
可愛さ余って憎さ百倍って心理は、なぜおこるん?



この心理が発生する理由は、2つあるんやで。
可愛さ余って憎さ百倍ということわざが、あります。実際、このことわざの通り、信頼していた人に裏切られたと感じた時に、怒りや憎しみを非常に強く感じた、、という方も多いでしょう。私も、経験はあるので、わかるつもりです。
可愛さ余って憎さ百倍という心理が、どうして起こるのか不思議で気になってしまいますよね?結論から言うと、可愛さ余って憎さ百倍という心理が発生する理由としては、以下のようなものがあります。
可愛さ余って憎さ百倍という心理が発生する理由





期待値と失望の落差による影響が、一番大きいね。
可愛さ余って憎さ百倍といった状態になってしまう理由の内、一番影響が大きいのは期待値と失望の落差です。なお可愛さ余って憎さ百倍といった心理にならないためには、日ごろから対人関係における期待値の管理を徹底する必要があります。そのためには、メンタルの安定が大前提になりますね。
メンタルが安定しなければ、冷静に状況を見極める事なんてできませんから。ですから、できる限り、日ごろからメンタルケアを徹底したいものです。とはいえ、自力で日々のメンタルケアを効率的に行うのはなかなか大変ですよね?
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可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生する2つの理由





可愛さ余って憎さ百倍の心理は、なぜ発生するん?



理由は、以下の2つや。
まずは、可愛さ余って憎さ百倍という心理が発生する理由について、見ていきたいと思います。可愛さ余って憎さ百倍の心理の理由は、以下の通りです。
可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生する2つの理由
- 理由①:期待値と失望の落差
- 理由②:支配欲の不満足



それぞれ、詳しく見ていこう!
理由①:期待値と失望の落差


可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生する理由の1つ目は、「期待値の落差」です。愛情が深いほど、相手に高い期待を抱きがちですが、その期待が裏切られた時は、失望の大きさによって愛情が憎しみに変わります。
事実、心理学の「カタストロフィー理論」では、期待値が高いほど、裏切られた時の感情的反動が大きいとされていますね。例えば、恋人に「いつもそばにいる」と約束されたのに、突然連絡が途絶えると、期待のギャップから強い怒りや憎しみが湧く、、といった感じです。



カタストロフィー理論か、、、はじめてきいた。
なお、愛と憎しみは脳内で密接に関連しています。具体的に言うと、脳の前帯状回が活性化すると、愛されていると感じる喜びと、裏切られた時の苦痛が交錯し葛藤が生じるんですね。
この葛藤が、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を促し、感情のコントロールを難しくします。愛情が深ければ深いほど、ささいな裏切りであっても、その痛みは何倍にも増幅されてしまう可能性があるんですね。
「補足」カタストロフィー理論とは?
カタストロフィー理論は、数学者ルネ・トムによって1970年代に提唱された数学的フレームワークで、システムが突然劇的な変化(「カタストロフィー」)を起こす現象を説明するものである。
このカタストロフィー理論は、心理学においては、感情や行動の急激な変化を説明するために用いられる。特に、感情の極端な反転(例:愛情が憎しみに変わる)や、ストレスの蓄積によるメンタルヘルスの急変(例:バーンアウト)をモデル化する際に有効とされる。
「可愛さ余って憎さ百倍」の心理は、愛情(正の感情)が憎しみ(負の感情)に急激に変わる現象であるため、カタストロフィー理論によって説明可能である。以下がそのメカニズムである。
- 制御変数1: 期待値(Expectation): 相手への愛情が強いほど、期待値が高くなる(例:恋人に忠誠を期待)
- 制御変数2: 失望の度合い(Disappointment): 裏切りや期待外れの出来事がストレスとして蓄積
- 状態変数: 感情(Emotion): 愛情と憎しみの間で感情が揺れ、ある閾値を超えると急に憎しみにジャンプする
このモデルでは、期待値が高く、失望が一定の閾値を超えると、感情が「愛情」の安定状態から「憎しみ」の安定状態に急変すると説明される。
参考:Applied catastrophe theory in the social and biological sciences
理由②:支配欲の不満足


