
自分らしさってなんだろね?わからない、、。



自分らしさは決まったものでなく、プロセスなんよね。
「自分らしさ」という言葉をそこかしこで聞きますが、この言葉の意味をきちんと説明できる人があった事がある人はかなり少ないと思います。実際、私もその一人でして、たいてい「おいおい、それただの言葉遊びじゃん!」とうんざりする事が常です。
そんな感じですから、自分らしさというものが、どんなものなのか気になりますよね?結論、個人の価値に基づき、文脈に応じて変化し続ける動的なプロセスです。
自分らしさの定義





自分らしさは、変化し続けるというのがポイント!
自分らしさは行動によって自分も他者にも認知されるものであって、価値の変化によって絶え間なく変化し続けるものです。そのため、自分らしさは状態というよりは「価値にのっとって行動するという一連のプロセス」そのものを表しているといえます。
なお、自分らしさを大事にして生きるためには、メンタルの安定が不可欠です。ただ、メンタルを安定させようにも、自分だけで効果的なメンタルケアを行うのは難しいですよね?ですが、メンタルケアアプリのAwarefyを使えば、手軽に日々効果的なメンタルケアができますから、とても便利です。
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自分らしさとは何か?





自分らしさについて、詳しく教えてくれん?



おけ!自分らしさについて、詳しく見ていくで!
まずは、「自分らしさ」という言葉の定義について、考えていきたいと思います。まず参考までに、世の中でいわれる「自分らしさ」の定義について確認しておくと、以下のようになっています。
世の中で言われる「自分らしさ」の定義の例
- 他者にとらわれず自分の価値観や性格を尊重している状態
- 自分自身で「自分らしい」「ありのままの自分」と感じたりすること
- 自分の価値観を大切にして、自然体で言動が行えること
一番上と下に関しては、わからないではない、、と思うものの、真ん中はモヤモヤして最悪ですね。典型的な「いいこと言ってそうで、実は何も言っていない空虚な言葉」の代表格です。
、、、とまあ、あまり文句ばかり言っていると、ただの性格悪いやつにしかならないので、私なりの「自分らしさ」の定義をここで発表しておくと、以下の通りです。
『自分らしさ』とは、個人の価値に基づき、文脈に応じて変化し続ける動的なプロセスである
正直、「は?何言ってんの?」と思われた方も多いと思います。そこで、以下この定義の意味を少し解説していきたいと思います。まず、この定義において注目してほしいのは、自分らしさを「状態ではなくプロセス」と表現している点です。
実は、先日、エックスの方でも投稿したのですが、自分らしさをプロセスととらえるよう事には非常に重要な意味があります。
心理療法のアクセプタンス&コミットメントセラピー(以下ACT)では、人生に対する満足度は「自分の価値に沿って行動し、それを自覚する時に向上する」と解釈されます。自分らしさは、ここでいう価値と非常な密接に関係があり、行動を通して自分と他者の両方に表現されるものです。
「補足」価値とは?
ACTにおける価値とは、簡単にいうと「人生に対する願い」の事であって、以下のような特徴をもっている。
価値の特徴
- 到達点ではなく方向性を示すもの
- 時の変化とともに変わりうる
- 継続性がある
この価値にのっとって行動し、その事実を当人が気づくことによって、自己肯定感が自然と上がり人生全体に対する満足度が向上していく。
つまり、自分らしさは「個人が価値にのっとって行動するという過程によって自分の内外に表現される」ので、静的な特定の状態を意味していないんです。そこで、私は「状態ではなくプロセス」と表現しているんですね。
また、文脈という言葉には「自分の思考を客観的に見つめる視点」と「ライフステージの変化などによる価値の変容」といった意味合いを含まれていますね。



う!なんか、ややこしくなってきたな、、。
そして、価値とは簡単に言うと、「自分の人生にこうあってほしいという願い」の事ですが、目的ではなく行動指針のようなもので、ライフステージなどにより変化していきます。上記で言う「文脈」とは、主にこの「価値の変化」に配慮しておいた言葉です。
『自分らしさ』とは、個人の価値に基づき、文脈に応じて行動し続ける動的なプロセス
自分らしさがわからない人が陥りがちな3つの状態





自分らしさがわからない人が、陥りがちな状態とかある?



