全体として調和がとれて完全となる」という意味の言葉であり、自己受容の極致ともいえるものです。「不完全で完全」という言葉を受け入れるのは、中々難しいですが、受けいれられればかなり生きやすくなります。
さらに言えば、生きやすさを追求するのであれば、「不完全で完全」という考えを内面化するとともに、日々のメンタルケアを徹底して、精神状態をなるべく安定させるように努めるのが最善です。精神状態が不安定だと、自己受容が難しくなり自分が人生に対して求める事にも盲目になってしまいがちですから。



精神状態が安定してこそ、生きやすさは実現されるねん!
ただ、自分だけで日々メンタルケアを効率的かつ適切に行うのは、中々難しいですよね?メンタルケアを手軽かつ効果的に行いたい人には、認知行動療法ベースのメンタルケアアプリAwarefyがおすすめです。Awarefyなら手軽に効果的なメンタルケアができます。
また、Awarefyを使えば月額1,200円で手軽に効果的なメンタルケア(マインドフルネスを含む)が始められるので、経済面も安心です。さあ、メンタルケアアプリのAwarefyを使って、人間関係と人生を豊かにしていくための下地を整えていきましょう!
\月間1,200円(税込) ~/
\AIが認知行動療法でメンタルケアを徹底サポート!/
/24時間いつでも悩み相談可能!\