可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生する理由の2つ目は、「支配欲の不満足」です。
時として、愛情には、相手を自分の思い通りにしたいという支配欲が潜むことがあります。そのため、相手が自分の期待やコントロールに応じない場合、愛情が憎しみに転換する、、、という事態は十分にあり得るでしょう。



ふむ、、支配欲かあ、、、なるほど。
例えば、恋人が自分の予定を優先せず、別の友人を選んだ時、支配欲が満たされないことで憎しみが生じるといった感じですね。
ちなみに、サイコパスや自己愛性パーソナリティ障害といった人たちに関しては、そもそも他者への愛情がなくもっぱら支配と被支配で関係性をとらえている可能性が非常に高いため、観測される現象としては同じようであっても本質は異なります。
可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体的事例





いまいち、具体的事例を示してもらわんとわかりにくい、、、。



んじゃ、具体的な事例を見ていこう!
先ほどは、可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生する理由について、触れましたが、いまいち具体例がないとわかりにくいですよね。そこで、ここでは可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生した具体例について、見ていきたいと思います。
可愛さ余って憎さ百倍の心理が発生した具体的事例
- 可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体例①:浮気
- 可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体例②:ファンコミュニティー
- 可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体例③:親子関係



それぞれ、詳しく見ていこう!
可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体例①:浮気


Aさん(28歳女性)は、3年間付き合った彼氏に深い愛情を持っていた。彼との将来を夢見て、結婚の話も進めていた。しかし、ある日、彼が別の女性と親密に連絡を取っていることを発見。Aさんはショックを受け、愛していた彼への気持ちが一転、強い憎しみに変わりました。「どうして裏切ったの?」と彼を責める言葉が止まらず、関係は破綻した。
上記の例は、可愛さ余って憎さ百倍の心理が表現された典型的なパターンといえます。
上記の例では、 Aさんの深い愛情が、彼への高い期待(結婚や忠誠)を生みだしましたが、彼の浮気という裏切りが、期待のギャップを大きくしたため、愛情を強い憎しみに転化させています。



よくあるよなあ、こういう話、、。
この事例も先ほどふれたカタストロフィー理論によって、矛盾なく説明することが可能です。
可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体例②:ファンコミュニティー


kさん(22歳男性)は、あるアイドルグループの熱心なファンであった。推しのメンバーに手紙を書き、ライブに通い、応援に全力を注いでいた。しかし、そのメンバーがスキャンダルを起こし、kさんの理想と異なる行動を取ったことが報道された。健太さんは「こんな人だと思わなかった」と失望し、ファンからアンチに転じ、SNSで批判を繰り返すようになった。
上記のような事例は、推し活がすっかり一般化した現代ではよく目にするものですね。実際、推しに対する愛情が強すぎたがゆえに、異性関係のスキャンダルが報道されたことで、一転してアンチに回る、、という現象はそこかしこでみかけます。



よくあるよなあ、こういう話、、。
この事例のkさんのような、推しに愛情を持ちすぎるがあまり、推しを過度に理想化している人は、期待値が高すぎるがゆえに裏切られた時の反動がかなり大きいものです。まあ、ガチ恋勢の行きつく悲劇の一端、、といったところでしょうか。
なお、このような現象は、恋愛経験が乏しく過度に女性を理想化している男性に多く見られる気がします。
可愛さ余って憎さ百倍の心理発生の具体例③:親子関係


Mさん(45歳女性)は、娘に有名大学への進学を期待し、医師として働き教育資金を工面しつつ塾や習い事に多額の投資をしてきた。しかし、娘が大学受験を放棄し、「自分の道を歩みたい」と宣言。Mさんは「これまでの努力を無駄にした」と感じ、娘への愛情が怒りと憎しみに変わり口論が絶えず、関係は冷え切ってしまった。
この事例では、Mさんの娘への愛情は、特定の成果(大学進学)への期待と結びついており、娘の選択が自身の期待と異なることで、失望が憎しみに変わってしまっています。親子関係では、親の期待が子供の自主性と衝突すると、このような心理が生じやすいですね。



