
やらぬ善よりやる偽善って、どういう意味なん?



良識人ぶって他人の善行を批判するだけの人より、偽善でも他人のために行動してる人の方がましって意味やで
ネットでしばしば見かける言葉に、「やらぬ善よりやる偽善」というものがあります。文字通りに解釈すると、この言葉は「行われない善行よりもおこなわれている偽善の方がいい」みたいに読めますが、ちょっとこれだけではどういう事があまりよくわかりません。
そんな感じですから、やらぬ善よりやる偽善という言葉の意味について、気になりますよね?結論から言うと、やらぬ善よりやる偽善とは、「たとえそれが偽善や自己満足であっても、パソコンの前から良識人ぶって人の行為を批判するだけで何もしていないやつよりはマシ」という意味の言葉です。
やらぬ善よりやる偽善の意味





慈善活動に対する批判への反論って、感じの意味なのよね。
勘違いされやすいですが、やらぬ善よりやる偽善とは慈善活動等に対する批判への反論を意味する言葉であり、決して偽善的行為そのものを肯定するものではありません。やはり、たとえ偽善からであっても、誰かに資する行動をしているのは一定の評価に値します。
そして、偽善であろうと本心からであろうと利他的な行動をする際には、安定したメンタルが不可欠です。メンタルが不安定だと、どうしても行動が恩着せがましくなりますから。そのため、日々のメンタルケアをしっかりする必要があります。とはいえ、自力で日々のメンタルケアを効率的に行うのは、なかなか大変ですよね?
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やらぬ善よりやる偽善の意味と起源





やらぬ善よりやる偽善の意味をくわしく!



おけ!詳しく見ていこう!
やらぬ善よりやる偽善とは、2チャンネルに起源をもつ「たとえそれが偽善や自己満足であっても、パソコンの前から良識人ぶって人の行為を批判するだけで何もしていないやつよりはマシ」という意味の言葉です。
この言葉は、慈善活動やボランティアへの批判(例:いい人ぶりたいんだろといった感じのもの)に対する反論なので、決して偽善行為そのものを肯定するものでは事に注意が必要ですね
参考:やらない善よりやる偽善
この言葉は、結果や影響の善し悪しといった部分に力点が置かれた表現といえます。そのため、非常に大ざっぱな言い方をすると、「結果良ければすべてよし」といった感じのニュアンスといえるでしょうね。
逆を言えば、仮に善意で行って行動であっても、結果がネガティブなものであれば、その結果によってもたらされた被害に応じて責任を問われるといった話になるかもしれません。



心情的には善の心自体は、評価したいところはあるけどなあ。
ちなみに、人間心理には行動の結果が良ければ、動機の不純さを許容する傾向がみられます。
参考:What’s wrong with morality? A social-psychological perspective.
なお、この言葉はあまりに結果にフォーカスしすぎているとして、一部の人から「嫌い」と露骨に嫌悪感を示されています。
この言葉には、「善行を行うためには、当該行動により生じる影響に十分配慮する責任がある」といったニュアンスが含まれているので、他人の善行へのハードルをいたずらに高くしているようにも受け取れるでしょう。



まあ、結果重視だとそうなっても自然よね。
そのため、一部からは「もっと善行のハードルは低くていいんだ!」とか、「善意自体にも価値がある!」等といった意見が上がっていたりします。
やらぬ善よりやる偽善がよくわかる4事例





やらぬ善よりやる偽善がよくわかる例って、どんなん?



んじゃ、4つの事例を見てみよう!
つぎは、やらぬ善よりやる偽善がよくわかる事例について、見ていきたいと思います。やらぬ善よりやる偽善がよくわかる事例は、以下の通りです。
やらぬ善よりやる偽善がよくわかる4事例
- 事例①:SNSでつながり
- 事例②:清掃ボランティア
- 事例③:企業の植樹キャンペーン
- 事例④:友だちの小さな励まし



それぞれ、詳しく見ていこう!
事例①:SNSでつながり


A氏(20代女性)は、SNSで人気のインフルエンサーである。フォロワー数を増やしたい一心で、#メンタルヘルス月間のキャンペーンに参加した。動機は自己アピールだったが、投稿には厚生労働省のメンタルヘルス相談窓口のリンクを丁寧に掲載。ある日、フォロワーの高校生、y氏がその投稿を見て、悩みを抱えていた自分を勇気づけ、相談窓口に電話。専門家の支援で優太の心は軽くなり、A氏に感謝のメッセージを送った。
やらぬ善よりやる偽善がよくわかる事例の1つ目は、「SNSでつながり」です。
上掲の例はA氏の動機は偽善的ではありますが、彼女の投稿がy氏の行動をうながし、間接的なメンタルヘルス支援につながっています。



