「あー、今月もなんだかんだで出費が多い、、、。どうしたものか、、、。うーん、ここはつらいが節約だ!、、、でも、一体何から始めりゃいいんだ??」
ふむ、そうだね。
いざ、節約を志しても何から始めたらいいかがわからんのだよな。
わかりみ。
オニギリス!
心理カウンセラーで節約研究家(宅建、簿記2級取得済み)のオニギリであります。
よろしゅう!!
今回は以下のような方に向けておおくりします。
節約を始めたいが何から始めたらいいかわからん人等
ちまたには実に色んな節約術があふれていますねえ。
まあ、テレビでも一カ月一万円生活なんてものもありますし、節約というワードは本当に人々の関心を引くものです。
ただ、有名人等が宣伝して評判になった節約法みたいなものは、例えば「一食10円の夕飯」とかみたいなインパクト狙いとしか言いようがないモノのオンパレードな印象。
ま、断言はしませんが。
こんなインパクト重視の付け焼刃的なアプローチでは、それ自体が時期に過大なストレスとなって節約生活なんて続かないだろうなって気がします。
で、わたしは凄く遠回りだしなにやってんだコイツと思われるかもしれないのを重々承知で、「まずは自分が人生に何を求めているのかを知ろう」と言いたいです。
何を大事にしたいのかをはっきりさせることで、人生という大きな枠組みの中でのお金の使う優先順位が決まってくると思うんですね。
まあ、その大枠を決めたうえでの各論として固定費を削るだの食費を抑えるだのと言ったことを考えればいいのだと思います。
まずは、「人生規模でのお金を使う方針をある程度意識したらいいんじゃない?」てことです。
そうすると、変な誘惑で無駄使いをする機会は、減るのではないかと思います。
まずはここから。
では、ゆるりとおおくりします。
あなたの大事にしたい価値って何さ?
早速ですが、「あなたは自分の人生において一体どんな価値を大事にしていきたいですか?」
、、、、はい、唐突ですね。
こいつは一体何をいいだすんだ、バカなんじゃねえかって思っているかもしれません。
まあ、バカだと思われてもいいので、とりあえず話をすすめますね。
はい、ここで言う価値とは例えるなら、航海に際しての羅針盤、つまり方角を示すものでして、これがあると人生で「道に迷ってどこに行くべきか分からん!」なんてことが起こりにくくなるんです。
そして、価値にのっとった生き方をすることによって結果的に、人生に満足感を覚えて後悔少なく人生を幸せに過ごせるって話なんですな。
まあ、これは心理療法であるアクセプタンス&コミットメントセラピー(略称ACT)の考え方です。
で、突然話は変わりますが、お金の使い道に関しても、大枠での方針というものがまず大事ですね。
企業が予算を組むときは、その予算をどんな方向性で使うかを決定します。
お金は有限なので、使い方が重要なのです。
もし、お金は有限なのに思い付きでテキトーに使っていたら、会社はあっという間に倒産してしまいます。
それは「個人も一緒」です。
「あなたという企業」は、人生という大事業を行う中で「一体どういった方針でお金を使っていくか」を決定する必要があるのですよ。
で、ここで、話が戻りますが、ここでいう「お金を使う方針」に関わってくるのが先ほど言った「価値」なんです。
価値そのものはお金を使う方針そのものではないですが、その価値にのっとった生き方を実現するための強力な手段となりえます。
例えば、お金がなくても友人たちとの交流は出来ますが、お金があれば友人たちとの交流が寄りしやすいかもしれませんし、またお金があるからこそ可能になる付き合いの形もあるかもしれません。
お金はそのもの自体に価値があるというよりも、「価値に沿った生き方を実現する上での強力な手段となりうる」点で、非常に価値があるといえます。
ただ、その強力さゆえにお金は恐ろしい者でもありますよねえ、、、。
価値とは一体どういった性質のモノなのか?