まあねえ、、、あるあるって感じだね。
現代的にいうなら、これは毒親の一類型といってもいいのかもしれません、、、。とはいえ、子を持つ方なら共感できる部分もあるかと思います。もっとも、この事例は、サンクコストバイアス(コンコルド効果とも)での説明も可能かもしれません。
サンクコストバイアスとはすでに費やしたお金や時間、労力などの「サンクコスト」を惜しむあまり、損失が出ると分かっていても、それを回収しようとしてさらに投資を続けてしまう心理的な傾向のこと
なお、この事例に限らず、親子関係や血縁同士の争いというのは熾烈になりやすいものでもあります。身近な関係性ほど、「きっと自分の良き理解者になってくれるはず」といったように期待値が高くなりがちなので、いざ裏切られた時にはそれこそ血を血で洗うような過激な争いに発展しやすいのです。
「補足」サンクコストバイアスについて
サンクコストバイアスは、過去に投資した資源(時間、お金、感情など。埋没費用)に固執し、それが合理的でない場合でも行動を継続する心理傾向の事である。
例えば、失敗が見えているプロジェクトに追加の資金を投入する、うまくいっていない恋愛関係を「これまで費やした時間」を理由に続ける、などといったものがその例として挙げられる。
このサンクコストバイアスの原因としては、認知的不協和と損失回避、一貫性の3つに求める事が可能である。
まず、認知的不協和の視点から考えると、人は矛盾する認知(「この関係はうまくいっていない」「でも時間とお金を投資した」)が不快感を生み、行動を調整して不協和を減らそうとして、これまでの投資を正当化する行動(例:関係の継続)を選択するといえる。
次に、プロスペクト理論によれば、人は得ることよりも失うことを強く避ける傾向があるので、これまでの投資を「失った」と認めることへの恐れが、無謀な投資を続ける事への強い動機になると考えられる。
そして、人は、自分の過去の選択や行動に一貫性を保ちたいという心理(コミットメントと一貫性の原則)があるため、サンクコストに固執するともいえる。
例えば、これまでの経験において、「いつも大事にされる自分」、「いつも賢明な判断をする自分」といった自己イメージが強固になると、それをを維持したい欲求が大きくなりすぎて、損きりができなくなるという具合である。
可愛さ余って憎さ百倍の心理防止!愛が憎しみに変わるのを防ぐ4つの秘訣





可愛さ余って憎さ百倍って、ならないようにしたいね。



ふむ、それなら以下の5つに気を付けるとええぞ!
愛が憎しみに変わるのを防ぐ5つの秘訣
- 秘訣①:期待値の管理
- 秘訣②:感情の棚卸し
- 秘訣③:自分軸の確立
- 秘訣④:コミュ力の向上



それぞれ、詳しく見ていこう!
秘訣①:期待値の管理


可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいのであれば、自分と相手の期待値の管理を徹底しましょう。
まずは、相手に過度な期待をかけず、現実的な視点を持つことが大事ですね。例えば、恋愛において考えるのであれば、恋人に「いつも完璧でいてほしい」と思うのではなく、「人はミスをするもの」と受け入れる柔軟性を育てるのがいいでしょう。



なるほど、相手の不完全性を受け入れるって感じか。
事実、心理学では、期待値の調整が失望を減らし、メンタルを安定させるとされています。相手に期待する前に、「この期待は現実的か?」と自問する習慣をつけるのも期待値を上げすぎないためには、有効ですね。
そした、相手の期待値を上げすぎないためには、「自分が普段から他人を依存させるような行動をとっていないか」を中心に見直すのが最善です。
例えば、気分屋で親切にしたかと思ったら、気分で相手に冷たくなる、、といった人は要注意ですね。私もそうしたことを過去によくやってしまっていましたが、結果は最悪でしたね、、。心当たりある方には気を付けてほしいところです。人を依存させてしまう人の特徴等について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事へどうぞ。
参考
可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいなら期待値の管理を徹底すべき
秘訣②:感情の棚卸し