ふむ、y氏が支援を受けられたのはプラスだね。
A氏の動機は結局のところ、人気取りでしかないわけですが、その結果y氏は適切な支援を受けて心が軽くなっているので、結果オーライといった感じですよね。
インフルエンサーはこうした人気取りのためのプロモーションを行うのもしばしばですが、彼らのような影響力を持つ人が啓発するとその威力は相当なものになります。
事例②:清掃ボランティア


K氏(30代男性)は、大手企業の営業マンである。昇進を狙い、会社の地域清掃ボランティアに渋々参加した。動機は上司へのアピールだったが、清掃中、同僚のM氏と協力して公園をきれいにし、地域の子どもたちから「ありがとう!」と笑顔で感謝された。作業後、M氏と仕事の悩みを語り合い、信頼関係が生まれた。K氏は「参加してよかった」と感じ、以降もボランティアに積極的に参加するようになった。
やらぬ善よりやる偽善がよくわかる事例の2つ目は、「清掃ボランティア」です。
上掲の例では、K氏の動機は偽善的ですが、結果的に彼の行動によって地域の美化が促進され、職場でのコミュニケーションも強化されています。



たしかに、結果的には地域の美化になってるね。
それに上掲の例では、K氏の行動の動機は最初は偽善的だったわけですが、感謝の言葉をもらったり同僚とのコミュニケーションの深化などを経験して、偽善が善意に転嫁しています。このように、偽善が善意にかわる事もあるのので、偽善であれとにかく行動することが大事といえそうな気もしてきますね。
ちまみに、こうしたプロソーシャル行動は、動機に関係なく信頼関係を築くために有用なものとされています。
事例③:企業の植樹キャンペーン


大手飲料メーカーの広報担当、R氏(40代女性)は、ブランドイメージ向上のため植樹キャンペーンを企画した。動機は売上アップだったが、キャンペーンで100本の木を植え、CO2削減に貢献。参加した社員のS氏は、植樹を通じて環境問題に目覚め、プライベートでもリサイクルを始めた。R氏自身も、社員の変化を見て「やってよかった」と感じた。
やらぬ善よりやる偽善がよくわかる事例の3つ目は、「企業の植樹キャンペーン」です。
上掲の例は、偽善的動機のキャンペーンではありますが、結果的に、環境改善が促進され社員のいい意味での意識変化も生まれたので、結果オーライといった感じでしょう。



確かに、結果としてはOKよね。
このように、企業が販売促進のために環境に配慮したり慈善的なキャンペーンを行ったりすることは多々あるものですが、それが世の中の意識を良い方向に喚起する事はよくあります。
事例④:友だちの小さな励まし


大学生のy氏は、親友のM氏が就活で落ち込んでいたのを見かねて、LINEで「真央なら絶対大丈夫!自信持って!」と励ました。実は、y氏はM氏に好かれたい気持ちが動機の一部だった。だが、M氏はその言葉で勇気づけられ、次の面接で積極的に自分をアピール。内定を得たM氏はy氏に「ありがとう、あの言葉がなかったら諦めてた」と涙ながらに感謝した。
やらぬ善よりやる偽善がよくわかる事例の4つ目は、「友だちの小さな励まし」です。
y氏の動機は「M氏にすかれたい」というあまり純粋なものではありませんでしたが、励ましはM氏のメンタルヘルスと行動に好のましい影響を与えています。



まあ、この場合は偽善とか言わなくていい気もするけどなあ。
もっとも、承認欲求による善意は人としては基本的に自然なものですから、この事例は、そこまで偽善がどうこうという必要がないかもしれませんが、、。
やらぬ善よりやる偽善の妥当性を3つの立場から徹底検証





やらぬ善よりやる偽善って、そもそも妥当なん?



