にゃるもん一人で生まれて一人で死んでいくもんなの？
ぐれんせやね、突き詰めていくとその通りや！
夜、一人で物思いにふけっている時に、「人って一人で生まれ一人で死んでいくもんだよな、、」と考える瞬間があるかもしれません。えも知れぬ孤独感を感じ、こんな言葉が口をついて出てしまう事もあるでしょう。ただ、本当に人は一人で生まれ一人で死ぬものなのか、よくわからない方は多いはずです。
そんな感じですから、一人で生まれて一人で死んでいくという考えは妥当なのか、気になりますよね？結論から言うと、一人で生まれて一人で死んでいくという考えは、妥当といえます。一人で生まれて一人で死んでいくという考えを持つことが、妥当である理由は以下の通りです。
一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な理由
ぐれん人はもともとみな存在として孤独だからねえ。
人はもともとそれぞれに存在として孤独であり、本質的な意味では誰とも分かり合えないものです。皆それぞれにそれぞれの世界を生きている、とすらいえるでしょう。自分なりに幸せに生きるためには、その事実を直視しつつ自分の大事にしたいものをきちんと見据えていく必要があります。
特に、孤独感にのまれて身動きが取れなくならないためには、日々のメンタルケアが不可欠です。メンタルが不安定になってしまえば、たちまち悩みの泥沼に飲み込まれてしまいますからね。とはいえ、自力で日々のメンタルケアを効率的に行うのは、なかなか大変ですよね？
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一人で生まれて一人で死んでいくという考えの起源
にゃるもん一人で生まれて一人で死んでいくって、どういう考えなん？
ぐれん詳しく見ていこうかね！
「一人で生まれて一人で死んでいく」という考えの起源に関しては、仏教における「独生独死独去独来(どくしょうどくしどっきょどくらい)」や、一遍上人の「生ぜしもひとりなり。死するも独りなり」という言葉にあるとする説が有力なようです。
この「独生独死独去独来」という言葉は『無量寿経』からのものであり、これは釈迦によって、人生の真実であると説かれていた事柄であるとされています。
参考:独生独死独去独来
この言葉は「人間は、生まれてくるのも一人であるし、死んでいくのも一人。この世に来たのも一人であり、この世を去っていくのも一人だ」という意味です。人によっては、「何て悲観的な、、、」とか「いやいや、人は社会的な存在だよ。助け合って生きてるじゃん」といった事を言いたくなるかもしれませんね。
ただ、これは後述するように、私たちが互いに意識を共有した存在ではない事から非常に妥当な見方です。私たちは、そもそも存在として孤独です。しかし、後述するようにそれを自覚すればこそ、自分の人生を自分の意思によって生きることができます。
にゃるもんふむ、、そういうもんか。
人によっては、「こんなネガティブな事を考える自分は異常なのか？」と思う事もあると思いますが、何も問題ありません。「人は一人で生まれ一人で死ぬ」という考えをいい意味で活用すれば、他人の在り方に無駄に左右されることはなくなりますし、人間関係を大事にする事にもつながります。
一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な2つの理由
にゃるもん一人で生まれて一人で死んでいくという考えは、妥当なん？
ぐれんせやな、妥当ではあるで。
つぎに、一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な理由について見ていきたいと思います。一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な理由は、以下の通りです。
一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な理由
- 理由①:人間はみなもともと孤独な存在である
- 理由②:現代社会の構造は孤独を強調してしまう
ぐれんそれぞれ、詳しく見ていこう！
理由①:人間はみなもともと孤独な存在である
一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な理由として、「人間はみなもともと孤独な存在であること」があげられます。
そもそも、人は他人と意識を共有してるわけでもエスパーでもないので、他人の気持ちなど全く分かりません。また、各人それぞれに自分の意識というフィルターを通してこの世界を認識しているので、お互いに同じ世界を生きているようで実は全く別々の世界を生きているとも言えます。
にゃるもんまあ、かなりとがった見方な気もするが、すこしわかる。
そのように考えた場合、私達はそもそも独立した世界を独立した存在として生きているだけという事が言えるでしょう。であれば、確かに現実世界で、お互いに助け合ったりはすれども、そもそも存在として孤独であるといえるのです。
理由②:現代社会の構造は孤独を強調してしまう
一人で生まれて一人で死んでいくという考えをもつのが妥当な理由として、「現代社会の構造は孤独を強調してしまうこと」もあげられます。
現代社会は、個人主義の台頭やデジタル化により、物理的・心理的孤立が増加傾向にあります。実際、社会学者ロバート・パットナムによる研究では、ソーシャルキャピタル（社会的つながり）の減少が孤独感を増幅させると指摘されていますね。
参考:Bowling alone: The collapse and revival of American community.
