喧嘩するほど仲がいいは嘘？喧嘩したあとにすぐ仲直りするための３つの秘訣！

喧嘩するほど仲がいい、つまり「互いに遠慮なく本音を言い合えるほど親しい間柄である」としばしば言われます。しかし、現実を見てみると、喧嘩することが仲がいい事の証拠であるとはとても言えない事例もたくさんありますから、このことわざは嘘なのではないか、、、と思ってしまうというものです。

ですから、喧嘩するほど仲がいいということわざが嘘なのか、気になりますよね？結論から言うと、喧嘩するほど仲がいいということわざは、嘘です。その理由としては、以下の4つがあげられます。

喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由

色々な面でデメリットがあるので、喧嘩自体に中を深めるポジティブな効果はまずないと思ってい老いて間違いありません。喧嘩は、しないに越したことないのです。喧嘩をしないためには、まず何よりもメンタルを安定させる必要があります。メンタルが安定すれば、冷静に状況に対応できますからね。

そのため、日常的にSNSにふれるなら、日々のメンタルケアをしっかりする必要があります。とはいえ、自力で日々のメンタルケアを効率的に行うのは、なかなか大変ですよね？

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喧嘩するほど仲がいいが嘘である４つの理由

まずは、喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由について、見ていきたいと思います。喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由は、以下の通りです。

喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由

理由①:頻繁な喧嘩は関係の満足度を下げる

喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由として、「頻繁な喧嘩は関係の満足度を下げること」があげられます。

仲がいいカップルや友人同士であっても、たまに喧嘩をすることはあるものです。しかし、喧嘩の頻度があまりに増えてくると、「本当は、この人と相性は悪いんじゃないか？、、」等といった気持になってきてしまいます。

実際、以下の研究では、夫婦間の対立が解決されないまま蓄積すると、関係の不安定さや離婚リスクが高まることが報告されていますね。

参考:What predicts divorce? The relationship between marital processes and marital outcomes.

特に、批判や軽視を含む「破壊的な喧嘩」は、信頼感を損ない、感情的な距離を生むとされています。要は、喧嘩においても相手を尊重する姿勢が不可欠ということでしょう。

もっとも、私が観察している限りでは、「最低限の礼節を欠いた人に対してはこちらも相応の対応をした方がいい」とは思います。軽視してくる相手に寛容な態度をとっても、かえって調子に乗らせるだけで何にもならない、、という事はあるものです。

いずれにせよ、喧嘩をすることそれ自体が仲がいい事の証拠にはなりえません。喧嘩はしないに越したことはありませんね。

理由②:喧嘩はそもそもメンタルヘルスに悪影響

喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由として、「喧嘩はそもそもメンタルヘルスに悪影響」もあげられます。

そもそも、喧嘩は心理的ストレスを増大させ、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすことが研究で確認されているのが現状です。

例えば、以下の研究では、夫婦間の対立がストレスホルモン（コルチゾール）の上昇を引き起こし、免疫機能の低下や不安症状を悪化させると報告されていますね。

参考:Negative behavior during marital conflict is associated with immunological down-regulation

よって、喧嘩はそもそも双方の心身に負担をかけるものですので、喧嘩が仲の良さの証明になるというのはいささか乱暴が過ぎるといえます。

理由③:集団主義文化により喧嘩の影響が過小化されている

喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由として、「集団主義文化により喧嘩の影響が過小化されていること」もあげられます。

そもそも「喧嘩するほど仲がいい」ということわざは、日本の集団主義的文化によって、喧嘩による弊害が過小評価された結果、発生したものである可能性があります。

実際、以下の文化次元理論の研究によれば、日本は集団主義的な価値観が強く、関係の維持のために衝突を「仕方ない」と受け入れる傾向があるそうです。

参考:Culture’s Consequences: Comparing Values, Behaviors, Institutions, and Organizations Across Nations

その一方、欧米の研究では、建設的な対話が関係の質を高める一方、感情的な喧嘩は不満を増幅させることが報告されていたりします。

参考:Understanding and altering the longitudinal course of marriage.

こうした情報から「日本と欧米では喧嘩に対するとらえ方や感じ方が違うのだ」と解釈することも可能かもしれませんが、人間心理の本質は人種や文化によってそこまで大きく変わるものではありません。

事実、先ほどふれたように、人間は喧嘩それ自体にストレスを感じるわけですから、このことわざは文化性によって喧嘩の悪影響が矮小化されてしまった結果生まれた言葉であるといえるでしょう。

理由④:喧嘩はコミュニケーション不足の反映である

喧嘩するほど仲がいいが嘘である理由として、「喧嘩はコミュニケーション不足の反映であること」もあげられます。

喧嘩は、根本的なコミュニケーション不足や未解決の問題を反映する場合が多く、「仲の良さ」とは無関係です。

実際、以下の研究では、夫婦間の対立がエスカレートするのは、感情の共有や問題解決のスキルが欠如している場合だと指摘していますね。

参考:A two-factor model for predicting when a couple will divorce: exploratory analyses using 14-year longitudinal data