価値とは羅針盤みたいなものだよって話をしましたが、もう少し具体的にどんな性質をもつものかを見ていきましょう。
もう少し具体的に言うと、わたし達の心の奥にある願いのようなものともいえますかね。
で、価値の定義については色々言われているのですが、ここではラス=ハリスさん著の「よくわかるACT入門」の中で紹介されているものを提示しましょうか。
その定義というのが、価値とは「継続的な行動が持っている包括的で、望ましい性質」というものです。
これだと面倒な言い回し過ぎて「一体何が言いたいんだい?」となりますねえ。
ただ、価値が以下の3つの要素を持つものであることは確かです。
- 継続性
- 包括性
- 望ましい
ということで、以下少しばかりそれぞれについて補足します。
継続性
継続性とは、「日々の生活の中でどう行動したいか」といった要素です。
要するに、「何を続けていきたいと願うのか」が大事だという事でしょうかね。
包括性
包括性とは「多くの異なった要素を一つにまとめる性質」のことです。
、、、、といっても、分かりにくいですよね。
これは一言でいうと、「どんな場面においても使える性質」と言い換える事ができるでしょう。
例えば、あなたの価値が「人を手助けすること」であったとしたら、日々の生活の中でいつでも行うことができます。
これは価値といえます。
一方で、「バスケットボールチームにおいて、仲間と協力し合ってベストなプレーをすること」は価値ではありません。
というのも、もし「バスケットチームに入っていない」とか「事故でバスケットができない体になってしまった」なんて場合には、この価値に沿うことができなくなってしまうからです。
なので、こういったものは価値とは言えないんですね。
価値は人生の日々の営みの中でいつでも繰り返し行えないといけないんですねえ。
望ましい
価値は先ほど言ったように、「わたし達の心の中にある願い」ですから、「自分にとって望ましいもの」なのです。
そう、価値というものは「自分はどうありたいか」とか「自分はこの社会や人々とどう関わりあっていきたいか」といった願いを言語化したものなんですね。
なので、変にその価値を正当化しようとする必要はありません。
だって、それはあなたにとっての願いだから。
ただ、ちょっと突っ込んだことを言うと、ACTでは「他人や自分に対する破壊行為は価値に基づく行為から除外されている」んですよね。
実は、ここは地味に大事です。
そして、価値については重要なことがもう一つあります。
それは「軽く持っておくくらいにすること」です。
価値は別に法律のような規範ではないので、あなたを縛るためにあるものではないからですね。
もし、自分なりの価値が見つかったとしても、それに固執して「何がなんでもこの価値に沿わなくてはならない」とかなんてことは考えず、「この方向にいけたらいいなあ~」くらいの気構えでいたらいいのです。
価値は目標と違って「達すべきもの」ではないですからね。
それに価値は、人それぞれが複数もっているモノです。
また、「価値にとらわれる」事があったとしたら、あなたはそれこそ「自分によって作られた規律によって自由を奪われて不幸になる」とすらいえます。
価値を知ることは大事だけど、価値にとらわれてはいけませんな。
また、人生で事あるごとに自分と対話していくうちに新しい価値が、あなたの人生に加わることもあるでしょう。
価値はその時々のライフステージにおいて変わってきます。
変わることも念頭に置いて、固執しないようにしたいものです。
あと当然ですが、価値には優先順位を決めることが不可欠ですな。
価値を少し探してみよう
さてさて、ここまで価値がどういったもんなのかについてくどくど話してきたので、いよいよ価値を探してみましょう。
うん、長かったですね、、、。
疲れますねえ、、、。
じゃあ、ここで質問です。
あなたは誰かの遺産を相続しました。
その遺産を使って何をしましょうか?
そのお金を使って誰と楽しみ、自分がこれから新たな生活を共にする人々とどういう風に接しますか?
はい、、、どうでしょう?
何か、自分なりに大事なものが見えてきましたかね?
ん?
まだ足りない?
、、、じゃあ、もう一つ。
さて、あなたの身に奇跡が起りました。
なんと、この地球上の全人類があなたの意見に賛同するようになったのです!
あなたがシリアルキラーであろうが政治家であろうがサラリーマンであろうがそんなことは関係ありません。
「あなたのいう事」に全ての人が、賛同します。
さて、あなたは何をし、自分の周囲の人にどのように接するでしょうか?
、、、まあ、こういった質問は無数にあるのであげていたらきりがないので、一応ここまでにしておきます。
ただ、こういった質問と真正面から向き合ってみると、自分にとって何が大事かが見えてくるんではないかと思うんですね。
実にシンプルな方法ですが、少し取り組んでみてほしいと思います。
なお、個人的にはこういった質問はなるべく質問者と回答者で演劇形式でやり取りすると、スムーズに出てくることが多と思っていますねえ。
もし、質問者を務めてくれる友人や家族がいるなら、寸劇を交えながら楽しくやってみるといいと思います。
節約を考えるならまず気を付けないといけない要素
やっと、本題の節約にもどってきましたね、、、。
ああ、長かった。
では、ここからは節約を志すうえで気を付けておくべき事について簡単に考えてみたいと思います。
節約する上で気を付けるべき要素には以下のようなものがあると思いますね。
- 持続性
- バイアス排除
- メンタル管理
では、以下順次補足。
持続性
ちまたでは、もはや衆人の耳目を引くこと自体が目的としか言いようがないインパクト重視の無茶苦茶な節約術がはびこっています。
そう、例えば、「10円の夕飯」みたいなものね。
こういった極端なものはまず「続かないその場しのぎ」のものが多いんです。
節約なんて「続かなきゃそもそも意味がない」ですし、しんどい思いをする分幸福感って下がります。
まあね、何事も基本的に無理はいけないんですよ、特に節約みたいな長期戦になるものはね。
節約自体がストレスでは、最初はうまくいっていてもそこでそのストレスを吐くために散在して今までの努力が完全に水の泡なんて悲劇が起こりそうですよねえ、、、。
なお、食費を削るのは一番ありがちな節約方法ですが、正直これはいろんな意味で愚策です。
詳しくは以下。
https://kenmeiseikatsu.com/2021/05/30/food-cost-reduction/
バイアス排除等
みなさんはジャパネットたかたは好きですか?