んじゃ、やらぬ善よりやる偽善の妥当性を、検証してみよう!
つぎは、やらぬ善よりやる偽善の妥当性を以下の3つの立場から、検証していきたいと思います。やらぬ善よりやる偽善を検証する立場は、以下の通りです。
やらぬ善よりやる偽善の妥当性を検証する立場
- 立場①:功利主義
- 立場②:動機主義
- 立場③:心理学



それぞれ、詳しく見ていこう!
立場①:功利主義


まずは、やらぬ善よりやる偽善の妥当性を、功利主義の立場から検証していきたいと思います。
功利主義とは、行動の倫理的価値を全体の幸福の増大で判断する立場であり、その論理に則れば動機がたとえ偽善的であっても結果が良ければ正当化されることになります。
参考:An Introduction to the Principles of Morals and Legislati
この功利主義的な立場は、やらぬ善よりやる善の本来の意味とも完全に一致するので妥当であるに決まっているといえましょう。先ほど見た、4つの事例でも秋からですが、どの事例でも最初の行為者の最初の動機はどれも純粋とはいいがたいものばかりでしたが、その行動がもたらした結果は好意的なものでした。



ふむ、確かにね。
ちなみに、直観的に予想がつく通り、偽善が発覚すると信頼喪失のリスクはあります。
よって、功利主義の立場から見た場合、やらぬ善よりやる偽善は非常に妥当といえるでしょう。
立場②:動機主義


まずは、やらぬ善よりやる偽善の妥当性を、動機主義の立場から検証していきたいと思います。
動機主義(カント倫理学)では、行動の価値を動機の純粋さで判断するので、偽善的動機で行われた行為は倫理的に問題とされます。



ふむ、なら動機主義的には妥当ではないってことになりそう。
先ほど見たいずれの事例でも、結果はよかったとはいえ、行為者の最初の動機はどれも純粋とはいいがたいものでしたから(事例4だけはぎりぎりセーフの可能性もがあるが、、)、カント的にはどれもアウトでしょう。
よって、動機主義の立場から見た場合、やらぬ善よりやる偽善は非常に妥当ではないといえるでしょう。
立場③:心理学


まずは、やらぬ善よりやる偽善の妥当性を、心理学の立場から検証していきたいと思います。
心理学には、たとえ偽善的行動であっても他者支援や自己成長をうながすと考えられるので、偽善的であっても利他的行動は行われた方にとっても行う方にとってもポジティブな影響があるといっていいでしょう。



まあ、最初は偽善だったのが本心にかわる事もあるからね。
先ほどの事例で言うなら、事例2がこのいい例ですね。事例2では、行為者がボランティアへ参加した動機は昇進のためでしたが、実際に感謝される経験などを経てその後、行為者が純粋な気持ちでボランティア活動の継続を決めています。
このように行動がその人の心のあり様を変容させることもあるので、偽善であっても利他的行動をすることはいい事だといえます。よって、心理学の立場から見た場合、やらぬ善よりやる偽善は妥当といえるでしょう。
やらぬ善よりやる偽善に関するFAQ





やらぬ善よりやる偽善について、まだ気になることがあるんよ。



んじゃ、最後に疑問について答えていこう!
最後に、やらぬ善よりやる偽善に関する疑問について、回答していきましょう。
FAQ①:この言葉に似た他の表現はある?


やらぬ善よりやる偽善の類似表現としては、「言うは易く行うは難し」が相当するかと思います。海外に目を向ければ、「Actions speak louder than words(行動は言葉よりも雄弁だ)」も近いといえそうです。
FAQ②:偽善的行動はメンタルヘルスに悪影響を及ぼす?


偽善的行動が自己欺瞞や批判を招いた場合であれば、ストレスや罪悪感が生じる可能性があります。
FAQ③:どうすれば偽善と本当の善行のバランスを取れる?


動機を完全に純粋にするのは難しいですが、その行動によってもたらされる結果が、本当に他者に貢献するものかどうかを基準にして、取るべき行動を考えるとバランスがとりやすくなるでしょう。
やらぬ善よりやる偽善はおもに功利主義的な立場からの言葉!最初は偽善でもそのうち本物になればそれでよし!


やらぬ善よりやる偽善は慈善活動等に対する批判への反論を意味する、功利主義的な色合いが強い言葉です。それに、最初は偽善であっても行動するうちに、次第に本心から善行を行うようになる可能性もあるので、偽善自体もそこまで強く批判する必要はない気もします。
そして、偽善にせよ本心からにせよ、善行を行う際はメンタルを安定させることも重要です。メンタルが不安定だと、どうしても恩着せがましくなりがちです。ですので、日々のメンタルケアはしっかり行いたいものです。
自分の人生を幸せに生きようと思った場合、その事実をまずしっかりと受け止めた上で、自分が人生において大事にしたいことをはっきりさせてそれを行動指針として行動していくのが重要です。ただ、きちんと行動するためには、メンタルが安定が不可欠なので日々のメンタルケアをしっかりと行っていく必要があります。



恩着せがましくなっては、せっかくの行動が無駄になるね。
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