「喧嘩するほど仲がいい」というのは言ってみれば、「コミュニケーション不足などでいざこざがあってもそれを乗り越えられるほどお互いに好感をもっている」といった事を意味する言葉といえるでしょう。しかし、これは結果論にすぎません。

決して、「喧嘩をするから仲良くなっている」という話ではない事に注意が、必要です。喧嘩の害をある程度相殺できるほど仲がいいから、喧嘩しても大丈夫なだけなんですね。もっとも、それとて日頃の喧嘩による不満が蓄積していけば、時期に破綻してしまいます。

喧嘩するほど仲がいいが嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない３つの理由

前述のように、喧嘩にはストレスを増大させるなどネガティブな効果にあります。しかし、少し矛盾する様ではありますが、喧嘩すること自体が悪という事ではありません。喧嘩もとらえ方や利用の仕方によっては、ポジティブな効果をもたらすものでもあります。

そこで、喧嘩するほど仲がいいが嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない理由について、見ていきたいと思います。喧嘩するほど仲がいいが嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない理由は、以下の通りです。

喧嘩するほど仲がいい嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない理由

理由①:喧嘩は感情の正直な表現をうながす

喧嘩するほど仲がいいが嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない理由の1つ目は、「喧嘩は感情の正直な表現をうながす」というものです。

喧嘩は先ほど見たように、コミュニケーションの不足の反映でありストレスを増大させる元凶ですが、適度な対立は、感情を抑圧せず正直に表現する絶好の契機ともなります。

事実、以下の研究では、感情の抑圧はストレスや健康問題を引き起こすが、オープンな対話（たとえ対立を含む）はメンタルヘルスを改善することが示されていますね。

参考:Writing about emotional experiences as a therapeutic process.

喧嘩が本音を伝え合う契機となるのであれば、お互いの関係の透明性を高めるというポジティブな効果も得られるので、喧嘩をすること自体が悪とは限りません。

理由②:建設的な喧嘩は問題解決を促進する

喧嘩するほど仲がいいが嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない理由の2つ目は、「建設的な喧嘩は問題解決を促進する」というものです。

喧嘩をして基本的にいい事はありませんが、建設的な対立、つまり解決すべき問題に焦点を当ててその解決を目指す議論を行うことには、関係を強化するというポジティブな効果も期待できます。

事実、以下の研究では、夫婦が対立を通じて問題を明確化し、解決策を模索することで、関係の満足度が向上する場合があると報告されていますね。

参考:Gender and social structure in the demand/withdraw pattern of marital conflict.

喧嘩が前述のように批判焼け石に基づく攻撃的なものでなく、解決志向なものであれば、関係の成長につながる可能性もあるというわけです。

理由③:喧嘩は親密さの再確認の機会になる

喧嘩するほど仲がいいが嘘でも喧嘩すること自体は悪ではない理由の3つ目は、「喧嘩は親密さの再確認の機会になる」というものです。

喧嘩の質と頻度などによっては関係が破綻してしまいますが、適度な衝突は関係の強さを試し、修復を通じて絆を再確認する機会ともなりえます。

事実、以下のRusbultの投資モデルに関する研究では、関係へのコミットメントが高いカップルは、対立を乗り越えることで信頼を深めるとされています。

参考:A longitudinal test of the investment model: The development (and deterioration) of satisfaction and commitment in heterosexual involvements.

ただ、注意喚起のために改めて言っておきますが、これは喧嘩によって関係の強度を試したりすることによって絆が強まる「場合もある」だけであって、基本的には例外事項です。

喧嘩したあとすぐ仲直りするための5つの秘訣

では、つぎは喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣について、ふれていきたいと思います。喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣は、以下の通りです。

喧嘩したあとにすぐ仲直りするための秘訣

秘訣①:傾聴で相手の気持ちを理解する

喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣の1つ目は、「傾聴で相手の気持ちを理解する」というものです。

傾聴は相手の話を遮らず、共感を示しながら理解する技術であり、この技術によって双方が感情的になって関係が破綻するリスクを低減することができます。

事実、以下の研究では。傾聴が対立のエスカレーションを防ぎ、信頼感を回復させることが示されていますね。

参考:Algebraic Reconstruction Techniques (ART) for three-dimensional electron microscopy and X-ray photography

例えば、具体的には、相手の言葉を要約して返す（例：「あなたがそう感じたのは、私が〇〇したからだよね？」）ことで、相手に「聞かれている」との印象を与えるのは効果的でしょう。

その他、傾聴の技術の詳細について、気になる方は以下の記事を見てみてくださいね。

参考:聞き上手になりたい？聞き上手になりたい人が傾聴スキルを身に着けるべき３つの理由！

ただ、こちらが傾聴を徹底しても、相手側が感情的にエスカレートして話し合いにならない時は、あえてまともに取り合わない事も大事になります。ここでかえって、向き合うとかえって泥沼化して、その場しのぎではできても長期的に見たら関係が破綻することがありますので。

秘訣②:「Iメッセージ」で自分の気持ちを伝える

喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣の2つ目は、「「Iメッセージ」で自分の気持ちを伝える」というものです。