可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいのであれば、感情の棚卸しを徹底しましょう。
自分の感情を定期的に振り返って、なぜその気持ちが湧いたのかを理解することも、可愛さ余って憎さ百倍の心理におちいらないためには大切です。というのも、自分の感情への理解を深め、その発生原因に気付く事で、冷静さが増し感情の暴発を未然に防ぐことが可能になるから。



なるほど、無自覚のまま放置するのは危険なんだなあ。
ですので、例えば、恋人や友人への怒りが強い時は、「本当に怒っているのは何に対してか?」と考えてみると効果的です。
なお、具体的実践方法について提示しておくと、 週に1回、5分間ノートに感情を書き出し、原因を分析する時間を取るのが最も手軽でいいと思います。
可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいなら感情の棚卸しをしよう
秘訣③:自分軸の確立


可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいのであれば、自分軸を確立しましょう。
自分軸、つまり「自分はこういう風に生きていきたい」という域からの軸が隔離すれば、他人に依存する事がなくなるので、可愛さ余って憎さ百倍の心理には陥りにくくなります。自分軸が確立されれば、いい意味で「他人は他人、自分は自分」といった割り切りが可能になるのです。



なるほど、自分軸かあ、、、でもどうやって、、、。
自分軸を確立するにあたっては、まず「自分が一体自分の人生において何を大切にしたいと思っているのか」を明確にするところから始めるのが大事です。自分の大事にしたいものがわかれば、それだけでかなり生きる道筋がはっきりします。
自分軸の作りからについて、詳しく知りたい方は、以下の記事を見てみてくださいね。
可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいなら自分軸の確立しよう
秘訣④:コミュ力の向上


可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいのであれば、コミュ力を向上させましょう。
コミュニケーション能力を向上させることで、相手に誤解を与えたり変に期待値を上げすぎたりといった事をしないで済むようになります。



確かに、誤解されたらこまるんよね。
すぐに使える実践的なノウハウとしては、例えば、恋人に不満がある場合、責めるのではなく「私はこう感じている」と伝える「Iメッセージ」を使うという工夫が有効でしょう。また、不満を感じたら、感情的になる前に10分待って、冷静に話すことを心がけるだけでも大分感情的になって不要な事をいう事を避けられます。
なお、根本的にコミュニケーション能力全般を見直したいという方は、以下のアサーションと傾聴。ユーモアについての記事を参考にするといいと思いますね。
参考
可愛さ余って憎さ百倍の心理をふせぎたいならコミュ力を向上させよう
可愛さ余って憎さ百倍の心理にまつわるFAQ





まだ、気になる事があるんよ。



んじゃ、最後に疑問に回答していこうか!
最後に、可愛さ余って憎さ百倍の心理に関連した疑問について、回答していきたいと思います。
FAQ①:なぜ愛が憎しみに変わる?


愛が憎しみに変わるのは、愛する相手への投資が大きくなると、裏切りや失望が大きなショックとなり憎しみに転化するからと考えられます。
FAQ②:この心理は誰にでも起こり得る?


可愛さ余って憎さ百倍の心理は、基本的には誰にでも起こり得ます。ただ、生来の支配欲の強さや共感性の高さなどの深さによって、かなり個人差がありますね。
可愛さ余って憎さ百倍の心理は期待値と支配欲から説明可能!怖い思いしたくないなら期待値管理はしっかりしよう!


可愛さ余って憎さ百倍の心理は、期待値と支配欲から説明することが可能です。可愛さ余って憎さ百倍という心理におちいらない、または他人をおちいらせて怖い目に合わないためには、期待値の管理が何にもまして大事になります。
自分と他人の期待値の管理を的確に行いたいのであれば、自分のメンタルの安定が不可欠です。そのため、期待値をしっかり行っていきたいのであれば、メンタルを安定させるための取り組みを日ごろから行っていく必要がありますね。



メンタル安定しないと、客観視ができんからね。
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