なんか、お得な感じがしますよねえ?
、、、、でも、それって本当にお得なんでしょうか?
わたしたちは知らないうちに、上手にマーケティングの猛者たちによってお金をむしり取られているんです。
こういった猛者たちは心理学でいうところのバイアス、つまりある種の人間に共通して起こりやすいとされる思い込みを利用しているんですね。
なので、ある程度売り込む側がどういった手口を使って売ってくるのかを知ることで、「衝動買いを避けることができるようになる」といえます。
節約を考えるならば、そもそもこういったマーケティングを行う側の戦略をある程度念頭に置いて「、あー、この手で売り込んできたか」みたいに気付くことで衝動買いを防ぐ必要があります。
さらに言うと、この「気付く」という事が非常オニ重要でして、「気付くこと」によって自分の思考がいったんフラットになり正常な状態へと戻るんですな。
ま、バイアスに気付くことは大事ってことです。
お金に関するバイアス等については以下。
https://kenmeiseikatsu.com/2021/05/22/weapon-of-power-of-influence/
・メンタル管理
過大なストレスを感じていると衝動的になり、冷静な時なら「こんなもんいらんやろ」といったものにすら大金をつぎ込んでしまいます。
なので、節約を志すなら「そもそもストレスをためないようしっかりメンタルの管理をする」のが重要になってきますね。
例えば、ストレスのせいで買い物依存症になるとかドカ食いしてしまうなんて話は割と耳にするかもしれません。
「節約自体が無理のないもの」ナイトそもそも続かないですが、それと合わせて、自分のメンタルをしっかりと管理するのが重要になると思われます。
家庭も企業と同じ
最初の方で、「個人を企業として考えると~」なんてこと言いましたが、この意識が家族単位になると余計に大事になると思われます。
あの有名ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、通称「逃げ恥」にて語られていた「夫婦は共同経営責任者である」という考え方がまさにこれに相当するかもしれません。
家族を企業と考えると、毎月入ってくる手取りの給料がその家庭という企業の「売り上げ」であり、そこから固定費や食費等の必要経費を差し引いて残った余剰分が「利益」という事になります。
で、節約とは企業で言うところの「コストカット」にあたり、利益を生み出すために不可欠なもの。
ただ、この節約というものは家族の構成員間の合意なしにはとてもじゃないですが、達成できないし継続できないものです。
で、ここで問題となるのが先ほど触れた「価値」なんですね。
夫婦となると妻には妻の価値があり夫側には夫側の価値があるため、その価値同士をお互いに提示しあって共有できる共通の価値のようなものを見つけないと上手に節約はやっていけません。
とりあえず、自分なりの価値を見つけたらお互いに紙に書き出し見比べて妥協点を探ることが必要でしょうねえ。
そして、共有できる価値が見つかったら、話し合いを続けながらその価値に優先順位をつけていきます。
個人単位での価値を「家庭単位の価値」へとまとめ上げるのです。
そして、面倒でも「自分の意思でこれを共有する」、「自分の意思でこの価値の順位は妥当であると思う」と言えるところまで徹底して話し合うことが大事でしょう。
人間は「自分の意思で決めたこと」でないと、反発心がわいて行動できませんから。
そのためには、そもそもの日頃の夫婦間のコミュニケーションを見直すことも視野に入ってきそうですねえ、、、。
まあ、それについては当ブログではなく、もう一つのブログ「オニギリス」の方で扱っている内容ですので、ここであまり突っ込んだことは言いません。
必要なら、オニギリスで探してみてくださいな。
ただ、少し言っておくと、相手に配慮しつつも自分の意見を明確に伝える「アサーション」という技術がまずは必要ですかね。
まあ、参考として「夫婦のためのアサーション」という書籍を読んでみていもいいと思います。
ま、結局、節約するには「お互いの価値のすり合わせが大事よね」という実にシンプルなお話でした。
おわりに
この記事は「節約するなら何から始める?そりゃあ、自分の大事な価値から探るのさ」と題しておおくりしました。
節約をする際に、まず最初に取り組むべきことは何をおいても「自分の大事にしたい価値を見つける事」です。
価値は後悔における羅針盤みたいなものなので、子らがある程度自分でわかっていると人生に迷うことは減るでしょう。
お金はあくまで「自分が幸せになるためのもの」であり、そのために使うべきものです。
自分にとっての価値が見つかればこそ、「お金をどう使うか?」や「なぜ節約するのか?」といったことがはっきりしてきます。
お金は「価値にのっとった生き方を実現するための手段の一つ」にすぎないのです。
節約して「貯金額を増やす」とか、それ自体は決して目的にはなりえないよねってことなんですな。
あー、ブログの初投稿から飛ばしすぎてむっちゃ真面目な話して腹減ったんで、そろそろアンパンマンでも食べに行ってきますねー。
ではね!
参考記事等
「衝動買い防止」お金に関するバイアスを知り無駄な物を買わない生活を手に入れよう
「食べない節約は危険」節約するために食費とことん削る?それは愚策!
節約・貯蓄ランキング