にゃるもんたしかに、つながりが減少しているってのはわかるかも。
現代社会は、様々な意味で分断が進み孤立感を深めやすい構造になってきているわけです。そのため、もしあなたがふとした孤独感から「人は一人で生まれ一人で死んでいくものだよなあ、、」等と考えても、それは全くおかしくないといえるでしょう。
現代の社会構造自体が孤独感を増幅させやすい形態をとっているのですから、不可抗力とすらいえるかもしれません。
一人で生まれて一人で死んでいくと考える人が孤独を力に変え幸せに生きる3つの秘訣
にゃるもん孤独を力に変え幸せに生きる秘訣ないかね？
ぐれんふむ、それなら以下の3つの気を付けるとええで！
人によっては孤独感の高まりによって、「人は一人で生まれ一人で死ぬのだ」といった考えに行きつく方がいます。単に知的探求心から、この考えに思い至っただけならそこまで問題ありません。しかし、もし孤独感のせいで思い至ったなら、少しだけ用心した方がいいかもしれません。
そこで、ここでは孤独を力に変え幸せに生きる秘訣について、紹介していこうかと思います。一人で生まれて一人で死んでいくと考える人が孤独を力に変え幸せに生きる秘訣については、以下の通りです。
一人で生まれて一人で死んでいくと考える人が孤独を力に変え幸せに生きる秘訣
- 秘訣①:自分のありのままを受け入れる
- 秘訣②:自分軸を確立する
- 秘訣③:人間関係は少数精鋭で考える
ぐれんそれぞれ、詳しく見ていこう！
秘訣①:自分のありのままを受け入れる
一人で生まれて一人で死んでいくと考える人が孤独を力に変え幸せに生きる秘訣の1つ目は、「自分のありのままを受け入れること」です。
自分の気持ちをありのままに受け入れることができないと、孤独感やその他さまざまな不安がどんどんと増幅されて行ってしまいます。
にゃるもんふむふむ。
逆に、ありのままを受け入れられることができるようになれば、不安な気持ちや孤独感を感じても必要以上には精神的ダメージを受けません。例えば、自分のありのままの気持ちを受け入れるためには、孤独感や不安を「自己理解の機会」などとポジティブにとらえる習慣をつけるのも大事ですね。
自分のありのままを受け入れられるようになりたい方は、以下の記事を見てみてくださいね。
孤独を力に変え幸せに生きたいなら自分のありのままを受け入れよう
秘訣②:自分軸を確立する
一人で生まれて一人で死んでいくと考える人が孤独を力に変え幸せに生きる秘訣の３つ目は、「自分軸を確立すること」です。
「人は人で生まれて一人で死んでいく」と考えることは、自分の人生の主導権を自分で握って生きていかなくてはいけないのだと覚悟を決めることにつながります。その覚悟を持ったうえで、自分軸、つまり「自分が人生において何を大事にしていきたいのか」をはっきりさせれば、人生への満足度が格段に上がります。
にゃるもんふむ、自分軸かあ。
また、自分軸を確立する過程でマインドフルネスを実践することになるので、孤独感や不安にとらわれないようになるはずです。
自分軸の確立方法について、詳しく知りたい方は以下の記事を見てみてくださいね。
孤独を力に変え幸せに生きたいなら自分軸を確立しよう
秘訣③:人間関係は少数精鋭で考える
一人で生まれて一人で死んでいくと考える人が孤独を力に変え幸せに生きる秘訣の3つ目は、「人間関係は少数精鋭で考えること」です。
孤独感を解消するためには、他者との関係性を豊かにすることが不可欠ですが、無理に人間関係を広げていこうとするのはあまりお勧めできません。無理に猫をかぶって交友関係等を広げても、自分を偽りすぎていると関係が続かずかえって孤独感を強める事になってしまいかねません。
にゃるもんたしかになあ、、。
孤独感を解消するためには、量より質を重視した人間関係が重要です。事実、以下の研究では、親密な関係がメンタルヘルスを向上させ、孤独感を軽減することが示されています(特に共感や理解が伴うことが大事)。
最初は少しよそ行きの顔をしてしまうものですが、少しづつ段階的に自分の至らない部分や考えなどを自己開示して、無理のない形で交友関係を広げていきたいものです。
孤独を力に変え幸せに生きたいなら人間関係は少数精鋭で考えよう
一人で生まれて一人で死んでいく事に関するFAQ
にゃるもんまだ、気になる事があるんよね。
ぐれんんじゃ、最後に疑問にこたえていこう！
最後に、一人で生まれて一人で死んでいく事に関する疑問について、答えていこうと思います。
FAQ①:一人で生まれて一人で死んでいくと考えると気分が落ち込む、、
このフレーズによって気分が落ち込むのは、一概には言えないですが、死や孤独への不安が原因かもしれません。程度には寄りますが、まずはこの考えに対して「別の視点はないのか？」等と自問して意図的に別の視点を確保しようとするのがおすすめです。
ただ、手に負えそうにない場合は、心療内科にかかるのも手だと思います。
FAQ②:この考えは他の文化でも共感される？
個人主義文化（例: 米国）では、独立性がポジティブに評価される一方、集団主義文化（例: 日本）では、つながりが重視されます。そのため、この考えが他の文化圏でも共感されるかに関しては、未知数です。
ただ、実存的孤独自体はどの文化においても普遍的なテーマですから、共感される可能性は一定以上あります。例えばドイツの哲学者ハイデガーの「存在と時間」においても、同様の概念が議論されていますね。
参考:Heidegger, M. (1927). Being and Time (J. Macquarrie & E. Robinson Trans.). Oxford: Blackwell.
人は一人で生まれて一人で死んでいく！幸せに生きたいなら他者に流されないようにしよう！
人は一人で生まれて一人で死んでいくという考えは、非常に妥当です。人は自分の意識というフィルターを通してこの世界を認識しており、その意識を互いに共有しているわけではありません。そのため、究極的には、皆それぞれに別々の世界を生きているので、全ての人は存在的に孤独であるとすらいえるでしょう。
自分の人生を幸せに生きようと思った場合、その事実をまずしっかりと受け止めた上で、自分が人生において大事にしたいことをはっきりさせてそれを行動指針として行動していくのが重要です。ただ、きちんと行動するためには、メンタルが安定が不可欠なので日々のメンタルケアをしっかりと行っていく必要があります。
ぐれん孤独感にのまれないのが、大事なんよ！
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