せやね、以下の3つかな。
つぎは、自分らしさがわからない人が陥りがちな状態について、見ていきたいと思います。自分らしさがわからない人が陥りがちな状態については、以下の通りです。
自分らしさがわからない人が陥りがちな3つの状態
- 状態①:アイデンティティの拡散
- 状態②:自己不一致
- 状態③:心理的硬直



それぞれ、詳しく見ていこう!
状態①:アイデンティティの拡散


自分らしさがわからない人が陥りがちな状態の1つ目は、アイデンティティの拡散です。
アイデンティティの拡散とは、 エリクソンの心理社会的発達理論における概念で、自己の価値観や目標が定まらず、「自分が何者か」がわからない状態の事を意味します。青年期や成人期早期に多く見られ、方向性の欠如から無気力や迷いが生じるとされていますね。



なるほど。
アイデンティティの拡散が起こると、人は「自分が一体何をしたいのかがわからない」とか「自分の価値観が他者とどのように違うのかがわからない」といったように感じる事になります。
また、社会的な文脈では、職業、家族、友人グループなどでの役割が定まらず、所属感や達成感が得にくいとか、社会的な期待に応えられないと感じ、孤立感を覚えるといった事がおこる事もしばしばです。
「補足」エリクソンの心理社会的発達理論について
心理社会的発達理論は、エリク・エリクソンが提唱した、人間の発達を8つの段階に分けて説明する理論である。
各段階では、個人が直面する心理社会的な課題(危機)を乗り越えることで、健全な人格や社会性が形成されるとされる。以下がその概要である。
段階 | 説明 |
---|---|
乳児期(0-1歳):基本的信頼 vs 不信 | 養育者との関わりを通じて信頼感を築く段階。信頼が得られないと不信感が育つ |
幼児期前期(1-3歳):自律性 vs 恥・疑惑 | 自立心や自己制御を学ぶ段階。過度な批判や制限は恥や自信喪失を招く |
幼児期後期(3-6歳):積極性 vs 罪悪感 | 目標追求や好奇心を発展させる段階。過剰な非難は罪悪感を生む |
学童期(6-12歳):勤勉性 vs 劣等感 | 能力や成果を通じて自信を築く段階。失敗や比較による劣等感が生じることも |
青年期(12-18歳):同一性 vs 役割混乱 | 自己のアイデンティティを確立する段階。方向性を見失うと混乱が生じる |
中年期(40-65歳):生殖性 vs 停滞 | 次世代への貢献や創造性を発揮する段階。停滞感は無意味感につながる |
老年期(65歳以上):統合 vs 絶望 | 人生を振り返り、受容感を得る段階。後悔や未解決の課題は絶望感を生む |
状態②:自己不一致


自分らしさがわからない人が陥りがちな状態の2つ目は、自己不一致です。
自己不一致とは、カール・ロジャーズの理論において、実際の自己(今の自分)と理想の自己(なりたい自分)が一致しない状態の事を意味します。



ふむふむ。
例えば、 「周囲に合わせてばかりで、自分の本当の気持ちがわからない」と感じるのは、自己不一致のいい例といえるでしょう。
なお、自己不一致に陥ってしまうと、自分の本心や価値観がわからず、他者の期待や社会規範に流され、不安や抑うつが生じやすいとされています。
「補足」カールロジャーズの理論とは?
カール・ロジャーズの理論は、人間性心理学の中心的な枠組みであり、「自己理論」や「クライアント中心療法(来談者中心療法)」として知られている。
以下、彼の理論の主たる構成要素については以下の通り。
自己概念
ロジャーズは、個人の「自己概念」(自分がどういう人間だと思うか)が心理的健康の鍵だと考えた。自己概念には、現実の自己(実際の自分)と理想の自己(なりたい自分)があり、この二つが一致すると、心理的に健全な状態(自己一致)になるとされる。
自己実現
人は生まれながらに「自己実現傾向」を持つとされ、適切な環境下で自分の可能性を最大限に発揮しようとするという。この成長は、無条件の肯定的配慮(批判や条件なしに受け入れられること)によって促進される。
クライアント中心療法
ロジャーズの心理療法では、カウンセラーが共感的理解、無条件の肯定的配慮、誠実さを提供することで、クライアントが自己理解を深め、自己実現に向かうのを支援する。カウンセラーは指示や助言を与えず、クライアントの内面的な成長を尊重する。ロジャーズは、いわゆる傾聴型のカウンセリングの始祖といえる。
そして、カールロジャーズは、カウンセリングにおいて以下の3つの条件を重視した。
3つの基本的条件
- 共感的理解:クライアントの感情や視点を深く理解し共感を示す
- 無条件の肯定的配慮:クライアントを条件や評価なしに受け入れる
- 誠実さ(一致):カウンセラー自身の感情や態度に偽りがないこと
状態③:心理的硬直