喧嘩に発展すると、ついつい「お前が悪い！」などと毒づきたくなったりすることもしばしばだと思いますが、その代わりに「私は〇〇と感じた」と自分の感情を伝える(Iメッセージ）方が攻撃性を減らすことができます。

特に、男性から女性に向かってIメッセージを実践する場合は、喧嘩の原因を振り返りって「私は～のとき、～と感じた」と具体的に伝え、相手に解決策を一緒に考えるようにうながすといいでしょう。

なお、対女性に対しては、「～と感じた」という感情に訴える要素を強く打ち出すことが重要です。間違っても、理屈で質問攻めするとか、くどくどと原因を分析して見せる、、なんて事をすると関係が破綻しかねません。

秘訣③:感情が高ぶったら一時休止を取る

喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣の3つ目は、「感情が高ぶったら一時休止を取る」というものです。

喧嘩がエスカレートしてお互いに感情的になってしまうと、まるで建設的な話し合いなどできずお互いに罵詈雑言の応酬に終始してしまいかねません。これでは、関係はタンのリスクが高まる一方です。そこで、こんなときは、20～30分程度休憩をとって冷静さを取り戻す必要があります。

休憩の際は、深呼吸や瞑想でメンタルを安定させるといいでしょう。そうして、冷静さを取り戻してから話し合いを再開すれば破壊的な喧嘩を防ぎ、仲直りがスムーズになるかと思います。

ただ前述のように、男性が女性と向き合う場合は、むしろ話し合いが逆効果になることもあるので、そこは心しておきましょう。

秘訣④:感謝の気持ちを伝えてポジティブな空気を作る

喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣の4つ目は、「感謝の気持ちを伝えてポジティブな空気を作る」というものです。

喧嘩後、相手への感謝を伝えることによって、お互いの関係のポジティブな側面を再確認できます。実際、以下の「拡張と構築理論」に関する研究では、ポジティブな感情（例：感謝）がストレスを軽減し、関係の修復を促進するとされてされていますよね。

参考:The role of positive emotions in positive psychology: The broaden-and-build theory of positive emotions.

感謝を伝えることで、相手の防御的な態度がやわらげば、協力的な対話がしやすくなるので関係修復がスムーズになるでしょう。

例えば、 喧嘩の後に、「いつも支えてくれてありがとう。さっきは言いすぎたけど、～のことが大切におもうきもちはずっとかわらない」などと伝えるのもいいかと思います。正直、「どこの恋愛漫画だよ」みたいなくらい振り切った大げさな演出の方がいいまでありますね、ええ。

秘訣⑤:共通の目標を設定して絆を強化する

喧嘩したあとすぐ仲直りするための秘訣の1つ目は、「傾聴で相手の気持ちを理解する」というものです。

先ほどふれたように、喧嘩後、二人で共有できる目標や計画を立てることで、関係の目的意識を再確認できます。

一緒に旅行の計画を立てたり、具体的に関係改善する約束をする(毎週末にデートする約束をする等)ことなどによって、喧嘩を前向きな機会に変えられるでしょう。

喧嘩するほど仲がいいが嘘であるか気になる時にありがちな疑問

最後に、喧嘩するほど仲がいいが嘘であるか気になる時にありがちな疑問について、答えていきましょう。

疑問①:喧嘩しないカップルは本当に仲がいい？

喧嘩の有無だけで、仲の良さは測れるものではありません。喧嘩をしていても仲がいいカップルもいれば、喧嘩を全くしないにもかかわらず冷え切っていて仲の良くないカップルもいるでしょう。

もっとも前述のように、喧嘩が絶えない場合は、仲が良くないケースがかなり多いかと思います。

疑問②:喧嘩が続くと別れる確率は高まる？

喧嘩の頻度よりも、喧嘩の質の方が別れに影響します。以下の研究では、攻撃的で解決に至らない喧嘩が続くと、関係解消のリスクが上がると報告されています。

参考:Till violence does us part: The differing roles of communication and aggression in predicting adverse marital outcomes.

疑問③:ことわざを信じない方が関係は良くなる？

ことわざを信じるかどうかが問題なのではなく、現実をしっかりと見据えて適切な対処をとる事が重要です。なお、以下の研究によれば、関係の満足度は、互いの期待を明確にし、建設的な問題解決を行うことで高まるとされています。

参考:The premarital communication roots of marital distress and divorce: the first five years of marriage

喧嘩するほど仲がいいは嘘！喧嘩自体は悪ではないけど喧嘩はしない方がいい！

喧嘩は時にお互いの理解を深めるいい契機になりますが、喧嘩それ自体はコミュニケーション不足の反映です。さらに言えば、喧嘩にはストレスの増大など様々なデメリットがありますので、決して喧嘩するほど仲がいいなどとは、言えません。

そのため、喧嘩なんてものは恋人はもちろん友人同士であっても、なければないに越したことはないのです。喧嘩を避けるためには、メンタルを安定させ相手と冷静に向き合うことが必須ですから、日々のメンタルケアは徹底して行うべきです。

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