自分らしさがわからない人が陥りがちな状態の3つ目は、心理的硬直です。
ACTの視点では、心理的硬直とは思考や感情に囚われ、価値に基づく行動を取れない状態の事を意味しています。



まあ、心は柔らかい方がいい気がするよねえ。
心理的に硬直している人は、過去の失敗からくる劣等感や葛藤、執着、そして他者との比較などに縛られて、考えが過度の保守的になったりものの見方が狭く偏見によっていたりする事もしばしばです。
また、こうした人は、自己肯定感が低く失考えすぎたり失敗を恐れるために、実際の行動を通しての試行錯誤がおろそかになる場合が多いように感じます。
自分らしさに固執する人に見られる3つの特徴





自分らしさに固執する人には、どんな特徴があるのん?



せやね、以下の4つの特徴が顕著かな。
つぎは、自分らしさに固執する人に見られる特徴について、見ていきたいと思います。自分らしさに固執する人に見られる特徴は、以下の通りです。
自分らしさに固執する人に見られる4つの特徴
- 特徴①:認知のフュージョン
- 特徴②:他者との比較により自己評価する
- 特徴③:柔軟性が欠如している



それぞれ、詳しく見ていこう!
特徴①:認知のフュージョン


自分らしさに固執する人に見られる特徴の1つ目は、認知のフュージョンです。
認知のフュージョンとはACTにおける概念で、自己概念(「私はこういう人間だ」)や特定のラベルと自分という存在を過度に同一視する状態の事を意味しています。認知とフュージョン(融合する)なので、まんまですね。



なるほど、、、まさに文字通りの意味なのね。
認知のフュージョンに陥ってしまうと、当人は特定の自己像を「これが自分自身の正しい在り方である」と信じて、変化や新たな可能性を否定するようになってしまいます。これはナラティブ心理学における、「自己物語への執着」と解釈する事も可能かもしれません。
「補足」ナラティブ心理学とは?
ナラティブ心理学は、「人がどのようにして自分の人生や経験を「物語(ナラティブ)」として構築し、意味づけするかを研究する心理学の一分野」であり、1980年代以降、ジェローム・ブルーナー(Jerome Bruner)やセオドア・サルビン(Theodore Sarbin)などの心理学者によって発展させられてきた。
ナラティブ心理学は、以下の3つの理論的基盤を置くとされる。
ナラティブ心理学の理論的基盤
- 構築主義:人は現実を客観的に捉えるのではなく、自分で意味を「構築」する
- 文化・社会的影響:物語は個人だけで作られるものではなく、文化や社会の影響を受ける
- 発達心理学等:ダン・マクアダムスは、人が青年期以降に「人生の物語」を構築し始めることを指摘
そして、ナラティブ心理学における主要な概念については、以下のようになっている。
ナラティブ(物語)
ナラティブ(物語)とは、出来事を時間的・因果的に結びつけた一連のストーリーの事。物語には始まり、展開、結末があり、登場人物(自分や他者)、テーマ、葛藤などが含まれている。人はこの物語を通じて、自分の経験を整理し、意味づけするとされる。
自己物語
自己物語とは、個人が自分の人生やアイデンティティを説明するために構築する物語を意味している。例えば、「私は努力家で、困難を乗り越えてきた」という自己物語は、逆境に直面したときに前向きな行動を促す可能性がある。
ナラティブ・アイデンティティ
ナラティブ・アイデンティティとは、個人が自分の人生を一貫したストーリーとして統合し、自己理解を深めるプロセスを指す。
心理学者ダン・マクアダムス(Dan P. McAdams)は、この概念を詳細に研究し、人生の物語が個人の成長や幸福感に影響を与えると主張している。
再構築と再話
人は過去の出来事を振り返り、物語を再構築することがある。例えば、トラウマ的な経験を「成長の物語」として再解釈することで、精神的回復を促進することが可能である。
例えば、「私は完璧主義者だから、失敗は許されない」と考え新しい挑戦を避けるといった具合です。このような非柔軟な態度はメンタルに悪いのはもとより、人間関係でも軋轢を生みやすいので、認知のフュージョンには陥らないようにしたいものです。
自分らしさに固執する人がの特徴として認知のフュージョンがある
特徴②:他者との比較により自己評価する


自分らしさに固執する人に見られる特徴の2つ目としては、他者との比較により自己評価する事があげられるでしょう。
自分らしさに固執する人は、観察する限り、特定の自己像に対してやたらと固執する癖に自分の評価や行動指針、といったものを「他人からどう思われるか」に依存させることが多い傾向にあります。



んー、自己像への固執は、防衛機制の一種なのかもしれないね。
このようなちぐはぐな行動の背景には、低い自己肯定感や劣等感が存在しているとみるのが、一般的でしょう。自己肯定感が低く劣等感が強いために、無意識に他者からの目が気になり、他者からの評価から身を守るために「自分は~だから」ともっともらしい理論武装をして言い訳をするというわけです。
これを行って当人の主観的幸福度が高いのであれば、何もいう事はありませんが、実際はそうではなさそうに感じます。さらにいうと、特定の自己像への固執は、自己の独自性を過度に強調し、関係性を損なうことにもつながるでしょう。
自分らしさに固執する人がの特徴としては他者との比較により自己評価する事があげられる
特徴③:柔軟性が欠如している


自分らしさに固執する人に見られる特徴の3つ目は、柔軟性が欠如している事です。
先ほど見たように、特定の自己像に固執する人は認知のフュージョンがひどいわけですが、これは心理的柔軟性の欠如によるものといえます。



まあ、どう考えても、柔軟ではないよね。
そして、同時にこのような人は、固定的な「自分らしさ」に縛られているだけではなく、視野も狭く悪い意味で保守的になっているので、状況に応じた適応や価値に基づく行動ができない傾向にあるように思えます。
さらに言えば、ストレス耐性や逆境耐性の点でもかなり低い傾向にあるといえるでしょう。
自分らしさに固執する人がの特徴としては柔軟性が欠如がある
自分らしさの見つけ方簡単3ステップ





自分らしさの見つけ方を、教えてくれん?



ふむ、以下の3ステップで見つかるかもしれんぞ!
では、次は、自分らしさの見つけ方について、見ていきたいと思います。自分らしさの見つけ方は、以下の3ステップです。
自分らしさの見つけ方簡単3ステップ



それぞれ、詳しく見ていこう!
ステップ①:価値を明確にする


自分らしさの見つけ方の第1ステップは、価値を明確にする事です。
前述のように、「自分らしさ」は「自分が大事にしたい価値」と非常に密接な関係があり、これがはっきりしない限り、自分の内外に適切に体現する事はできません。



まあ、大事にしたいものがわからないと、何も始まらんよね。
そこで、まずは「自分の大事にしたい価値」をある程度はっきりさせていく必要があります。「自分の大事にしたい価値をはっきりさせていくためには、以下の質問に答えて自分が心から大切にしたいこと(例:誠実さ、創造性、つながり)を考えていくことで徐々にはっきりしてくるでしょう。
価値を明確にする質問の例
- 「どんな人間でありたい?」
- 「何に意味を感じる?」
- 「何があなたに深い意味を与える?」
- 「どんな人として記憶されたい?」
- 「困難があっても進み続けたいことは?」
- 「どんな行動があなたを生き生きとさせる?」
上記のような質問を自分に行って、それにこたえていく過程で自分の大事にしたいものが見えてくるかもしれません。ただ、この手法は非常に簡易的なものなので、もっと自分の核心に迫った答えが知りたいという方には、さらに踏み込んだ方法が必要です。
もし、より深く自分の内面を見つめて本格的に自分の価値を探求したいというのであれば、以下の記事を見てみてくださいね。
ステップ②:不快な感情を受け入れる


自分らしさの見つけ方の第2ステップは、不快な感情を受け入れる事です。
先ほどの第1ステップで、「自分の大事にしたい価値」が見つかったとしても、「価値に従って行動したらなんて思われるか」という不安や「失敗したらどうしよう」という恐れが強ければ、中々価値を大事にしていこうとはなれないでしょう。



確かに、抵抗感が強いとなると、なかなかね、、。
そこで、こうした不安や今日といったネガティブ感情を上手くいなすための、施策を実行していきます。ネガティブ感情を受け入れそれに反応したいためには、以下のワークに取り組んでみるといいでしょう。
ネガティブ感情を受け入れられるようになるワークの例(5~10分)
今感じている、または最近感じた不快な感情(例:ストレス、怒り、悲しみ)を1つ選択する。
ステップ1で選択した感情が体のどこにあるか探していく(例:「胸が締め付けられる」「胃が重い」)。
選択した感情を体の「空間」に置いておくイメージを持つ。感情を押しつぶしたり追い出したりせず、「そこにいてもいい」と許可する。
感情がそこにあることを認めながら、ゆっくり呼吸する(鼻から吸って口から吐く)。なお、この際に、「この感情があっても、私は大丈夫」と心の中でつぶやくのも効果的。
最後に、「この感情があっても、私が大切にしたいこと(例:家族との時間、仕事への貢献など)は何か?」と軽く考えてみる(マインドフルの実践)。
このワークはACTにおけるアクセプタンスを促進するためのワークであり、感情に振り回されず行動する力を養う効果があります。
なお、ワーク中に抵抗や不快感が強ければ、無理せず中断し、深呼吸やリラックスできる活動に切り替えましょう。何よりも、無理をしない事が大事です。
「補足」心理的柔軟性とは?
心理的柔軟性とは、心理療法ACTにおける中核概念である。ACTでは、この心理的柔軟性を促進する事によって、人生に対する満足度や主観的幸福が向上するとしている。
なお、この心理的柔軟性は、以下の6つの要素(ヘキサフレックス)によって構成され、これらを上げていくことで促進・実現されるとされている。
ヘキサフレックス一覧
構成要素 | 簡単な説明 |
---|---|
今この瞬間への気づき | 現在の体験に注意を向け、過去や未来にとらわれず「今」を生きる |
アクセプタンス | 不快な感情(例:失敗への恐れ)を受け入れる |
文脈としての自己 | 固定化した自己像から自分を分離する |
脱フュージョン | 価値を妨げる思考(例:「価値を生きても無意味」)を「ただの思考」として扱う |
価値(本記事で言う自分軸) | 自分にとって本当に大切なことや方向性 |
コミットされた価値 | 価値に基づいて行動を選択し、実践する力 |
なお、上記のヘキサフレックスのどれか一つでもかけてしまうと、心理的柔軟性は損なわれてしまうので、ヘキサフレックスをすべてまんべんなく上げていくことが欠かせない。
ステップ③:小さな行動を起こす


自分らしさの見つけ方の最終ステップは、小さな行動を起こす事です。前述の通り、自分らしさとは実際の行動を通じて自分の内外に体現される動的なプロセスですから、価値は心に秘めているだけでなく実際に行動で表現しない事にははじまりません。
ですから、価値に基づいて行動をするときは、小さな行動を具体的に選び、完璧でなくていいので、試行錯誤を続けるのが重要です。いきなり、現状ではなかなか取れないと思われるような行動を目標にするのは、避けましょう。



ふむ、具体的に、どんな感じで設定するのかな?
価値に基づいた行動を考える場合は、SMARTゴール(具体的、測定可能、達成可能、関連性がある、期限がある)を参考に、行動を具体化していきます。例えば、価値に基づいた実際の行動の例としては、以下のようなものが考えられます。
価値に基づいた実際の行動の例
価値 | 行動 |
---|---|
愛とつながり(家族や友人との深い関係) | 今週中に、親しい友人と30分以上カフェで対面で話す時間を確保する |
創造性(新しいアイデアや表現を楽しむ) | 毎週土曜日の午前中に1時間、絵画の練習をする時間をスケジュールに組み込む |
健康(身体的・精神的ウェルビーイング) | 今後2週間、平日の朝7時に20分のジョギングを5回行う |
自己成長(学びやスキルの向上) | 今月中に、オンラインのプログラミング講座を1コース(5時間)修了する |
貢献(社会や他者へのポジティブな影響) | 来週土曜日に、地元の清掃ボランティアに2時間参加する |
誠実さ(正直で信頼される生き方) | 今週中に、仕事でミスしたことを上司に正直に報告し、改善案を提案する |
冒険(新しい経験や挑戦) | 今月中に、初めてのハイキングコースを1つ(3時間以内)完走する |
上記のように、自分が見つけた価値を行動に反映させていくことで、行動をしている中で「自分はきちんと価値に沿って生きれている」という実感がわきます。そのような気付きの繰り返しにによって、認知が強化され自然と自己肯定感が向上していきますね。
ただ、価値とそれに基づく行動は、ライフステージの変化等によって変化していくものなので定期的に見直していく必要があります(集中的に取り組む場合、理想は一週間~一か月に一回ほど)。



なるほど、動的プロセスっていう表現の通りなわけね。
自分らしさは、前述のように大事にしたい価値の変化などによって、どんどんと変わっていくものであり、生涯とどまるところを知りません。そうした、絶え間ない価値の変動を正確に「気づき」、行動に反映していく営みによって、「自分らしさ」というものが実現されていくのです。
自分らしさに関するFAQ





自分らしさについて、まだ気になる事があるんよ。



んじゃ、最後に疑問に答えていこう!
最後に、自分らしさに関する疑問について、少し回答していきたいと思います。
FAQ①:自分らしさとありのままは同じ?


「自分らしさ」は前述のように動的なプロセスですが、「ありのまま」に関しては、特定の瞬間に体験される感情や思考をそのまま受け入れていくのでプロセスというよりも「状態」に近いです。
そのため、自分らしさとありのままは、別のものと考えていいでしょう。ありのままについて、詳しく知りたい方は、以下の記事を見てみてくださいね。
FAQ②:自分らしさを追求すると嫌われない?


当然、自分らしさを追求する場合、確かきらわれる事もあるでしょう。しかし、それは自分らしさを追求しなくても同じことです。人にはあうあわないが必ずあるので、何もせずとも嫌う人は一定数でてくるといえます。
もっとも、最低限の社交性やソーシャルスキル等がある事は前提になる気がしますが、、。ただ、自分らしく生きれれば、主観的幸福度は高まるので、それで問題ないと私は思います。問題は、その状態で満足できているか否かにつきますね。
自分らしさは決まった状態ではなくてプロセス!自分の価値を見つけ行動しよう!


「自分らしさ」とは個人の価値に基づき、文脈に応じて変化し続ける動的なプロセスです。この定義で重要なのは、「変化し続ける動的なプロセス」という部分ですね。自分らしさとは、時の経過とともに様々なに変わっていくものであり、価値にのっとって行動する中で自然と自覚していくものです。
しかし本文でも言及したように、不安や葛藤にうまく対処できる状態でなければ、価値を特定する事はおろか価値にのっとって行動をすることも難しくなります。このような状態では、とても自分らしくなんて生きられません。そのため、自分らしく生きるためには、メンタルケアが不可欠です。



メンタルが、安定してこその自分らしさなのよね。
ただ、自分だけで日々メンタルケアを適切に行うのはしんどいので、手軽にできたらいいですよね?そんなメンタルケアを手軽かつ効果的に行いたい人には、認知行動療法ベースのメンタルケアアプリAwarefyがうってつけでしょう。
メンタルケアアプリのAwarefyを使えば、月額550円で手軽に効果的なメンタルケアが始められるので、安心です。さあ、メンタルケアアプリのAwarefyを使って、自分らしく生きるための下地を整えていきましょう!
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